加藤ゼミナールについて

合格者の考える「司法試験に受かる人/落ちる人」の共通点

合格者の試験対策(実務家Sさん)

はじめに

合格した今になって思うと、司法試験に受かった人と落ちた人では、各々に共通する行動やマインドがありました。
そこで、受験生当時を振り返り、司法試験に受かる人と落ちる人の特徴や行動を3つ挙げたいと思います。
なお、この記事の通りにしていると司法試験に受かるor落ちるというわけではないので、あしからず。

受かった人はこんな人

①時間管理が上手

合格者に共通しているのは、「時間の管理が上手」ということです。勉強計画の立て方はもちろんですが、息抜きの時間もうまく調整することが出来ています。

例えば、勉強計画を立てる際には、無理なスケジュールを立てません。「予備時間」を設けて、勉強計画内で終わらなかった内容を処理します。
細かい勉強計画を立てない人もいますが、最終的な目標を設定し、それに向かって学習を進めることができます。

また、息抜きや休息の時間をしっかりとったり、体調が悪いときにはきちんと休むなど、効率よく勉強していたように思います。

②指摘されたことをすぐに改善する

司法試験の勉強をしていると、論文の書き方や勉強方法について、他人から指摘を受けることがあります。合格者は、指摘を受けたことを、自分のスタイルに取り入れるのが早いのです。

指摘された部分をすぐに改善することで、やがてそれは自分の血肉となり、実戦に耐えうるだけの力となります。

③分からないことを分からないといえる

合格者は、変に見栄を張らず、分からないことは分からないといえる人が多いです。合格した友人たちは、成績が優秀であっても、わからないことはすぐに周りの人に聞いていたように思います。

最終的な目標は、司法試験に合格することですから、疑問点を把握し、解消することは非常に重要なことでしょう。

落ちた人はこんな人

①常に一人で勉強している

司法試験の勉強において、客観的なアドバイスを受ける事は非常に重要です(特に論文式試験。)。自分の考え方の癖や、理解が誤っている部分など、他の人と話をすることで気づきがあったり、知識が整理されることがあります。

また、精神的につらい時も、誰かと話すと少し気がまぎれます。
行き詰ったときは、人と話すことで、合格に近づくことが出来るのではないでしょうか。

②細かいところが気になる

判例を読んでいたり、答案を書いていると、細かいところが気になる人がいます。細部にまで気が付くのは、法曹になってから重要な能力だと思いますが、膨大な暗記量や処理能力が求められる司法試験にあっては、合格が遠のく原因です。

試験までの勉強時間・試験時間内にできることは限られていますから、ある程度細かいところは捨てて、点数に繋がることに重点を置いて勉強すべきです。

③情報に惑わされる

司法試験は情報戦ではありません。例えば、当日の試験会場の情報や採点基準については情報を入手すべきですが、出題予想や最新判例すべての把握など、過度な情報収集までは必要ありません。むしろ、情報量が多いと処理しきれなくなり、かえって害悪です。

「他の人は知っているのに自分は知らない」という状況に焦りを感じることもあると思いますが、基本的な法律知識以外は、あまり気にしない方が良いでしょう。

おわりに

この記事を読み、「もしかして落ちる行動をしているかも…」と思った貴方は、合格者の行動②を見て下さい。指摘されたことに気づき、すぐに改善できるのは、司法試験合格にとって大切なことです。

合格者の良い部分を見習って、着実に合格に近づきましょうね。

執筆者情報
実務家弁護士S
私大法科大学院卒業・新司法試験合格・実務経験2年以上
加藤ゼミの受講により勉強法を変えたことで司法試験に合格したことから、その経験を後輩に伝えたいと思い記事を執筆。
受験生時代の得意科目は刑法、苦手科目は行政法。