司法試験を受験するための
3つのルート

司法試験を受験するための
3つのルート
最適なルートは合格年度や学習環境など受験生ごとの諸事情によって異なる。
司法試験を受験するためには、①予備試験に合格する、②法科大学院に進学する、といういずれかのルートで受験資格を得る必要があります。
どのルートを選択するべきかは、目標とする合格年度や学習環境など、受験生ごとの諸事情によって異なりますが、どのルートを選択するにしても、目標である「司法試験合格」に向けた試験対策としての勉強をする必要があります。
そのためには、試験対策に特化した基礎力をしっかりと身につけたうえで各ルートに挑戦することが重要です。
予備試験
  • 誰でも受験できる(年齢・受験資格による制限なし)
  • 最短2年で司法試験に合格できる
  • 狭き門ではあるが、司法試験合格率は高い
法科大学院
一般選抜
既修者コース/未修者コース
  • 法学部出身でなくても入学できる
  • 既修者コースであれば、1年目のカリキュラムが免除
  • 法科大学院の最終学年で司法試験を受験することも可能
法科大学院
特別選抜
法曹コース
  • 法曹コースを設置している大学からそのまま法科大学院へ進学
  • 大学3年間(早期卒業)+法科大学院2年間の学び
  • 法科大学院の最終学年で司法試験を受験することも可能
加藤ゼミナールの
司法試験合格への指針
予備試験水準の知識を身につけること
予備試験ルートはもちろんのこと、法科大学院ルートの場合でも、合格率が高い上位校の既修者コースの入試対策としてだけでなく、入学後の授業の予復習の負担を軽減し、司法試験対策の勉強を両立させるためにも、予備試験水準の知識が必須であると考えます。
予備試験水準の知識とは、予備試験合格とはいかないまでも、短答式試験の法律科目で130~140点程度は得点でき、論文式試験でも受験者の上位半分程度に入れるくらいのイメージです。どちらのルートを選択する場合であっても「予備試験水準の知識」を出発点と捉えておくことが司法試験合格への近道になります。
圧倒的な司法試験合格率
予備試験
司法試験予備試験とは、法曹の多様性を向上させるなどの目的に基づき、より多くの人々に法曹になる機会を与えるために設けられた制度であり、予備試験に合格すると、法科大学院に進学することなく司法試験の受験資格を得ることができます。
大学在学中の司法試験合格も!
最短で法曹になることが可能
予備試験には年齢や受験資格による制限はありませんので、誰でも受験することが可能です。そのため、高校生、大学生、社会人など、多種多様な幅広い世代の人が予備試験にチャレンジできるような制度になっています。
予備試験ルートの一番の魅力は、法科大学院に進学することなく最短での司法試験受験が可能になるという点です。
勉強の方向性さえ間違わず、毎日コツコツと勉強を継続できれば、高校生でも予備試験に合格することが可能です。実際、令和6年度の予備試験の最年少合格者は17歳です。在学中に予備試験に合格し、翌年の司法試験に合格することで、最短で法曹になることが可能です。
圧倒的な司法試験合格率
予備試験ルートで司法試験を受験した方の司法試験合格率は、例年法科大学院ルートに比べてダントツで高いです。
予備試験ルートでの司法試験合格率は、90%を超える高い水準で推移しています。
つまり、予備試験に合格することは、司法試験受験生にとって非常に大きなアドバンテージになるといえるのです。
司法試験レベルの問題が出題
「予備試験で出題される問題のレベル」は「司法試験で出題される問題のレベル」にかなり近くなっており、予備試験に合格するためには、高度な法的知識と問題解決能力を有している必要があります。そのため、予備試験に合格できる実力をつけることは、司法試験に合格する実力をつけることにもつながります。
司法試験合格へのメインルート
法科大学院
一般選抜
既修者コース/未修者コース
司法試験合格へのメインルートだが、
近年はレベルが上がっている
法科大学院ルートを選択する際に、一番に考えなければいけないことは、なぜ法科大学院に入学するのかということです。入学すること自体が目的なのではなく、司法試験に合格して法曹になることが目的です。
合格率上位の法科大学院と下位の法科大学院を比べると、いかに合格率上位の法科大学院に進学することが重要かがわかります。
一般選抜の既修者コース/未修者コースと
特別選抜の法曹コース
法科大学院に進学して受験資格を得るルートには、①一般選抜により既修者コースに進学する、②一般選抜により未修者コースに進学する(未修者コースには特別選抜はありません。)、③特別選抜により既修者コースに進学する(これを「法曹コース」といいます。)という3つがあり、いずれのルートでも在学中受験が可能です。
①と②のルートでも、大学早期卒業を利用すれば、③の法曹コースと同様、1年早く法科大学院に進学することができます。
既修者コースと未修者コースにおいて
司法試験合格率に差
法科大学院に進学したからといって、当然に司法試験合格が保証されているわけではありません。
既修者コースと未修者コースにおいても合格率に差が見られることから、司法試験合格までを見据えて、合格率の高い法科大学院の既修者コースを目指すべきだといえるでしょう。
奨学金/学費免除/入学金免除
大学院ごとのさまざまな特色ある
経済的サポート
経済的な理由から法科大学院へ進学することが難しく、法曹への夢を諦めてしまう方も少なくないと思います。しかし、法科大学院で学ぶ意欲があり、ある程度の成績を残しているのであれば、奨学金を利用したり、特待生として入学することで、法科大学院進学に要する学費等の負担を大幅に軽減することも可能です。
また、私立の大学院よりも、国立の大学院の方が学費が安い傾向にあります。
様々な制度をうまく活用することで、経済的な負担を軽減して法科大学院に進学することができます。経済的な理由で法曹への道を諦めないでください。
法曹コース設置大学のルート
法科大学院
特別選抜
法曹コース(既修者コース)
法科大学院ルート(一般選抜)よりも
早く司法試験を受験したい方に最適なルート
従来は、大学4年次に初めて法科大学院入試を受験することができ、かつ、在学中受験制度もなかったため、司法試験の受験資格を得るためには、最短でも、大学4年間+法科大学院2年間の合計6年間(未修者コースの場合は7年間)を要しました。
しかし、法曹コースの新設により、大学3年次に法科大学院入試を受験できるようになり、かつ、在学中受験制度も導入されたため、最短で、大学3年間+法科大学院1年間の合計4年で司法試験の受験資格を得られるようになりました。
なお、一部の大学では法曹コース以外でも3年次に早期卒業することができるため、法曹コースでなくても早期卒業制度と在学中受験制度を使って最短22歳で司法試験の受験資格を得ることが可能です。
法曹コースと在学中受験を組み合わせることで、
今までよりも2年早く法曹になれる!
令和5年度の司法試験から、在学中受験制度が導入され、法科大学院で一定の成績要件を満たすことで最終学年(既修者コース2年目、未修者コース3年目)で司法試験を受験できるようになりました。
在学中受験制度は、法曹コースに限らず、一般選抜の既修者コースと未修者コースでも利用可能です。