加藤ゼミナールについて

論文が1420位→250位まで飛躍!総合317位合格

プロフィール

横山 遼 様
日本大学法学部 卒業
千葉大学法科大学院(既修)修了
令和4年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合             960.23点 317位
論文             480.70点 250位

公法系          135.88点(A 、A)
民事系          173.02点(A 、A 、B)
刑事系          122.39点(A 、A)
選択科目       49.39点(知的財産法)

 

講座を選択した経緯・理由

令和3年司法試験が終了した5月時点で、合格できたという確信がもてなかったため、令和4年司法試験に確実に合格しよう、そのために必要な講座を取ろうと思いました。私は1回目・2回目受験の際に過去問の検討を既にある程度していたため、すぐに取り組もうとは思わず、まずは法的思考の確認・各科目の体系的理解・各論点の深い理解を徹底し、その後に過去問に戻ってこようと考えました。このような状況の下、丁度加藤ゼミナールが開校されると加藤先生のTwitterで知ったため、加藤ゼミナールの受講を検討しました。加藤先生について、刑法の因果関係について説明するサンプル講義(独立前)をYou Tubeで過去に視聴したことがあり、機会があれば加藤先生の講義を受けたいと考えていました。

加藤ゼミナールを選択した理由として、①説明事項のほぼ全てに文献の参考箇所が明示されていたことが挙げられます。他予備校でこのようなテキストは存在しないため、独自性・優位性があると考えました。私は裏付けのない情報を疑ってしまい、延々と当該情報の裏付けを探してしまう性格であるため、このテキストに強く惹かれました。また、②講座のサンプルを確認した際に、総まくりテキスト・論証集・過去問テキストの互換性が完璧であり、よっぽどのことがない限り加筆する必要がないものであった点にも惹かれました。後述のとおり、私はインプットを重視するため、基本書の通読を並行して行おうと考えていたので、一元化教材をさらに加工する工程をできるだけ省略したかったことがその理由です。

なお結果論ではありますが、令和3年司法試験の結果は短答116点(1873位)・論文360点(1420位)・総合成績747点でしたので、合否の当落線上にいました。

 

講座・教材の使い方

iPadを用いて適宜メモや思考をテキストに残した

総まくりテキスト・過去問テキストを常に参照できるようにするため、テキストをiPadに取り込んで利用していました。2,3回読んだだけでは理解できなかった点も時間を置いたり、何度も読み返したり、基本書等の説明ぶりを確認した後でもう一度読んでみると、自分では想像もしていなかった所で躓いていたことに気がつき、一気に理解が進むことが多かったので、その機会を逃さまいといつでもテキストにアクセスできる環境を構築していました。取り込んだデータにはGoodNote5を用いてマークや講義メモ、自分の思考メモを残し、能動的に知識を獲得しようと努めていました。

講義の受講→基本書の該当箇所を通読→テキストの熟読という手順を徹底した

私は総まくりテキストを受講する際に、該当箇所のマーク及び講義の受講をした後、必ず該当箇所の基本書を通読するステップを挟んでいました。ほとんどの方にとってこれは不要であると思いますが、総まくりテキストの内容の理解をより一層深めるために、この方法を採用しました。これをすることで、テキスト記載内容を相当程度消化することができたと思っています。また、加藤先生がテキストだけで基本書は不要である旨仰っていたと思いますが、全科目の基本書を並行して通読した上でこれは本当であると断言できます。それくらい総まくりテキストの完成度は高いものでした。

過去問の手書き答案作成は最小限度にとどめた

私は1回目、2回目の司法試験を受験する際に、ある程度の答案練習は行っていたので、そこまで答案の書き方等に苦しむことはありませんでした(他予備校の短文事例問題集・旧司法試験・過去問・主要な問題集で答案作成を十分にしていたと思います)。そこで、過去問検討には再現性を求めました。具体的には、制限時間を1時間に設定し、答案構成(人物相関図・ナンバリング・要件と事実の紐付け)を行った上で、音声入力を用いて思考をそのまま文章化し、それを片手に解説講義を受講する、という方法を採用しました。そのとき、構成が崩壊していたり、過去に検討した際には検討できていなかった論点があったりした場合にのみ、答案練習をしていました。

なお、私は司法試験の当日に再現答案の下書きを作成する(1日目の夜に選択科目と公法系で書いた内容を、音声入力を用いて文章化しておく等)と決めていたため、この方法は非常に役立ちました。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

総まくりテキストは次の司法試験に合格できるように各論点のランク付けが最適化されています。通常のランク付けは当該論点の絶対的な重要度で振り分けられていますが、総まくりテキストでは、それに過去の出題実績を考慮した相対的な重要度も加味してランク付けがされています。これにより、受験生は本当の意味でランクに従いメリハリのある学習をすることができます(加藤先生も仰っていましたが、あくまでメリハリをつけて学習するのであって、捨てるのではありません。総まくりテキストに捨てるべき論点はそもそも載っていません)。

令和3年司法試験から今年の受験まで、私の勉強の軸は「加藤ゼミナールのテキストを消化すること」にあり、それを万全なものとするために基本書を通読していました。その結果、論文の成績は1420位から250位まで飛躍し、まさに捲土重来を果たすことができました。加藤ゼミナールを受講していなければこの結果にはならなかったと確信しています。今年の司法試験は典型論点と現場思考論点が明確に区別可能であったため、テキストのランク表に応じてメリハリをつけて学習していた私に最適な出題でした。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

全科目の基本書を並行して通読した経験から断言できることは、司法試験に関して加藤ゼミナールのテキスト内容に明確な誤りは存在しない、ということです。加藤ゼミナールのカリキュラムどおりに学習していけば必ず合格することができると思います。

来年の司法試験は2ヶ月遅れて実施されることになることに加えて、法科大学院在学中の受験も解禁されます。それにより試験の合格難易度も上昇すると考えられます。もっとも、問われていることは毎年同じであり、それは加藤ゼミナールの総まくり講座・過去問講座を通じて確実に習得できます。

残された時間を最大限活用し、来年の合格を掴み取りましょう。