加藤ゼミナールについて

年明けから総まくり講座を受講して総合977位で合格

プロフィール

豊田大将
関西大学法学部 卒業
神戸大学法科大学院(未修) 卒業
令和2年司法試験 合格(受験2回目)

インタビュー動画


成 績

総合 846.43点 977位

論文 421.96点 894位
 公法系 90.47点(憲法D、行政法B)
 民事系 168.93点(民法C、商法A、民訴A)
 刑事系 113.65点(刑法A、刑訴A)
 倒産法 48.89点

受講講座

・総まくり講座2020

・司法試験過去問講座令和元年度分(単年度版)

加藤先生の講座を選択した経緯・理由

私は、2回目受験の時に加藤先生の総まくり講座2020を受講しました。

1回目受験で不合格となり(論文2000番前後)、合格発表後から勉強を再開したのですが、その際に加藤先生のブログを参考にしつつ、試験までの勉強計画を立てました。

そして、勉強計画に沿って他の予備校のインプット講座を利用し、並行して過去問を解いていましたが、1回目の受験からの弱点だった当てはをどうすればよいのか悩んでいました。

そうしたところ、加藤先生のブログの記事や友人から総まくり講座の評判を聞き、当てはめの視点まで含めて解説してくださるのなら今の自分の弱点補強にはもってこいだと思い、年明けに受講を決意しました

講座・教材の使い方

講座の受講方法としては、まず各科目のマーク・アンダーライン指示の動画に沿ってテキストを加工し、先生の発言をメモしたり、付箋に板書を書いてテキストに張り付けていつでも見返すことができるように一元化していました。

また、加藤先生は優先的に勉強すべきこと(行政法・刑事訴訟法は演習書よりもまずは司法試験過去問を潰す、民事訴訟法は旧司法試験の事例問題も解いておいた方が良い等)についても講義中に話してくださったので、限られた勉強時間の中でメリハリを付けた勉強をすることができました。

講座・教材が令和2年司法試験でどのように役立ったか

(1)総論

まず、全科目に共通して、過去問の傾向から各科目の科目特性に応じたテキスト作りがなされており、答案のフレームや当てはまでを意識したインプットをすることができました

また、テキスト自体が基本書をベースにして作成されており、メモ欄には、逐一、基本書の該当ページが記載されていました。そのため、テキストの気になった箇所についてはすぐに基本書で調べることができました。

さらに、講義のはじめに試験の傾向を踏まえた対策方法を説明してくださったので、本試験で答案を書くイメージを持ちながら講義を受講することができました。

(2)各論

私は、年明けから秒速・総まくりの受講を開始したこともあり、主に苦手意識のある科目の弱点補強のために講座を活用しました。ですので、以下では、特に自分の合格に大きな影響を与えた憲法、行政法、民事訴訟法、刑法及び刑事訴訟法について、本講座がどのように合格に寄与したのかを紹介させていただきます。

(憲法)

憲法は、まず目的手段審査をはじめとする答案作成上の作法について説明がなされているため、答案のフレームを固めることができました。また、判例の解説が丁寧であるだけでなく、実際に答案で判例をどのような所で用いるのかを要点という形でまとめてくださっていたので、直前期の復習を効率的に行うことができました。

(行政法)

行政法は、行政裁量、処分性、原告適格など過去問における頻出分野については処理手順化されているため、採点上の評価ポイントを端的に論じることができる答案のフレームを固めることができました。令和2年の司法試験では、設問1(1)における処分性は書き方が難しく、設問1(2)では過去問で一度も出題されていない不作為違法確認訴訟が出題されたことなどから、4枚しか答案を書くことができず、試験が終わった瞬間、E評価を覚悟していました。ですが、加藤先生の講義を通じて総まくりテキストに載っていた処理手順が刷り込まれていたおかげもあってか、何とかB評価で守りきることができました。

(民事訴訟法)

民事訴訟法は、過去問での問われ方や出題予想を踏まえたテキスト作りがなされており、特に過去問で「判決をすることの可否」と「判決の基礎とすることの可否」で書くべき事項が異なるなど、設問の読み方を丁寧に解説していただきました。また、将来給付の訴えや敷金返還請求権の確認の訴えをはじめとする本試験で出題された内容の多くが総まくりテキストの内容ないし応用だったため、落ち着いて問題に取り組むことができました。その結果、1回目の受験ではC評価だった民事訴訟法で、A評価を得ることができました。

(刑法)

刑法は、元々得意科目ではありましたが、秒速・総まくりを受講して問題分析力に磨きをかけることができました。そのおかげで、複数の立場を踏まえて論じる問題については、学説に頼りすぎるのではなく、判例・通説の立場を踏まえた多角的検討ができるようになりました。

(刑事訴訟法)

刑事訴訟法では、3つの設で出題された論点の全てが、講義で扱った内容であり、当てはめの視点までインプットができていたことや、捜査で書きすぎて後半が薄くならないように気をつけるべきという加藤先生の講義での発言が頭によぎったため、バランスよく答案を書くことができました。そのおかげもあって、1回目の受験ではE評価だった刑事訴訟法で、A評価まで大幅に点数を伸ばすことができました。

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験は、受験資格を得た者だけが受験できるもので記念受験の人はほぼいませんし、試験自体も体力的にも精神的にもハードです。

ですが、裏を返せば最後まであきらめず受け終えることができればどの人にも合格のチャンスはあるということです。

試験本番にピークをもっていけるように戦略を立てて、ぜひ合格を掴み取ってください。応援しています。