加藤ゼミナールについて

不合格から3ヶ月半で900位UPして逆転合格

プロフィール

相田光輝 様
中央大学法学部 卒業
令和2年 大阪大学法科大学院(既修) 卒業
令和3年 司法試験合格(受験2回目)

インタビュー動画


受講講座

・司法試験過去問講座2020
・労働法速修テキスト講座2019

成 績

令和2年(不合格)
総合 777.56点 1468
論文 372.89点 1555

令和3年(合格)
総合 886.45点 616
論文 423.69点 669
 
公法系 80.96点(憲法B、行政法D
 民事系 154.45点(民法B、商法B、民訴A
 刑事系 125.93点(刑法A、刑訴A
 労働法 62.33点(上位7%)

加藤先生の講座を選択した経緯・理由

初年度の敗因は、典型論点の処理をあいまいにしていたことにあります。ロースクール在学中、予備校教材はほとんど使用せず、基本書をベースに勉強していました。しかし、基本書を読むことで満足し、基本書の記述をいかに答案にどう表現するかを意識できていませんでした。そのため、初年度の受験では、典型的な問題に対しても、規範をたててなんとなくあてはめをするといったことしかできませんでした。

このような課題もあり、2回目の受験に向けて基本書の記述を答案にどう落とし込むか参考にできる講座を探していました。そのように悩んでいる時、加藤先生がブログでアップしていた令和2年度の参考答案を拝見いたしました。加藤先生の参考答案では、論証・あてはめがコンパクトに必要十分に表現されており、かつ、論点に対する理解の深さを答案から感じました。加えて、加藤先生の講座は、基本書をベースに作成されており、情報の正確性も担保されていることから魅力を感じました。以上の理由から、過去問講座を利用しようと決めました。

講座・教材の使い方

本来であれば、総まくり講座も受講したかったのですが、次の受験まで3カ月半しかなかったため、過去問講座のみを受講しました。具体的なやり方としては、答案構成をしたうえで、解説講義を受講し、問題文の読み方や論点の処理を学びました。

解説講義を受講した後は、問題の所在、規範の立て方、あてはめのポイント等について、自分が今まで使っていたまとめノート(趣旨規範ハンドブック)に書き込みを行いました。このまとめノートに、必要な情報を一元化していたため、何度も繰り返して読み込みました。

講座・教材が令和3年司法試験にどのように役立ったか

(1)出題内容との関連性について

例えば、刑法のプレテストの解説では、窃盗と横領の区別について、判例が示した規範だけでなく、問題の所在、あてはめのポイントなど丁寧に解説をして下さいました。実際に、令和3年度の刑法の問題で、同じ論点が出題されましたが、加藤先生の講義を思いだしながら答案を作成することができ、結果として高得点を得ることができました。このような体験は、他の科目でも多々あり、他の受験生に書き負けない答案を作成することができました。過去問既出の論点は再度出題されることも多いため、過去問講座で十分な対策をしていれば、次年度以降、再度既出論点がでても十分対応することが可能です。

(2)処理手順について

個々の論点についての理解も大切ですが、書き方で差がつく科目(公法、刑事系)については、処理手順を身に着けておくことがより重要です。ここで、過去問講座には、各年度の解説とは別に総論として各科目の処理手順について解説がなされています。例えば、憲法であれば、違憲審査基準の立て方、当てはめの仕方などが詳細に解説されており、答案にどういう視点で書いていくかを学ぶことができました。憲法の答案の書き方について、詳細に解説を行っている基本書や教材はなかなかないため、非常に役立ちました。他にも、刑法では、今まであいまいにしてきた誤想過剰防衛や共犯の処理手順について詳細に解説されており、とても参考になりました。このように、総論の講座を受講することで、書き方が重要な科目について、一通り処理手順を確立できました。書き方で差がつく科目については、処理手順をマスターするだけで以前よりも点数が伸びると思います。

(3)論点の理解について

加藤先生は、各年度の答案構成案を示すのではなく、汎用性を意識した解説をしてくださいました。そのため、論点について形を変えて再度出題されても、対応する力を身につけることができました。勉強法としては、前述したとおり、規範だけでなく、問題の所在、あてはめのポイントなどをまとめノートにどんどん書き込んでいき、そのノートを何十回も反復して読み込むことで、再度出題されても書き負けないよう準備をしました。そのおかげで、過去問既出論点について、「知っている」レベルから、「答案にかける」レベルまで成長することができました。

(4)教材について

加藤先生の講座では、試験委員が考えている見解に立って解説をしてくださっており、徹底的に試験対策に特化した講義がなされています。また、受験生が多く使用している基本書をベースに講義がなされおり、受験界通説に立って解説がなされていることも安心できました。

加えて、参考答案には、8枚のフル答案と、6枚程度の現実的な答案両方が載っています。私は、フル答案の方については、典型論点の処理に際して、論証集に書き込みを行う際の参考に用い、現実的な答案については、答案構成をした上で、自分の答案イメージと比較して足りない部分はどこか、逆に論じなくてもいいところを論じていないかの確認に用いました。違った視点から作成された参考答案が2つあったため、このような使い方ができました。

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

加藤先生がtwitterでも発信していた内容ですが、合格のためには、論証集を使って記憶するという地道な作業が不可欠です。私は、1回目の受験の際、基本書を読むことや、過去問を検討したことで満足し、記憶する作業を怠っていました。そのため、頭の中には不完全な知識しか残っておらず、その結果、あいまいな答案しか書けず不合格となってしまいました。この反省をいかして、2回目の受験に向けては、合格に必要な知識を頭にたたきこむため、徹底的に論証集を何回も反復する作業を行いました。その中でも、ただ規範を暗記するのではなく、論点名をみれば、どのように過去問で出題されたか、問題の所在、あてはめのポイントなど加藤先生の講義で学び書き込んだ内容が何も見ずにいえるレベルまでやりこみました。このレベルまで学習することで、適切に論点を抽出し答案に反映することができましたし、1回目の受験で不合格となってから2回目の受験まで3カ月半しかない短い期間の中でも、合格を勝ち取れた大きな要因だと思っています。地道でしんどい作業ではありますが、ぜひ学んだ内容を反復する作業にも時間を割いて頑張ってほしいと思います。

最後になりますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。皆様の合格を心からお祈りしています。