医師になるための時間と費用
確かに、医師には、社会的な地位やお金の稼ぎやすは、弁護士と同じかそれ以上あります。しかし、医師になるためには、とにかく時間とお金がかかります。医学部6年間、研修期間2年間。これだけでも最短で8年かかります。おまけに医学部受験もしなければいけないですから、そこでも数年要します。
医学部受験で受験強者と競争
一発逆転を目指すような状況にある人は、基本的には、これまであまり勉強をしてきたことのない人だと思います。そういう人が小中高からバリバリ勉強している受験強者と競争するわけですから、まずは医学部受験で苦労することになります。受かる保証もないですし、受かったとしても、2年、3年、4年かかるのはざらです。仮に医学部受験で4年かかったら、最短でも医師になるまで12年もかかります。これは大きな機会損失ですし、その間に医療制度を含む社会の仕組みが大きく変化しているでしょう。そして、今まであまり勉強をしてこなかった人にとっては、現実的には国立の医学部は難しいので、私立の医学部を目指すことになると思います。となると、数千万円の学費もかかるわけです。
そんな時間とお金を用意できるなら
法科大学院ルートで弁護士に
もし、そんな時間とお金を用意できるなら、法科大学院ルートで司法試験を目指した方が圧倒的にコスパがいいです。医師を目指す場合の数分の1の時間と費用で、高確率で弁護士資格を得ることができます。今は、司法試験の合格率は40%を超えています。1、2年ちゃんと勉強して法科大学院上位校(都内なら、東大、一橋、慶應、中央、早稲田)の既修者コースに進学すれば、1回目、少なくとも2、3回目で合格することができます。また、予備試験(※法科大学院に進学しなくても、予備試験に合格すれば司法試験の受験資格を得られます)ルートで司法試験を目指すという方法もあります。