加藤ゼミナールについて

社会人受験で1回目合格!

プロフィール

松浦 剛志 様
早稲田大学法学部 卒業
日本大学法科大学院(既修) 修了(令和4年3月)
令和4年司法試験 合格

 

受講講座

成 績

総合   754.2点 1377位
論文   360.58点 1402位

公法系  80.62点(D、A)
民事系  140.50点(C、A、B)
刑事系  81.79点(D、A)
選択科目 57.66点

 

講座を選択した経緯・理由

総まくり講座と過去問講座を選択した理由は、ガイダンスやTwitterのつぶやき等を拝見し、加藤先生がご自身で司法試験を大変丁寧に分析し、そこから得たものを余すことなく講義で発信していると感じたからです。

私は社会人としてフルタイムで働きながら、司法試験合格を目指していたため、夜間開講の日本大学法科大学院に入学しました。本当は合格者を多く輩出している早稲田や慶應の法科大学院で学びたいという希望もありましたが、これらの法科大学院で学ぶためには、仕事を辞めなければならず、家族を持つ私にとって、実現は不可能でした。このような法科大学院で学ぶことができない私にとっては、司法試験合格のために早稲田や慶應の法科大学院生が学んでいる内容や勉強方法を知るための方法として、予備校の講座を受講し補う必要があると感じ、数ある予備校の中でも、司法試験対策を最も丁寧に分析をし、かつ、社会人受験生に配慮した無駄のないコンパクトな講義内容を提供していると感じた加藤ゼミナールを選びました。

 

講座・教材の使い方

過去問講座のテキストには、加藤先生が作成された参考答案が掲載されています。これは、加藤先生が出題趣旨や採点実感の重要事項をもれなく反映させ、かつ、受験生として無理のない・実践可能な内容の答案で、大変有益なものでした。他の予備校から出されている年度別の合格者答案集と異なり、加藤先生が一人ですべての答案を作成しており、規範の言い回しも統一されている点も秀逸であったと思います。

加藤先生はご自身の司法試験受験の経験から、過去問をやることの重要性を強く説明されていたので、私もまずは早いうちから過去問に慣れようと思い、過去問講座を受講しました。先に述べた過去問講座のテキストに掲載されている参考答案をベースに、自分では絶対に本番では書けないだろうと思う箇所や加藤先生が「ここはなくても十分合格水準に入ります」と指摘された箇所などをカットして、自分オリジナルの過去問答案集(全7科目・全年度)を作りました。ここでは完全解を追い求めるのではなく、あくまでも本番で緊張していても書けるシンプルな答案(必要最低限の答案)をイメージして作成しました。

具体的には、まずは過去問講義を最初に聞き、講義を聞いた後、自分で答案をWordで作成し、一つの科目が全て終わってから、総まくり講座を聞き、重要な点や規範の正確性などを確認し、逐一、過去問答案集に反映させていきました。さすがに最初から答案を書くのは大変だったので、まずは加藤先生による参考答案を写し、それを自分用にカスタマイズしていく方法をとりました。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

憲法は、出題形式がもとの形式に戻りましたが、過去問講座で同様の出題形式を目にしていたので、全く焦ることはありませんでした。しかし、大変お恥ずかしいのですが、決定①についての人権選択を誤ってしまいました。このミスは致命傷になりかねないと加藤先生が過去問講座でおっしゃっていたので、危なかったです…。

行政法は、講義の中で加藤先生が繰り返し丁寧な説明をしてくださった原告適格と裁量論が出題され、こちらも焦ることなく、対応することができました。

民法は、加藤先生が講義の中で何度も「設問3までしっかり書ききることが重要」とおっしゃっていたので、時間不足に陥ることなく、設問3までしっかりと書ききることができました。民法は改正もあり、自分の中ではとても苦手意識がありましたが、今年の民法に関していえば、書いた内容は薄っぺらいもの(よく言えば、とてもシンプル)だったものの、とりあえず設問3まで書ききったという点が功を奏して、どうにか致命傷にはならなかったのだと思います。

商法は、423条1項の責任について、加藤先生が講義のなかで「正しい書き方」を説明されていたので、この通りに書くことができました。実はこの「正しい書き方」をちゃんと理解している人は少ないと加藤先生はおっしゃっていたような気がしますが、本当にその通りで、全体の成績が芳しくない中で、商法はA評価をとることができました。

民訴は、設問3であまりみたことがない問題が出題されましたが、どの科目でも必要とされる法的三段論法の重要性を繰り返し講義の中で説明されていたので、よくわからない問題であっても、最低限の作法で対応できたと思います。

刑法は、過去問で同じ論点が出題されていたこともあり、焦ることはありませんでした。

刑訴は、加藤先生が捜査の書き方(強制処分・任意捜査の限界)、訴因変更の書き方(三要素の関係)を繰り返し説明してくださっていたので、その書き方に沿って、迷うことなく答案を書くことができました。こちらもおかげさまでA評価をとることができました。

全体を通しては、加藤先生が講義の中で常々指摘されていたように、本番では過去問と似た問題が数多く出題されていました。そのため、他の予備校の講座にはない司法試験合格に本当に役立つことが網羅的に盛り込まれている過去問講座と総まくり講座を活用し、自分オリジナルの過去問答案集を作成して、これを繰り返し回したことが合格につながったと思います。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

私のような社会人法科大学院生がもっとも気になることは、上位の法科大学院に在籍する将来の合格者の多くがどのような答案を書いてくるのか、ということだと思います。

加藤先生は、ご自身の慶應法科大学院での経験やゼミを通じた他の法科大学院の受験生の動向も把握しており、これらの点を講義の中で余すことなく説明してくださったので、上位の法科大学院に在籍していなくても、余計な不安を抱えることなく、自分の通う法科大学院での指導をも活用し、有益な試験対策を早い段階から取り組むことができた点が合格の勝因だと考えています。

加藤ゼミナールにはいわゆる答練を行う講座はありませんが、司法試験の過去問を徹底的に分析した過去問講座をベースに、司法試験の全科目・全年度の答案を書く(もちろん、最初から答案を書くことはとても大変なので、まずは参考答案を写してみることからはじめてもよいと思います)ことが、司法試験の論文式試験には一番役立ちました。これを読んでいる社会人受験生の方は、可処分時間も少なく、専業学生と違い、自主ゼミなどもなかなか組めず、司法試験合格に必要なタイムリーな情報を取得できずに迷子になりがちだと思います。どんなにスペックが高い人でも、やり方を間違えると、ずっと成果を出せず、落ち続けるというのが司法試験の怖さだと思います。この点を補うためにも、加藤ゼミナールの過去問講座と総まくり講座は大変有益だと考えます。

最後に、私の司法試験の成績は本当にギリギリのものでした。そのため、私のやり方は上位法科大学院生で司法試験において上位の成績を狙っている方には参考にならないかもしれません。しかし、私のように仕事や家族、住宅ローンまでも抱え、カツカツの状態でどうにか勉強に取り組んでいる方も少なくないと思います。そのような方にとって、司法試験迷子にならないよう、一つの道しるべとしてこの体験記を利用いただけましたら幸いです。ご精読下さり、誠にありがとうございました。