加藤ゼミナールについて

苦手だった刑事系も過去問の分析力を駆使して、総合300位台で合格!

プロフィール

塩田 法郁 様
大阪市立大学法学部卒業
大阪大学法科大学院(既修)卒業
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 960.08点 322位
論文 466.33点 368位

公法系 111.51点(A、A)
民事系 166.86点(C、A、A)
刑事系 135.79点(A、A)
選択科目 52.16点

 

講座を選択した経緯・理由

司法試験の過去問の解説に特化した教材を探しており、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座は過去問分析に優れているとの評判を聞いたことと、在学中に合格した大学院の友人が同講座を受講しており、実績に信頼がおけると考えたことから、この講座を選択しました。

 

講座・教材の使い方

私は本格的に司法試験の過去問に取り組み始めた時期が試験5か月前の2月頃からと遅く、4月末にある模試までにAランクの過去問演習と授業の視聴を全て終わらせることを目標にしていたのですが、とにかく時間がありませんでした。そのため、過去問はすべて起案するのではなく、起案を直近のAランクの年度2~3年分に絞って、あとは答案構成のみを行い、とにかく過去問講座を聞いてその内容をインプットする時間を優先的に設けることとしました。

講座では、過去問で出た問題自体の解説はもちろんのこと、どの年度にも共通する問題の読み方や解き方というのを繰り返し解説してくれます。

そのため、講座動画ではその年度の過去問特有の法律構成を学ぶというより、具体的な法律構成は理解するにとどめ、加藤先生が繰り返し述べている重要な解き方のポイントは一言一句逃さぬくらいの心持ちですべて教材にメモし、教材を見直した時に、この年度の過去問から学ぶべき解き方のポイントがすぐ分かるようにしていました。そして、動画を視聴し終えた後は、もう一度改めて教材を一読し、自分の理解が甘い箇所のみ動画を視聴し直したり、自分なりの言葉に置き換えて理解した内容をメモし直したりするなど、必ず軽い復習を挟むことで、動画を見ただけで終わることなく、講座内容が頭に定着するように心がけていました。

また、これは個人差もあるかもしれませんが、1日で複数の法律科目に手を付けても、科目ごとの理解が散漫して、すぐに忘れてしまったり、なかなか知識が定着しなかったりするように思えたため、まずは1つの科目をAランクの年度からずっとやり込み、一通り過去問講座の視聴を終えたら次の教科へ、というように教材を進めるようにしていました。そうすると、初めは全然歯が立たなかった過去問も、5~6年分ほど答案構成→動画視聴→復習を繰り返していると、問題文のどこに着目すればよいのか、何がどう問われていて、どのように答案を書けばよいのかが少しずつ分かるようになり、的外れな答案構成を書くことが少なくなっていきました。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

先述の通り、加藤ゼミナールの過去問講座では、過去問を単なる問題の一つと捉え、その答えを解説するのではなく、他の年度の問題とのつながりや傾向、着目すべき問題文のポイント、答案構成の書き方、さらには出題の趣旨から分析された司法試験委員会の理想とする論じ方など、過去問から本当に学ぶべきことが分かりやすく解説されています。

例えば、行政法では、私の場合、膨大な量の問題文を読み解くことから既に苦戦していましたが、講座でヒントとなる会話文の区切り方や、ヒントと問題との結びつけ方、条文のどこに着目すべきかなど、丁寧に問題文との向き合い方を解説してくれているため、行政法特有の膨大な量の問題文にどう対処していけばよいかが分かり、行政法の答案構成を行うスピードが格段に上がったように感じました。

また、出題の趣旨や採点実感は権威ある先生方が執筆されているため、自分にとっては解説が高度すぎて、一読しただけでは理解できない部分も多々ありましたが、本講座では出題趣旨、採点実感を噛み砕いて解説し、どこに注目すればよいのかを端的に示してくれているため、出題者から求められている書き方や問題の取り組み方が理解しやすく、答案にも反映させやすいです。

私は、もとより刑事系に苦手意識があり、特に刑法は、試験直前の4月末の模試で2100人程の母数の中、2000位をたたき出すなど、かなり壊滅的な状態でした。また、刑事訴訟法は、そもそもどのように当てはめを書けばよいのか分からず、ざっくりとした理解で適当な当てはめに終始してしまっていました。そこで、刑事系は過去問講座を2周し、出題者はあてはめでどの事実を抽出し、どう評価することを求めているのかに重点を置いて過去問を理解することを意識しました。そうすることで、徐々に、これまでのただ問題文を書き写すようなあてはめではなく、書くべき事実に規範に応じた評価を加えて論じることができるようになっていったように感じています。そのおかげか、模試の結果とは打って変わり、司法試験本番では、刑事系が他の科目の成績を大幅に引っ張ってくれる形となりました。

独学で本講座が行っているような過去問分析を一から行うには、膨大な時間と勉強量が必要となると思いますが、それを本講座によって効率よく吸収できたことは、司法試験の過去問に取り組むのが遅かった私にとって、非常にありがたかったです。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

ここまで勉強すれば必ず受かるとの保証がない中で、地道に勉強を続ける期間はとても苦しく、辛いと思います。自分だけが周りからとても劣っているように感じてしまったり、不安でたまらなくなったりすることもあると思います。私自身がそうでした。

ですが、試験が近づくにつれて勉強した時間が自分の心の支えとなり、本番への自信となることも確かです。後悔なく試験本番を迎えられるよう、時には自分を甘やかしながら、自信を積み重ねていってください。皆さんの合格を心よりお祈りしています。