加藤ゼミナールについて

学習期間8カ月で中央大学に学費全額免除で合格

プロフィール

S.A 様
金沢大学人間社会学域法学類 卒業
学部成績 法律科目GPA2.48
中央大学法科大学院既修者コース一般 合格(学費全額免除)

 

受講講座

 

はじめに

私は大学を卒業し金融機関で約3年の勤務を経て、司法試験を目指し始めました。それには昨年司法試験に合格した知り合いの後押しがありました。その方の紹介で加藤ゼミナールを受講しました。法律から離れて数年の私が約8ヶ月で中央大学法科大学院に合格できたのは、加藤ゼミナールの基礎問題演習講座、総まくり論証集のおかげです。

 

私がとった勉強方法

私は学部時代の成績も良くなく、数年のブランクもあったため、ほぼ素人同然でした。したがって私の勉強方法は初学者には通じる部分があるかもしれませんが、法律を現役で学ばれている方には迂遠かも知れません。

基礎問題演習講座に関しては、以下の方法で4周しました。

1周目
問題を読み、解答にマーカーをつけ、解説を聞きました。問題提起は緑色、規範は黄色、あてはめは青色、結論はピンク色で色分けをして、加藤先生の良質な答案の法的三段論法の大枠を掴めるようにしました。わからないところも多くありましたが、加藤先生の解説動画の視聴と基本書で答案の背景にある書き方を検討しました。

2周目
問題、解答を読み、解説動画のポイントをメモしました。加えて、総まくり論証集の該当箇所にマーカーをしました。論証集のマーカーの仕方は加藤先生のブログの内容をそのまま反映しました。ご参照ください。

3周目
問題を読んで答案構成をしてみました。問題の難易度によって出来は大きく変わりましたが、解説を再度聞いて良質な答案と自分の構成した答案とを何度も比較しました。

4周目
入試直前に正しい日本語の使い方や、答案の分量の肌感覚を確認するため、問題と解答を照らし合わせながら読みました。付随して総まくり論証集の論証を正しく書けるかどうか直前期にはひとつひとつチェックしました。

その他、加藤ゼミナール以外の勉強は憲法の判例百選の通読と、受験法科大学院の過去問を各法科大学院のウェブ搭載分一周しました。

 

講座・教材が法科大学院入試にどのように役に立ったのか

以下、中央大学法科大学院の入試問題の内容と基礎問題演習講座・総まくり論証集との関連性について、お話しいたします。

憲法
財産権分野の出題でした。加藤ゼミナールにおいて、法令違憲の検討方法、補償の要否はそのまま習いました。

民法
債務不履行に基づく損害賠償請求、留置権についての出題でした。前者は書き方レベルで差がつくと解説で教わっており、どんな義務があるか等要件に即した検討ができたと思います。
後者はまさに基礎問題演習講座で扱った点についての検討でした。

刑法
論点は複雑でしたが、基礎問題演習講座で扱った論点の組み合わせだったように思います。各論で多く取り扱った財産犯についてでした。

商法
株主名簿と、利益供与の責任の問題でした。前者は捻った問題のように思いましたが、総まくり論証集の論証を応用できると思いますし、基礎問題演習講座でも類似問題は取り扱いがありました。利益供与はまさに基礎問題演習講座で取り扱いがありました。

民事訴訟法
確認の利益と、重複起訴に関する問題だったと思います。96問を通じて基礎問題演習講座の効果を最も実感したのは民事訴訟法です。科目特性上、解説において分野、論点の背後にある考え方を教えていただけることが深い理解に直結すると感じました。仮に、基礎問題演習講座を1科目しか受講できない状況に陥ったら必ず民事訴訟法をお勧めします。きっと面白さを感じられると思います。

刑事訴訟法
訴因変更の要否の問題でした。訴因変更と伝聞法則に関する問題は基礎問題演習講座で多く取り扱われています。私は学部時代も刑事訴訟法を履修した経験がなかったのですが、理論的な理解を要する上記分野を手厚く演習できたため、自信を持って回答できました。

 

学部成績

学部成績は法律系科目GPA2.48と決して高くありません。(むしろ低いと感じられる方が多いように思います)会社法は単位さえ取れませんでした。

 

最後に

私は法律に数年のブランクもありますし、学部時代の成績もよくありません。それでも、基礎問題演習講座を徹底的に活用することで、中央大学法科大学院の既習者コースに全額免除の合格ができました。社会人や、成績の高くない学部の受験生の法科大学院受験の励ましになれば幸いです。

私もやっとスタートラインなので、頑張ります。一緒に頑張りましょう。