加藤ゼミナールについて

試験委員会の見解をとことん研究しつくした信頼のできる講座!

プロフィール

橋本 直弥 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修)在学中
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 838.74点 1259位
論文 405.56点 1274位

公法系  98.02点(A、D)
民事系  153.28点(B、B、C)
刑事系  113.15点(A、B)
経済法  41.09点

 

講座を選択した経緯・理由

私は予備試験に過去問を軽んじて挑んだ結果、2年連続で論文1800位台で落ちました。過去問分析の重要性を身をもって知ったため、司法試験受験時には過去問にしっかり取り組もうと思い、大学院入学を機に市販の過去問分析本を集めました。しかし、独力での過去問分析が正しいのか自信が持てなかったこと、直近年度以外のぶんせき本を集めるのが困難であったことから、予備校の過去問対策講座を利用することに決めました。

そして、加藤ゼミナールの過去問対策講座を体験受講した際、①単なる模範答案の読み上げではなく、問題文の読み方や思考方法まで解説されていたこと②出題趣旨・採点実感の分析が詳しかったこと③加藤先生書き下ろしの模範答案・中位答案があり、目指すべき最高到達点のみならず現実的な目標が示されていたことに魅力を感じ、基本7科目の司法試験過去問講座の受講を決めました。

 

講座・教材の使い方

総まくり論証集

私は総まくり論証集を一元化教材として利用しました。具体的には、大学院の授業や演習書で学んだことを空白部分に書き込んだり付箋を用いたりして論証集に集約し、自分だけの論証集を作り上げて何度も読んでいました。論証集を加工する時間があれば過去問を回したほうが良いという意見もありますが、加工する過程でより知識が定着した気がするので、時間をかけすぎなければ有用ではないかと思います。

また、大学院の授業を中心に受験勉強をしていると、どうしても授業のない科目は手薄になってしまうので、通学時間に論証集を読み込むことで知識抜けをカバーしていました。

過去問講座

時間的に全科目・全年度の答案を作成することは難しかったことから、科目によってかなりバラツキのある取り組み方になってしまいました。

公法系・民訴法・刑訴法

過去問のクセが特に高いと感じた公法系や民訴法・刑訴法は、全年度の答案を作成しました。

公法系は、過去問それ自体が解けるようになることを目的とするのではなく、過去問演習を通じて一般化可能な思考プロセス・問題文の読み方等を身につけることを意識していまし た。特に憲法は何を書けばいいのか分からない問題が出題されることも少なくありませんが、問題文の事情から試験委員会が書いてほしいと思っている事項を逆算すればおのずと書くべき内容は決まってくるということを加藤先生の解説から学びました。

民訴法は、概念・判例を知っていることを前提にその射程や例外を問う出題が多いと感じたことから、概念・判例に対する試験委員会の理解をインプットすること・答案の型(三段論法の死守、基本概念の明示、原則例外を答案に示す等)を身につけることを意識していました。

刑訴法は、出題範囲が狭いこともあり、各論点への理解の深化・処理手順の確立を意識していました。論点抽出では差がつかないと感じたことから、加藤先生の模範答案を参考にして的確な論証やあてはめの際に用いる考慮事情のパターンを重点的に確認していました。

刑法 

刑法は、実際の分量やレベル感を把握するために直近年度の答案を作成するとともに、苦手だった学説問題は何回も解いて書き方のコツを身につけることを意識しました。学説問題はつい書き過ぎてしまうことが多かったので、加藤先生の模範答案を参考にして適切な分量を探っていました。

民法・商法

民法・商法は、大学院の授業が司法試験に直結していたのでその復習を重点的に行い、過去問はインプット教材として、知識抜けや論述例を確認するために何度も読み返していました。そして、現場思考問題や難問については加藤先生の解説を聞いて、処理手順を確認していました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

教材の網羅性・信頼性の高さ

総まくり論証集は司法試験で必要となる知識をほぼ網羅しており、これを完璧にすれば知識不足で不利になることはないという安心感がありました。また、採点実感や定評のある基本書・演習書をベースにしていることから、信頼性も高かったです。

令和5年度の司法試験でも、領置・株式の準共有等の論点は総まくり論証集のおかげで書けたといっても過言ではありません(以前使用していた某予備校の論証集には、これらの論点の記載がありませんでした)。

一般化可能な思考プロセスを重視した講義

加藤先生は講義で「過去問そのものが解けるようになることを目指すのではなく、一般化可能な考え方を身につけてほしい」という趣旨のことを何度もおっしゃっていました。特に、「法の趣旨・問題文の事情から逆算して規範を作り上げる(でっちあげる)」という方法論は、司法試験の答案が三段論法で書くことを要求されていることから、極めて有効な方法論だと思いました。具体的には、令和5年度の民訴法では違法収集証拠の取扱いという現場思考問題が出題されましたが、問題文の事情から適切な規範を立てることができ、苦手科目のわりにはなんとか耐えることができたと思います。

その他、試験委員会による誘導への乗り方・問題文の読み方等、独学では気づけないポイントも多く学ぶことができるのが、司法試験過去問講座の強みであると感じました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験の論文は模範解答が公開されないこともあり、予備校の答案・論述例を信じきれない方もいらっしゃると思います。私も、学部時代に通っていた某予備校の教材が全くアップデートされていないことから不安を覚え、数多くの講座・演習書に手を出して苦しんだことがあります。

その点、加藤ゼミナールは、定評のある基本書・演習書をベースにして試験委員会の見解をとことん研究しているので、信頼することのできる予備校だと思います。そして、加藤ゼミナールを信じてやり抜いたことが合格につながったと実感しています。

皆様が信頼できる対象と巡り合い、そして、令和6年度司法試験に合格されることを心から祈っております。