加藤ゼミナールについて

オールA、総合16位の超上位合格!

プロフィール

森本 悠暉 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 在学
 ※法科大学院の入試(4年次)は首席合格
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 1144.56点 16位
論文 564.32点 19位

公法系 151.20点(A、A)
民事系 203.11点(A、A、A)
刑事系 150.77点(A、A)
倒産法 59.22点

 

講座を選択した経緯・理由

ロースクール入学直前に司法試験対策を意識し始め、過去問の解答・解説として良質なものを手に入れたいと考えていました。そんな中、先輩の紹介で加藤ゼミナールの存在を知り、サンプルとしてあげられている教材に目を通したところ、魅力を感じたため受講するに至りました。

具体的には、論証集で取り上げている論点のチョイス・整理・論証の仕方などが自分の感覚に近かった点、過去問の解答の出来(抽象論の理解の深さ・あてはめの巧拙)が他の予備校と比較して圧倒的に高いと感じた点に魅力を感じました。

 

講座・教材の使い方

私の勉強方法としては、ロースクールの授業期間中は授業の予習・復習がメインであり、その中で理解を深めたことを総まくり論証集に加筆していました。加藤先生がロースクールを出られているということもあり、総まくり論証集はロースクールの授業とかなり相性がいいように思います(教授からの問答も総まくり論証集の記載で乗り切れることが多々ありました)。また、長期休暇や司法試験前には、友人とペースを合わせて規範・論証の暗記を行い、テストをし合っていました。

司法試験過去問講座は長期休暇(夏休みと春休みの計4か月)に取り組みました。基本的には、➀時間を図って起案⇒②解説講義を聞く⇒③自己採点⇒④反省点や今後に繋がる視点をメモ という流れで消化していきました。また、特に刑訴法や行政法については、過去問で使った「あてはめ方」を総まくり論証集に反映させていました。なお、全ての問題を上記の流れで検討することはできなかったため、➀問題を読む⇒②解説講義を聞く⇒③ポイントのメモ で終わらせた問題も多くあります。司法試験直前は、加藤先生の答案例と自身のメモを見返すことで過去問の総復習ができました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

今年の司法試験との親和性

憲法

法令違憲型の生存権の問題は過去に出題がなかったが、総まくり論証集に全パターンの処理方法が整理されていたため、特に苦を感じることなく回答できました。また、平等権については学説の特別意味説や国籍法違憲判決の使い方が過去問講座と論証集で詳しく解説されていたため、問題なく処理できました。今年の憲法は会話文による誘導がかなり多かった点が特徴だと思います。加藤先生の過去問講座では、問題文の誘導の拾い方・使い方に重点を置いた解説がなされていたため、今年の問題とは極めて相性が良かったと思います。

行政法

過去問講座で誘導の乗り方が徹底的に教え込まれるため、本番は半分作業のような感覚で答案構成をすることができました。処分性の問題はやや難しかったように思いますが、病院開設中止勧告の判例については総まくり論証集でかなり詳しく取り上げられていたため、なんとか回答することができました。

民法

正直過去問検討に手が回っていなかったため、親和性はあまりわかりません。おそらく出来もあまりよくなかったと思います。

商法

総まくり論証集掲載論点の詰め合わせのような問題だったため、特に困ることなく回答できました。

民事訴訟法

設問1の違法収集証拠の論点は知らない論点でしたが、全科目の過去問講座で繰り返し指導して頂いていた「現場思考問題はあてはめから規範を逆算する」という考え方が有効でした。

刑法

刑法については理論面重視の問題が多い年度でしたが、総まくり論証集の記載で十分対応でき、相対的に浮く答案が書けたと思います。

刑事訴訟法

領置と実況見分調書の伝聞性の論点が出題され、受験生間でかなり出来がわかれた年度だったと思います。どちらの論点も過去問講座でかなり詳細に解説されていたため、本番では問題文の事情の振り分け作業に集中できました。刑訴法は答案のレベルが受験生間でかなり異なっている科目だと思いますが、加藤ゼミナールの講座を受講すれば必ず最高レベルまで引き上げてくれます。

全科目を通じて

どの科目も基本的には総まくり論証集に記載されているレベルの論点が出題されており、そうでない問題はいわゆる現場思考問題で、過去問講座で教え込まれる思考方法で対応可能なものでした。そのため、司法試験本番では試験中に焦ることはほとんどなく(憲法で膨大な量の会話文を見たときはやや焦りましたが)、淡々と解き進めることができました。

各教材のいいところ

司法試験過去問講座

・出題趣旨・採点実感に基づいた最高レベルの答案例が記載されているため、これを基準に勉強していればまず落ちることはありません。テキストの注釈から見るに、加藤先生はかなりの文献を参照して解説を書かれており、信頼できる内容となっています。

・複数回出題されている論点については、他にどの年度で出題されたかや、その年度の問題との違いはどこかなどにも言及されているため、過去問を体系的に学ぶことができます。刑訴法や行政法をはじめ、近年の司法試験では過去問の焼き回しがかなり多いため、「これは〇〇年のパターン」といった整理ができていることが望ましいと思われます。そのためには、加藤先生の講座で過去問を体系的に学ぶことが極めて有用です。

・「その問題」の解説にとどまらず、本番で使える考え方や問題文の読み方を明確に言語化して教えてくださるため、現場での対応力がかなり鍛えられます。司法試験では未知の論点への対応を求められることがよくありますし(今年はその傾向がかなり抑えられていましたが)、また、問題文の誘導に適切に乗ることがとても重要になってきます。これらの力は基本書を読んでいて身につくものではありませんが、加藤先生はこれらについての方法論を一貫して伝え続けてくださるため、解説講義を数年分聞いただけでもこれらを身に着けることができます。

総まくり論証集

・掲載されている論点や論証のセンスがかなりいいと思います。司法試験で出題された論点やロースクーで力を入れて解説される論点については、総まくり論証集でも厚く記載されています。また、論証もいわゆる「予備校論証」と揶揄されるようなものがなく、最近の基本書や百選の記載が反映されています。

・司法試験頻出の重要論点については規範と論証のみでなく、重要な考慮要素やあてはめ例まで詳細に記載されており、極めて実践的な論証集となっています。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験は正しい努力をするのがかなり難しい試験です。各論点についてどのくらいの深さの理解が要求されるのか、どのくらいの広さの知識が必要なのかなどを独学で判断するのは極めて困難です。

加藤ゼミナールの講座では、過去問の出題趣旨・採点実感をベースにこの点をはっきりと明示されており、総まくり論証集にはこれが反映されています。この「深さと広さ」の感覚がずば抜けて正確である点が、加藤ゼミナールを選ぶべき理由です。