加藤ゼミナールについて

労働法講座で解いた問題がドンピシャで出題!

プロフィール

田中 大樹 様
龍谷大学 法学部 卒業
関西大学法科大学院(既修) 卒業
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 806.18点 1490位
論文 385.82点 1528位

公法系 92.57点(C、C)
民事系 129.56点(C、B、E)
刑事系 102.87点(D、A)
労働法 60.79点

 

講座を選択した経緯・理由

私は、基本7科目は答案例付の短文事例問題を用いてアウトプットを行う学習方法を採用していました。しかし、選択科目は基本7科目と異なり、答案例付の短文事例問題集が充実しておらず、勉強があまり捗らない状況が続いておりました。

そのような中、加藤ゼミナールが設立されました。加藤ゼミナールでは、①労働法速修テキスト講座、②労働法重要問題100選講座、③労働法過去問講座がセットで受講できます。

①労働法速修テキスト講座では、司法試験に必要な範囲での労働法の知識をメリハリ良くインプットすることができ、②重要問題100選講座において、これを答案の形でアウトプットする訓練を行い、③過去問講座で司法試験固有の傾向対策ができます。

私は、司法試験の準備としては、これ以上ないくらい完璧な準備をすることができると考えました。そこで、加藤ゼミナールの上記3つの講座を思い切って受講することとしました。

 

講座・教材の使い方

まずは、労働法速修テキスト講座で基礎知識をインプットしました。本講座は、他の予備校に比べても網羅性が高く、「このテキストさえ完璧にすれば大丈夫」という安心感があります。また、テキストの記載や、判例の判旨なども、答案でそのまま使う文章の流れで記載されているため、テキストでインプットしたことがそのまま司法試験の答案作成に活かすことができます。

次に、速修テキスト講座で得た知識を、答案の形でアウトプットすべく、労働法重要問題100選講座を受講しました。知識面でいうならば、本講座をマスターしていれば、司法試験で出題される問題の99%をカバーできると思います。特に、司法試験の選択科目は、捻りのある現場思考問題が多々出題される基本7科目とは異なり、基礎的な条文・判例の知識がストレートに問われることが多いです。そのため、本講座で演習した問題が、そっくりそのまま出題される、ということも多々あります。私は、本講座において取り扱われる問題、特に加藤先生がAランクと位置付けた問題については、答案例ごと覚えてしまうくらいに繰り返しました。結果、司法試験労働法において、知識面では怖いものがない状態で試験に挑むことができました。

重要問題100選講座だけでも、十分に労働法で合格点を取る力はつくと思います。他方で、知識面ではなく、私は知識面とは別角度からの生の司法試験の過去問そのものの分析も重視していたため、過去問講座も受講しました。本講座では、当該過去問について加藤先生が出題趣旨に沿って解説をしてくださり、これを4枚以内で書いた答案例もついています。私は、過去問学習をする際、採点表欄の全体(100点)をイメージしたうえで、再現答案を分析し、どの程度書くことができれば合格点(60点)を取ることができるのか、という点を強く意識していました。本講座は、採点表欄の全体をイメージするのにとても役立ちました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

労働法速修テキスト講座

労働法速修テキスト講座は、出題範囲の広い労働法について、メリハリのある学習を実現させてくれたという点で非常に役に立ちました。中でも、最も良かったと思った点は、判例学習についてです。司法試験受験生は、判例百選をはじめとする様々な教材を用いて判例を学習しますが、判例の知識を答案に書く形に落とし込んで理解するのに苦労します。また、自分で判例の事案を問題形式に、判旨を答案の形にまとめなおすことも、非常に時間がかかり、非効率です。ところが、労働法速修テキスト講座は、判例の事案が簡潔にまとめられている上に、答案の形に引き直して判例の判旨が掲載されています。これにより、判例学習のインプットを、アウトプットを意識して行うことができました。その結果、判例問題にはとても強くなりました。

労働法重要問題100選講座

重要問題100選講座は、司法試験で出題されうる論点のほとんどを網羅した短文事例問題の講座です。司法試験の選択科目では、基本7科目と異なり、捻りのある現場思考問題よりも基礎的な問題が出題されることが多いです。そのため、本講座で扱う問題を完璧にしていれば、本講座で解いた問題がドンピシャで出題されることが多く、司法試験の労働法で怖いものはなくなるといえます。本講座の位置づけとしては、規範の使い方を学ぶということになると思います。論証集には、規範は掲載されているものの、事案やあてはめは掲載されていないため、本講座は規範の使い方・あてはめの作法を学ぶことにとても役立ちました。

労働法過去問講座

労働法過去問講座では、主に直近の過去問の傾向の分析や、繰り返し出題されやすい論点の分析をするのに役立ちました。テキストでは出題趣旨を答案例の形で具現化されているので、学習もしやすかったです。講義の中では、労働法固有の傾向・対策にも言及されているので、本講座は過去問学習においてとても役立ちました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

選択科目は司法試験初日の最初の科目です。とてつもないプレッシャーと緊張感の中で問題を解くことになるので、本番どんな問題が出題されても安定して得点できる実力を身につけていれば、その後の科目のパフォーマンスも大きく上げることができます。加藤ゼミナールの上記3つの講座・テキストをしっかり使いこなすことができれば、これが実現できるくらいの力をつけることができます。私自身もそうでした。参考にしていただければ幸いです。