加藤ゼミナールについて

社会人からロースクール経由で1回目合格!

プロフィール

K .H 様
公立大学法学部(政治系学科) 卒業
国立大学法科大学院(未修) 卒業
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 1600番台

 

講座を選択した経緯・理由

ロー3年次に進級する直前の春休みに、そろそろ司法試験の過去問に取り組まなければならないと思い、予備校の過去問講座を探していました。同時に、他校の予備校の入門講座やロースクールの授業で学んだことがいまいち整理できていなかったため、基本的知識・論点の総まとめができる講座も探していました。いろいろな予備校の講座を比較して検討しましたが、最終的に、次の3つの理由、特に②を理由に加藤ゼミナールを受講することに決めました。

講師の質

まず、加藤ゼミナールは会社としては新しいものの、代表の加藤先生は他校で長年講師をやってきた実績があるし、答案の書き方や論点の考え方などの有益な情報をS N S等で積極的に発信していたことから、きちんと信頼できると講師だと思いました。

教材の質

また、テキストや論証集、模範答案は、加藤先生がこれまでの出題趣旨や採点実感で指摘されたことを必要十分に反映しながら、著名な基本書を参考にして全て一から作成しており、文献も逐一挙げられているとのことだったので、内容の正確性が十分担保されていると思いました。

過去問講座の網羅性、価格の安さ

さらに、司法試験は、過去問で問われていることが繰り返し問われる傾向にあるとよく言われていたことから、過去問は全年度目を通しておきたいと考えていたところ、加藤ゼミナールの過去問講座では、プレテストから最新の令和4年まで全て網羅されており、他校と比べても1番価格が安かったので、コスパがいいと思いました。

 

講座・教材の使い方

スケジュール感

ロー3年次の4月から講座の受講を始めましたが、ローの授業との兼ね合いから、刑訴の総まくり講座、労働法の速修テキスト講座・重要問題100選講座・過去問講座から始めました。ロースクールの成績はそこまで悪くなかったものの、やはり基本的知識や論点を理解・記憶しきれていなかったためか、思うように勉強が進まず、前期はこれらを受講しただけで終わりました。自分の実力不足を痛感し、このままでは司法試験に間に合わないと思い、まずは、他の7科目の総まくり講座を終わらせることにしました。7科目の総まくり講座が終わったのが後期の授業が終わった頃で、結局、過去問講座を受講し始めたのは司法試験直前の2〜3月頃でした。

総まくり講座

他校で入門講座を受けていたし、ロースクールで授業も受けていましたが、総まくり講座では、基本事項に加えて司法試験の過去問の内容や問題意識、出題趣旨・採点実感で指摘された事項を論証や当てはめにふんだんに落とし込んでいるので、内容を理解し、記憶していくのにはかなり時間がかかりました。まずは早期に受講し終えることを目標にしていたので、復習は最小限にしてとにかく先に進んでいくことを意識していました。基本的には総まくりテキストを使って基本的知識や論証を勉強していき、直前期には論証集のみを使って勉強していました。

過去問講座

時間的にかなり厳しかったので、フル起案は一切せず、答案構成のみを行い、すぐに解説講義を聞くようにしました。刑訴と行政法は全年度、それ以外の科目はCランクの年度を除いて全てやりました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性・方法論

司法試験の成績がよくなかった私が言っても説得力に欠けると思いますが、少なくとも刑訴については、領置の適法性・実況見分調書の証拠能力が出題され、ともにテキスト・過去問で学んだ論証や視点をそのまま論述することでAをとることができました。また、私は答案を書くスピードが速くないので、全て4枚で書き切ると決めていましたが、過去問講座では、令和以降の年度は8枚の模範答案だけでなく4枚でまとめた中上位答案もあるし、答案のなかで必須で書かなければならない事項、超上位合格する人以外は書かなくても問題ない事項を分けて指摘されるので、答案の枚数が少ない人がいかに効率良く点を稼ぐかという感覚が掴めました。

教材

前記のとおり、総まくり講座は、司法試験をかなり意識して作られており、テキストや論証集において、過去問の内容や出題趣旨・採点実感で指摘された事項を論証や当てはめに反映しているので、司法試験でいかに点を取るかに特化した質の高い教材だと思いました。そのため、講座を受講し始めてからは、加藤ゼミナールの教材のみで勉強して、知識を一元化することができました。また、基本的知識や趣旨、要件、効果のほかに、論証や判例の見解を実際に答案でどのように書くかを参考答案を交えながら説明されているので、インプットからアウトプットへの移行がスムーズにいきやすい教材だと思います。刑訴の伝聞証拠においては、テキストで過去問の事例を複数使って参考答案を示しながら解説してくれているので、司法試験でも書き方に困ることはありませんでした。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

私は、社会人として3年間働いた後、退職してロースクールに進学したという経歴ですので、特に働きながら予備試験を目指す方や退職して司法試験を目指す方にお伝えしたいと思います。

司法試験の勉強は、ある程度長期間に及ぶことを覚悟しなければなりません。私は、社会人1年目の終わり頃から予備校の入門講座で勉強を始めましたが、いいペースで勉強できていたときもあれば、さまざまなことを言い訳にして数か月全く勉強しないなど極端にペースが落ちてしまうことがありました。働きながら勉強をするのはとても大変だと理解していますが、司法試験は範囲も広く、覚えるべきことも多いので、実力を向上させていくには継続的に勉強を続けることが重要になると思います。また、司法試験はメンタルの試験でもあると思います。退職して司法試験を目指す方にとっては、ストレートできた他の学生とはまた違うプレッシャーがあると思います。しかし、この道に進むと決めた以上は、今やるべきことに集中しなければなりません。諦めずに、コツコツと、淡々と今やるべきことを頑張りましょう。