加藤ゼミナールについて

完成度の高い教材で司法試験一発合格!

プロフィール

齋藤 僚太 様
国立大学法学部 卒業
国立大学法科大学院在学中(既修)
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 409.11点 1206位
論文 845.95点 1220位

公法系  104.06点(A、C)
民事系  130.36点(C、B、D)
刑事系  117.92点(A、A)
選択科目 56.76点

 

講座を選択した経緯・理由

法科大学院に入学し、在学中受験を見据えて勉強を始めようとしていたものの、その時点では既に9月であったため、司法試験までの残り時間は長くありませんでした。そのような中、加藤ゼミナールの講座説明会に参加して教材を拝見したところ、答案例や論証の完成度の高さに驚きました。そこで、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座を選択しました。

 

講座・教材の使い方

過去問講座を進める際は、加藤先生が司法試験の過去問ランキングを公表していらっしゃったため、それを参考にABランクの過去問を各科目ずつ解いていきました。Cランクの問題については一部を除いてほとんど解くことはありませんでした。

具体的な手順としては

としていました。

また、過去問演習を行うにあたっては、公法系→刑事系→民事系(商法→民訴法→民法)の順で解いていました。これは過去問演習の重要性が高いと考えていた順であり、復習の期間も多くとれたため正解だったと思っています。

加えて、刑事訴訟法や行政法などの科目では、分野によってはあてはめが大切となる分野もあります。そこで、一部の答案例を縮小コピーし、論証集の該当論点のページに張り付けることであてはめのポイントを実際の答案例からすぐに確認できる状態にしていました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

憲法では生存権や法内容の平等が出題され、いずれも加藤先生が出題可能性の高い論点として指摘していた分野でありました。生存権については論証集に答案例付きで論証が記載されていたため、その通りに書きました。制度後退禁止原則に対する反論も記載があったため、三者間形式の答案を作成する際には争点を作るのに役立ちました。平等権については、主要判例を答案例に引き直したものが論証集に記載されていたため、試験当日の答案にもそれをしっかり反映することができました。また、アファーマティブ・アクションについても平等権の審査基準に落とし込む形で掲載されていたためよく書けたと思います。

行政法の設問1では処分性が出題されましたが、ほぼ同じ処理を平成20年の問題で扱っており、判例の紹介を含めスムーズに処理することができました。設問3の執行停止における重大な損害要件についても平成20年等の過去問演習であてはめのポイントレベルまで深く演習をしていたため、点が取れるような書き方ができました。設問4は裁量が出題されましたが、裁量は過去問で様々なパターンの処理手順を身に付けていたため、迷うことなく処理できました。設問2の準名宛人では全く筋違いのことを書いてしまいましたが、致命傷にはなりませんでした。

民法では、特別損害についての相当因果関係の正確な処理を平成24年の過去問で行っていたため、その経験をあてはめに活かせました。また、演習を行っていく中で要件を愚直に1つ1つあてはめていくという意識を持てたため、試験当日も要件効果を意識した答案で守ることができました。結果として、受領義務や371条や等の重要な論点・条文や法律構成レベルでの間違いをしたもののC評価にとどめることができました。

商法では423条や429条や株式の準共有に関する平成27年判例については加藤先生が出題を予想していたところであり、準備をしていたため最低限守るべき点は守ることができました。

民事訴訟法では、設問2の不利益変更禁止原則は出題可能性があるものとして指摘があったため、準備ができていました。設問3についても、同じような問題が平成18年の問題にあったと試験中に感じていたので、その答案例を頭の中で思い出し、トレースするような形で答案に知識を反映することができました。

刑法で出題された威力・偽計業務妨害罪における「業務」の意義については加藤先生が過去問講座において両者を比較して説明されており、ヤマを張っていた論点でもあったためほぼ完璧に書けたのではないかと思っています。また、設問1の実行の着手についても、実行の着手に関する近年の重要判例である平成30年判例の山口厚裁判官の補足意見に基づいた論証が用意されており、正確な理解の下、論述を行うことができました。設問2における共謀の射程についても総まくり論証集において考慮要素を含めて答案例付で処理手順を押さえていたため、固い処理ができました。

刑事訴訟法では領置と実況見分調書の証拠能力が出題され、それぞれ平成22年と平成25年に出題されていた分野であるため、処理手順や論述の流れに困ることなく、答案を書くことができました。また、伝聞法則についても、過去問で何度も問われており、その推認過程などを過去問講座で学んでいたため、試験当日にもその推認過程を流用して論述することができました。

 

教材の参考写真

問題提起やあてはめで差がつく論点はポイントを論証集に反映させていました。

 

解説講義を受けながらポイントを答案例横に書き込みます。答案は行間が広く作られているので細かい書き込みもしやすかったです。

 

過去問のランク付けに合わせてインデックスを貼り、重要度の高い過去問をすぐに復習できるようにしていました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験合格を目指す上で過去問対策は極めて大切です。私は司法試験受験の10ヵ月前まで過去問に触れることがありませんでしたが、今振り返ると早期に対策を始めればより完成度を高めることもできたと思います。皆さんにはぜひ早めに過去問に取り組んでほしいです。

受験生活は勉強面や精神面で辛いことも多くありましたが、掲示板で自分の番号を見つけた瞬間には全てが救済されるような思いがあります。皆さんの合格を心よりお祈りしております。