加藤ゼミナールについて

質が高く一貫した模範答案の読み込みで総合40位合格!

プロフィール

西本 願真 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 在学
令和5年予備試験 合格

 

受講講座

・基礎問題演習講座2023(憲法・行政法)

 

成 績

総合得点 290点台
総合順位 40番台

憲法 B
行政法 A
民法 B
商法 A
民事訴訟法 E
刑法 A
刑事訴訟法 B
選択科目 C
法律実務基礎科目 A

 

講座を選択した経緯・理由

私は3月頃に、憲法と行政法のみ基礎問題演習講座を選択しました。苦手意識の強かったこの2科目について、SNSで加藤ゼミナールの評判が高いことを知ったためです。他の科目についても選択しようか迷いましたが、残りの期間を考えて優先度の高い2科目だけ選択しました。

一元化教材として他に良いものがなかったため、総まくり論証集が付随することも大きな決め手となりました。後述する内容の充実度からすると、もう少し早く知っていれば7科目全部を選択していたと思います。

 

講座・教材の使い方

講座の動画についてはかなり丁寧に視聴したと思います。参考答案の内容もそれ自体素晴らしいものなのですが、それと別に加藤先生の発現をしっかり書き込んだためです。例えば憲法では違憲審査基準の導き方・あてはめ方について一貫した説明がされるため、それを書き込んでいくことで答案の再現力が2倍になります。行政法でも当てはめの要素が詳しく説明されるため、しっかりと書き込んでいました。他方マーカー指示については効率化のため、動画を先送りしてマーカーを引いた最後の状態をみて同じように引いてから、時間を戻して授業を聞いていました。

また、付随する総まくり論証集は一元化教材として使用しました。論点の網羅性が高く、判例の記述もポイントが抑えられており、まさに一元化教材にうってつけでした。一言一句覚えるべき規範やキーワードについては緑マーカー、正確に覚える必要まではないが内容を把握すべき重要な事柄や答案の流れに最低限必要な文については水色マーカー、その他重要な理由付け等について黄色マーカーを引き、一見して重要度が分かるように工夫しました。

 

講座・教材が令和5年予備試験にどのように役立ったか

・憲法

加藤ゼミナールの基礎問題演習講座の一番の強みは違憲審査基準の深い理解とその利用方法にあると考えています。従って、比較衡量の基準を利用する「取材源の秘密」が問題になるとわかった瞬間は心配になりました。また取材の自由については出ないとたかをくくっていたので、そもそも論点についての知識もかなりうろ覚えでした。

しかし致命的なミスにならなかったのは、基礎問題演習講座で身につけた、答案の流れを構成する力を利用できたこと、講義で度々説明された問題文の引用と評価を丁寧に行ったこと等が理由だと考えています。

もちろん、総まくり論証集にはしっかりと論点が記載されていたため、しっかりと読み込んでいれば苦労することもなかったと思います。

・行政法

こちらは、原告適格・訴えの利益・裁量といった主要論点が問題となったため、基礎問題演習講座の威力が存分に発揮されました。特に原告適格では、関連する条文を端的かつ多数列挙すること、そしてそれらを根拠規定に引きつけて論じることといった、講義で何度も繰り返された作業をただ再現するだけで答案が完成しました。また裁量についても、その存否については文言が抽象的であること→その趣旨は~を考慮したうえで判断することに適している~に判断を委ねることといったお決まりの流れを示しました。そして考慮不尽であれば考慮するべき事情か→ちゃんと考慮したか、他事考慮であれば考慮できる事情か→どのように考慮したか、といった2段階で示すこと及び条文の趣旨を参照することで、より論理的に示すことができました。出題意図を捉えきれていなかった部分もありましたが、講義で繰り返された書き方ができていればある程度の評価がつくのだと思います。

・その他の科目

質の高い答案を読み込んだことで、他の科目にも良い影響がありました。流れを意識した答案作成、規範・理由付けの分量、あてはめの視点は他の科目にも共通します。

 

これから予備試験を受験する方々へ

論文式試験に一番重要なのは、質の高く一貫した模範答案を読み込み、再現力を身につけることだと思います。基礎問題演習講座テキストの模範答案はそれ自体、最適な量の理由付け・規範となっており、あてはめの充実度も高く、質の高いものです。そして全て加藤先生が作成されており一貫した考えに基づいています。あわせて講義動画を視聴し、答案の流れや当てはめの視点を知ることで、答案の再現性が身につきます。

また、総まくり論証集では基本から応用まで論点が全て載っているため、一元化教材として使用することで効率的に論文試験に必要な知識をインプットすることができます。

ぜひこれらを利用して予備試験に合格してほしいと思います。