S.I 様
関西学院大学法学部卒業
大阪大学法科大学院(既修)在学
令和6年司法試験 合格
総合 778.15点 1540 位
論文 388.65点 1366 位
公法系 117.86点(A、B)
民事系 133.75点(D、C、A)
刑事系 83.72点(D、B)
選択科目 53.30点
去年の合格者でロースクールの先輩から加藤ゼミナールを使っていたという話をお聞きして、まず加藤ゼミナールの HP を拝見しました。
たくさん講座がある中で、たまたま目に付いたのが論証集でした。
論証集は、元々他の予備校の市販の論証集を使っていたのですが、加藤ゼミナールの総まくり論証集のサンプルを拝見したところ、論証部分以外にも、概念や定義や当該論点の具体例や問題の所在、規範の考慮要素などが詳細に書かれており、論文の一元化教材としてまさに探し求めていたものだと思い、7 科目の総まくり論証集を申し込みました。
その後、7 科目の論証集を愛用した私は、労働法の論証集も申し込みました(令和 5 年の単年度版の司法試験 7 科目解説講座は、司法試験直前期での発売だったのですが、最新年度の司法試験の正確な解説や解答例を知りたいと思い、購入しました。)。
総まくり論証集は、論文の一元化教材として使用しました。
総まくり論証集には、マーク指示講座があったので、それに従い、マークを行いました。
マーク指示があったおかげで、どこが重要なキーワードか、覚えるべき規範やポイントはどこかなど一目瞭然でした。
マークを引き終わってからは、論証集に書いているあることを理解しつつ、暗記をしました。私は大学院まで片道 2 時間ぐらいかかるので、行き帰りの電車の中で、何科目かの論証集の暗記の時間として活用していました。
また、問題演習や過去問を通じて、出てきた知識などは、論証集に一元化していました。
具体的には、画像のように、色々と情報を書き込んでいました。
民事訴訟法の論証集では、論点毎に詳しい具体的事例が載っているのですが、一目で事例を分かるようにするため、自分で図を書いていました。右側にスペースがあるので、このように図など書きやすいです。
論証集に書きたい内容があれば、空いてるスペースに色々と書くことが出来ます。
定義・趣旨、論証の理由付け、問題の所在、規範や下位基準・考慮要素など論証集に載っていなければ、追加で書き込みます。
例えば、出題趣旨や採点実感等で、ある論点の深い理解を求められていたら、その参考になる部分を追加で書き加えたりしていました。
問題演習や司法試験の出題趣旨・採点実感などで、論証集に書いていないことがあれば、余白に書き込んで、情報の一元化をしていました。その際は、どこからその情報を得たかもメモしていました。
論点ごとに、どの年度の司法試験や予備試験で出題されたのかも書き込みました。
また、問題演習をして、論点が出てきたら、問題演習の問題番号をメモして、論証集と問題演習とをクロスリファレンスできるようにしていました。
労働法の問題は加藤ゼミナールの論証集から全ての論点(管理監督者、支給日在籍要件、退職金減額請求、団交拒否、支配介入)が出ていた。労働法の論証集には規範だけでなく考慮要素や下位規範まで書かれているため、周りと差をつけることが出来た。
刑訴では、強制処分や任意処分の論証、規範、下位規範、思考過程などがとても詳細に書かれていたため、そこに書かれている内容を書けた。
民訴も、加藤ゼミナールの論証集から全ての論点が出ていたため、論証集に書いていることを書いたら、周りと差をつけることが出来た。
憲法では、加藤先生が違憲審査基準の定立の仕方を司法試験委員の考え方に則して非常に細かく分析したうえで、その答案の書き方を全て言語化してくださっていることから、憲法は約 70 点という高得点を取ることが出来た。
加藤先生が司法試験の出題趣旨や採点実感を分析してテキスト・論証集に反映しているだけでなく、試験傾向に沿った考え方や試験委員の立場、最新の重要判例、判例通説などを踏まえて作成されているので、知識を確認する際に、効率よくブラッシュアップできた。
論証集では、論証部分だけの記載にとどまらず、前提知識や具体例、論点の問題の所在、規範の考慮要素・下位規範まで書かれているので、周りの受験生と差をつけることができた。
論証集に答案の書き方のページがあり、答案の型・答案の思考プロセスを学ぶことができた。
加藤先生がいちから教材を作成しているため、内容面について信頼できた。
テキスト・論証集にはランク付けがあるとともに、マーク指示もあるため、直前期に適切なメリハリ付けをしながら総復習をすることができた。
論証集がコンパクトな持ち運びすることができるサイズのため、どこでも勉強が出来たし、試験当日も試験始まる直前まで使っていた。
加藤先生は、司法試験・予備試験の予備校の中で、一番司法試験・予備試験を分析されておられる先生だと思います。
その加藤先生が、受験生が司法試験・予備試験に合格するためには、どういう思考過程で、どういう内容を、どういう順序で、どこまで深く書かないと点数が付かないのかというところまで分析した上で、それらを言語化して教材に反映してくれます。
また、常に司法試験・予備試験を分析されておられるので、毎年論証集などの教材がより良いものにブラッシュアップされると思います(私は、ロースクールの授業の忙しさとの関係上、論証集しか取れなかったのですが、もっと早くに総まくり講座や基礎問題演習講座、司法試験過去問講座の存在を知り、これらの講座を取っていれば、加藤先生の思考プロセスなどをもっと吸収することが出来て、もっと良い順位で合格出来たと思います。)。
司法試験は、勉強の量も必要ですが、勉強の方向性が特に重要だと思います。加藤先生を信じて、勉強すれば、司法試験・予備試験に合格できると思います。辛く長い勉強の日々になると思いますが、感謝の気持ちを忘れず、最後の最後まで諦めずに頑張ってください。