加藤ゼミナールについて

『社会人で働きながら弁護士になる!~非法学部・フルタイム勤務の社会人でも予備試験に合格できた理由と方法~』

予備試験について

「非法学部出身の社会人に予備試験合格は無理なんじゃないか…」

司法試験や予備試験に挑戦したいと思いながらも、こうした不安から一歩を踏み出せない方は多いはずです。
私は、大手上場企業の営業職としてフルタイムで勤務しながら、約1年の学習期間で予備試験に一発合格し、その後、司法試験にも一発・上位合格することができました。
予備試験の受験では高野泰衡の予備試験講座を受講し、司法試験の受験では、加藤喬先生の司法試験論文講座を受講しました。
今回はその実体験をもとに、忙しい社会人でも合格できる理由や、教材選び、学習法の工夫等について具体的に解説します!

忙しい社会人でも合格できる3つの理由

まず、社会人でも合格可能といえる理由として次の三つが挙げられます。
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①必然的に学習の質が高い時間を過ごせる
量ではなく、質。これは社会人受験生にとって非常に重要な視点です。
日中は仕事で、学習には限られた時間しか充てられないからこそ、短い時間の中で何を・どのように学習すべきかという「質」を考えた上で学習に向き合うという習慣が自然と身につきます。
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②スケジュール管理能力及び実行能力を有している
営業職として働いていた私は、常に仕事上のスケジュール管理をしていました。社会人として働いている皆さんも、ほとんどの方が日々スケジュール管理をして、業務やプロジェクトに向き合っていると思います。
司法試験・予備試験の学習も同じことです。試験合格する目標の期日を設定したら、そこまでの期間から逆算して、その中でどうすれば全ての科目をやり切ることができるのかを設計します。
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③相手に伝わるように物事を説明する能力を有している
社会人として働いている方は、日ごろ意識していないとしても、何かしらの文章を作成したり、上司や先方に報告・提案を行ったりすることで、相手に伝わり易い説明をする能力がおのずと鍛えられているはずです。
司法試験・予備試験の論文試験も同じ側面があります。採点者である試験委員に対して、問題文で提示される課題に対する解を、いかに分かりやすく伝わるように説明するかというのが論文試験であって、それはまさに上記の社会人のスキルが活かせます。

教材選びは「一元化」で迷いゼロ

忙しい社会人受験生にとって、最も避けるべきは「教材コレクター」になってしまうことです。
学生が教授や学校等からテキストを紹介されていること等から不安に思って、あれこれと多様な基本書やテキスト手を出すと、どの教材もタイムオーバーで中途半端に終わってしまいます。それに、基本書は学術的な論理や視点が記載されていても、結局予備試験の際にどうやって解答するべきかが明確に記載されているということは少ないです。
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時間の無い社会人にとって、学習をしていく上である種のパートナーとなる教材として選ぶべきものが、予備校テキスト一択といえます。予備校テキストは、基本的にそれ一つで、試験合格に必要な情報(条文、論点、判例、学説など)がまとまっており、目的が「予備試験の合格」である社会人受験生には最適の教材であるといえます(ただし、予備校テキストの品質は予備校ごとに区々であるため、良く調べてから予備校を決めることをオススメします)。
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私自身の経験から言えば、試験対策の学習として、本当に予備校テキスト以外の教材は一切使用しませんでした。
学習効率を最大化する予備校テキストに、自分が苦手だったり、必要だと思うメモを書き込み、マーカーで重要度の色分けしていったりすることで、自分だけの最高の一元化教材が出来上がります。
このように、普段の学習において、自分から自分へのメッセージをテキストに残しておくことで、一回目のインプット時のみならず、復習時においても圧倒的な学習効率を実現できます。

オンライン予備校とPCを用いた効率的な学習法

論文対策としては、毎日のように論文を書くことをお勧めします(その理由は、また別の記事で詳細にお伝えします。)。他方で、時間や場所に大きな制約がある社会人にとって、手書きで毎日論文を書くことは、ハードルが高すぎると思います。それに、令和8年からは予備試験の論文試験がCBT化されるので、PCで答案作成をする練習をしておく(=タイピング力を向上させておく)必要もあります。
これらのことを踏まえると、社会人には、オンライン予備校を活用しつつ、主にPCで論文答案作成を行い、浮いた時間を答案作成以外の学習に使うという方法がおススメです。
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オンライン予備校の必要性
時間を含め様々な制約がある社会人が、オフラインで予備校の講義を受けることのハードルは非常に高いです。社会人がロースクールに通うことにも、同じことが言えるでしょう。
オンライン予備校を活用すれば、いつでも・どこでも・好きな分だけ質の高い講義を受けることができるので、スキマ時間を活用して効率的に学習を継続させたい社会人にとっては、オンライン予備校を活用した学習方法が最良の方法であるといえます。
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PCを活用した学習法
論文の問題を解くときは、PCを活用すると復習のときも含めてとても効率的です。
まず、社会人で普段業務上PCを使っている方であれば、同じ時間で手書きに比べてはるかに多くの文章を作成することができますし、修正も容易です。その分、多くのアウトプットが出来るというだけでなく、Googleドライブなどに自分の答案を保存しておくことで、どこでも・いつでも自分の答案を振り返ることもでき便性が高いです。
さらに、PCで答案を作成してドライブ上に保存しておくことには、検索性という利点もあります。自分が答案作成をしてみて、間違えたり、理解が及んでいなかった箇所には、答案に加えて予備校の解説等などを付記しておきましょう。それをドライブ上に保存しておくと、ドライブ内で間違えた箇所のキーワードで検索して、簡単に答案のメモ書きを確認することができます。
これらの方法によるPCでの答案作成により、アウトプットだけでなく、復習時のインプットも効率化できるようになります。

まとめ:社会人であることをデメリットからメリットへ転換させる

フルタイム勤務の社会人でも、予備試験の短期合格は決して不可能ではありません。むしろ、先述の通り、社会人だからこその強みもあります。
そして、社会人で学習に充てられる時間に限りがあるからこそ、自然と集中して、計画的・継続的に学習を進めることができるとも言えます。

私が合格できた理由を一言でまとめるなら、学習の質を高め、自分が決めた期間内で全てをやり切ったということに尽きます。これは、私が社会人であったからこそ実現できたのであって、飲み会やバイト、遊びに明け暮れていた学生時代だったらとても実現できなかったと思います…。
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挑戦したいけど無理かも…と迷う気持ちもわかりますが、今日から一歩踏み出してみてください。
社会人であることは、決してハンデだけではありません。
時間という最大の武器を有している学生に立ち向かうための、あなたの強力な武器なのです!
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加藤ゼミナールは、この記事にあるような学習を実現するための、講義・テキスト・ノウハウを提供し、あなたの夢の実現を全力でサポートしてくれることでしょう。

執筆者情報
実務家弁護士T
社会人受験生として学習期間1年で予備試験に合格し、翌年の司法試験には、総合31位・オールAで一発合格