有名予備校を徹底比較!
本記事では、司法試験・予備試験予備校の有名校である加藤ゼミナール、伊藤塾、アガルートアカデミー、資格スクエアを比較しながら、各予備校の特徴を説明しております。
加藤ゼミナールでは、法曹教育の機会均等という創業理念に基づき、質の高い司法試験・予備試験講座を低価格で提供しています。
他校では100万円以上するフルパッケージプランを40~50万円(税込)で提供しています。また、基本7科目の論文講座を120,000円~150,000円(税込)、選択科目講座を40,000円(税込)で提供しております。
一方で、他校を見てみると、フルパッケージプランは、伊藤塾では140万円台、アガルートでは90万円台であり、資格スクエアでも80万円近くします。
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<加藤ゼミナール>
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<伊藤塾>
※入門講座では、別途入塾料10,000円が必要となります。
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<アガルート>
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<資格スクエア>
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールは、講師経験10年超で教材作りの職人でもある加藤喬講師が基本7科目の全教材を作成するとともに、基本7科目の論文講座と実務基礎講座を担当しています。
入門講座については、講師歴30年超のベテラン講師である高野泰衡講師が担当しており、大変分かりやすいと評価を得ています。
選択科目については、労働法は当該科目1位の加藤喬講師(総合39位)、経済法は当該科目1位の加藤駿征講師(総合5位)、倒産法はロースクール主席卒業の深澤直人講師(総合200位台)が担当しています。
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<伊藤塾>
伊藤塾は、経験豊富で優秀な講師が入門講座を担当しており、特に、呉明植講師と本田真吾講師の講義は、論理的で且つ分かりやすいことで定評があります。
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<アガルート>
アガルートは、代表である工藤北斗講師が入門講座から論文講座まで担当してきましたが、本年度より講師を降板し、新しい講師が1科目ずつ担当することになり、その中には講義経験が乏しい講師も含まれています。
また、1、2年前に、ナンバー2であった渡辺悠人講師がアガルートを離れており(※ウェブサイト上に講師情報が残っているにとどまります)、講師陣の魅力はだいぶ薄れてきています。
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<資格スクエア>
資格スクエアは、入門講座を担当していた吉野勲講師が他校に移籍し、その後に入門講座を担当していた高野泰衡講師も2022年に加藤ゼミナールに移籍したことに伴い、急遽、講師経験がないに等しい弁護士を集めてカリキュラム編成を行っているため、講師陣の実力は、加藤ゼミナール、伊藤塾、アガルートに比べてだいぶ劣るといわざるを得ません。
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールでは、創業当初からの加藤代表の方針に従い、全ての教材を講師自らがいちから作成することを徹底しています。優秀な講師陣が、徹底した過去問分析と文献等によるリサーチに基づいて作った教材だからこそ、非常に高い品質を維持することができています。
また、頻繁に教材の改訂を行っているため、教材には最新の法令、判例・学説、試験傾向が反映されています。
だからこそ、加藤喬講師が作成した教材をはじめとして、加藤ゼミナールの教材は、受験界で非常に高い支持を得ています。
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<伊藤塾>
伊藤塾では、旧司法試験時代の教材を使い回している上に、講師自らが教材を作成していない(受験生スタッフや合格者スタッフが作成した教材を、講師が少し監修する)ため、現行の司法試験・予備試験の勉強で用いる教材としての品質は高くないといわざるを得ません。特に、新しい判例が掲載されていない、論点の理解が古い(試験委員の理解に沿っていない)との声は、少なくありません。
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<アガルート>
アガルートでは、シンプルに情報が集約されており、特に、総合テキストと論証集は、受験生から高い評価を得ています。もっとも、演習系のテキスト(特に、重要問題習得講座のテキスト)については、法律論や答案の書き方に関する問題点が多く指摘されています。
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<資格スクエア>
資格スクエアでは、教材作成に力を入れておらず、講師自ら教材を作っているわけでもないため、テキストというよりはレジュメに近い内容にとどまっています。また、情報量が少なく、試験で必要な情報がカバーできていないという指摘も少なくありません。
オフライン再生とは、オンライン上の動画を一時的にパソコンやスマートフォンなどの端末に保存し、インターネット接続がない状態でも再生できる機能をいいます。YoutubeやNetflixにも同じ機能が備わっています。
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<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールでは、昨今の学習のデジタル化に対するニーズが高くなっていることを踏まえて、講義動画のオフライン再生アプリの開発を進めており、2025年7月中旬に講義動画のオフライン再生アプリを導入する予定です。
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<アガルート>
アガルートでも、2025年1月に、「AGAROOT learning」という名称で、講義動画のオフライン再生アプリをリリースしています。
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<伊藤塾、資格スクエア>
伊藤塾、資格スクエアでは、講義動画のオフライン再生アプリは導入されておらず、今後導入されるかも不明です。なお、資格スクエアでは、講義の音声だけをダウンロードできる「音声ダウンロード」がありますが、講義動画のダウンロードまではできません。
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールでは、2025年7月下旬、独自開発したCBTシステムをリリースいたします。
本システムでは、①司法試験過去問全年度分(サンプル問題、プレテスト、選択科目を含む)、予備試験過去問全年度分(実務基礎のサンプル問題、選択科目を含む)から、自由に論文試験の問題を選択して、法務省のCBTシステム体験版と類似するシステムの下で、答案を作成することができます。また、②基本7科目の基礎問題演習講座や労働法重要問題100選講座を受講している方は、これらの講座の問題についても、CBTシステムを用いて答案を作成することができます。そして、①と②のいずれにおいても、マーク・メモ書きをした問題文と、作成した答案は、PDF形式で各自の端末にダウンロードすることができます。
①は、加藤ゼミナールで何らかの講座を購入している方であれば、誰でも利用することができます(過去問講座の受講者様に限りません。)
②は、基本7科目の基礎問題演習講座又は労働法重要問題100選講座の受講者様が利用することができます。
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<伊藤塾>
伊藤塾では、「2026年から実施のCBT方式にも完全対応」とあり、少なくとも伊藤塾が実施する答練・模試について、デジタル論文答案提出システムをリリースされるとのです。
もっとも、今のところ、CBTシステムの導入は伊藤塾が実施する答練・模試に限られているようで、司法試験過去問、予備試験過去問、その他の問題(例えば、伊藤塾の問題研究など)を使った日頃の答案練習についてまでは、CBT化に対応していないようです。
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<アガルート、資格スクエア>
アガルート、資格スクエアでは、今のところ、CBTシステムの導入に関する情報は見当たりません。
加藤ゼミナールは、講義中心の予備校であるため、答案・模試は実施しておらず、今後も実施予定はありません。資格スクエアでも、答練・模試はいずれも実施されていません。
アガルートでは、予想問題を使った答練は実施されていますが、模試までは実施されていません。
伊藤塾では、答練・模試のいずれも実施しています。答練・模試は、伊藤塾と辰己法律研究所で受講する人が多数派であり、特に伊藤塾の全国模試は司法試験受験生の半数近くが受講しています。
伊藤塾では、答練・模試における答案添削だけでなく、フルパッケージプランである本科生プランでも、カリキュラムの中に答案添削が含まれています。
アガルートでは、フルパッケージプランなど一部のプラン・講座について、カリキュラムの中に答案添削が含まれています。
資格スクエアでは、合格フルパッケージプランにおいて、合計275問の答案添削が含まれていますが、70万円の販売価格で275問分の答案添削を実施することは現実的ではなく、実際に、SNS等で資格スクエアの答案添削が杜撰であると指摘する投稿が複数の受講者からなされたという過去もあります。また、合格フルパッケージプラン以外のプラン・講座では、答案添削はありません。
加藤ゼミナールでは、答案添削は実施しておりません。
それは、加藤ゼミナールのアウトプット講義では、単なる解答筋だけを説明するのではなく、問題分析の視点、評価される答案の書き方、正しい文章表現といった、答案作成のプロセスについても、再現可能なように言語化して説明しているため、第三者による答案添削の必要性が乏しいと考えているからです。また、答案添削を受けることが目的化してしまい、学習の主体性が失われることが懸念されることも、理由の一つです。
学習を進める中で一時的に答案添削を利用する必要性は否定しませんが、答案添削を受けることが目的化するのは本末転倒です。答案添削は、自分の課題を洗い出して今後の勉強の方向性を確認・修正するための手段に過ぎませんから、最終的には、自分の課題を把握して自力で答案添削ができるようになる必要があります。上記の通り、加藤ゼミナールでは、こうした自己添削をするための視点を、演習系の講義で丁寧にお伝えしています。
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<伊藤塾 答案添削がある講座>
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<アガルート 答案添削がある講座>
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<資格スクエア 答案添削がある講座>
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールでは、フルパッケージプラン(予備試験合格パック2025、司法試験合格パック2025、法科大学院合格パック2025)、司法試験・予備試験入門講座2025及び基本7科目の基礎講座2025については、合格者担当の質問制度がございます。どの担当者も、予備試験と司法試験の双方に合格しています。
それ以外の講座については、合格者担当の質問制度はございません。
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<伊藤塾>
伊藤塾では、本科生プランについて、マイページでの講義に関する質問、スケジュールリング、カウンセリングといった複数のサポート制度が用意されています。140万円台の本科生プランだからこその、充実なサポート制度であるといえます。
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<アガルート>
アガルートでは、フォロー制度のあるプラン・講座について、質問制度が設けられています。
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<資格スクエア>
資格スクエアでは、合格パッケージプランと一部の単品講座については、回数制限のあるワンクリック質問という制度が設けられています。
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールは、2021年5月に開校した一番新しい予備校であり、 開校1年で有料講座から100名以上の司法試験合格者を輩出し、令和6年には合格者数を356名まで伸ばしている、いま一番急成長を遂げている予備校です。
また、労働法講座からは科目別1位&2位合格者を輩出しており、基本7科目の論文講座でも1桁合格者をはじめとする超上位合格者を多数輩出しています。上位合格者の多さも、加藤ゼミナールの強みの一つです。
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<伊藤塾>
伊藤塾は、最も合格実績のある予備校であり、令和6年司法試験の合格者占有率は90.2%(1,592名中1,436名)です。内訳は、入門講座698名、講座・答練337名、模試401名です。なお、ここでいう「答練」「模試」の受講者には、予備試験最終合格者(伊藤塾本科生であるかを問わない)のサポート制度(合格者を囲い込むための施策の一つ)として答案・模試を無料で受講した者、予備試験口述模試を受講しただけの人も含まれます。
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<アガルート>
アガルートは、令和6年司法試験における有料講座受講生の合格率は602名であり、伊藤塾に次ぐ合格実績を誇っています。
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<資格スクエア>
資格スクエアは、合格者数を公開していないため、正確な合格実績は定かではありません。かつては、予備試験講座の担当講師として吉野勲講師と高野泰衡講師が、司法試験講座の担当者として加藤喬講師が所属しており、予備試験でも司法試験でも合格実績を出していましたが、吉野勲講師は2020年に他校に完全移籍し、加藤喬講師は2021年に資格スクエアを離れて加藤ゼミナールを設立し、高野泰衡講師は2022年に加藤ゼミナールに完全移籍しているため、合格実績を出していた有名講師はもう在籍していません。
なお、資格スクエアのウェブサイトでは、令和6年予備試験の合格実績として、合格者数を明示することなく、「資格スクエア受講生の合格率24.5%」「全体合格率の6.87倍」と表示していますが、「資格スクエアの受講生」として分母となっているのは、資格スクエアの予備試験講座の受講者全員ではなく、資格スクエアが予備試験講座の受講者の一部に合否確認の連絡取り、合否に関する回答をした人だけです。ウェブサイトにおける「※ 受講生アンケート結果による」とは、そのことを示しています。このように、分母が実際の受講者数よりも極めて少ないため、資格スクエアが表示している「資格スクエア受講生の合格率24.5%」「全体合格率の6.87倍」との数値は、実態から著しく乖離したものとなっています。
<加藤ゼミナール>
加藤ゼミナールでは、充実した割引制度をご用意しております。
フルパッケージプラン(予備試験合格パック2025、司法試験合格パック2025、法科大学院合格パック2025)、司法試験・予備試験入門講座2025及び基本7科目の基礎講座2025については、「他校受講割引」「他資格合格割引」「再受講割引」がございます。
また、フルパッケージプランには、「ご友人・ご家族紹介制度」もございます。
さらに、論文対策講座(基本7科目、選択科目、実務基礎科目)を複数購入する場合、最大28%オフの価格でお買い求めいただけます。
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<伊藤塾>
伊藤塾には、①「特別サポートキャンペーン」、②「乗り換え割引き」、③「再受講割引」、④「ご友人紹介制度」、⑤「ご家族紹介制度」があります。
①~③は、定価140万円台のフルパッケージプランでのみ利用することができ、④は、紹介者と購入者に1万円分のAmazonギフト券が提供されるにとどまります。
⑤は、入門講座に限り、ご家族が30%オフで購入することができます。
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<アガルート>
アガルートでは、様々は割引制度が用意されており、かつ、伊藤塾や資格スクエアに比べて割引率も大きく、充実した割引制度であるといえます。
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<資格スクエア>
資格スクエアでも、複数の割引制度が設けられていますが、いずれも対象講座が定価70万円台の合格フルパッケージプランに限られています。