加藤ゼミナールについて

完璧なテキスト!短期間で労働法59.38点合格

プロフィール

高畑 大地 様

神戸大学法学部卒業
京都大学法科大学院(既習) 中退
令和3年予備試験合格
令和4年司法試験合格

 

受講講座

 

成 績

総合  962.08点 309位
論文  472.04点 308位

公法系 102.00点(B、A)
民事系 184.21点(A、A、A)
刑事系 126.44点(A、A)
労働法 59.38点

 

講座を選択した経緯・理由

学部時代にまともに法律の勉強をしてこなかった私は、選択科目とされる法律科目のうち予備知識がなく、予備ルートで時間の余裕もありませんでした。それでも司法試験上位合格を目指していたので、完成度の高い教材がある科目である必要がありました。

これらすべてを考慮すると、労働法1位合格の実績がある加藤先生が作成しており、評判も良い加藤ゼミナールの労働法速修テキスト講座でインプットするのが良いと考えました。また、過去問の演習も必須であると考え、過去問対策講座も受講することにしました。

なお、経済的余裕がなかったことから、短文事例演習は水町雄一郎・緒方桂子編著『事例演習労働法』(第3版補訂版、以下では「演習書」と呼ばせていただきます。)を用いることにしたため、重要問題100選講座は受講しませんでした。

 

講座・教材の使い方

大まかな流れとしては、論文受験後の9月末に速修テキストを2周、演習書の前半を1周、過去問Aランクを一周、そこから期間が空き2月から演習書前半を2周、後半を1周、過去問ABランクを2周、直前期に演習書を1周しました。

このような複雑な流れになってしまい効率的に学習できなかったことは反省点の一つです。

問題演習はすべて答案構成で行いました。過去問講座の中でも解説されているように、労働法はある程度論点主義で書く必要があり、憲法などのように答案の流れが重視されている科目ではありません。私は演習の目的を、論点に気づく力を鍛えること、論点に対する理解を深めること、あてはめとして事実を整理できるようになることとし、これらを達成することについては起案も答案構成も大差ないと考えたため、より高速でできる答案構成で演習しました。

速修テキスト講座

勉強もスポーツも指導者のいうことに従うことが大切と考えているので、マーカーの指示に従ったあと、わからない部分がありながらもとにかく1周しました。このまま演習に臨んでもよかったのですが、さすがにわからない部分が多すぎると感じ、もう一度インプットするために2周目を聞きました。

2周すれば理解は深まるものの、暗記は当然できていません。そこで、演習書の問題に触れ、論点に気づく訓練をし、気づいた論点についてどのように書くのか速修テキストで確認するという勉強方法を採用しました。演習書と速修テキストを行ったり来たりするなかで理解を深めていきました。

労働法過去問講座

労働法過去問講座で私が目的としていたことは、基本7科目と同じく模範答案のような答案を書けるようにすることです。そのため、演習を繰り返す中でとくに模範答案の分析に力を入れました。

1周目は全く解くことができないので、問題文を読んで少し考えてから解説を見るという感じで回して、本格的な演習をしていたのは2周目からでした。

私はA→Bの順番で演習していたためBランクの過去問に取り組むのが遅くなってしまったので、Bランクの問題については解説動画を視聴せずに教材の解説を読みました。労働法過去問講座はすべての問題に解説動画がついていますが、教材自体に記載されている解説も充実しているので、すべての動画を視聴することで対策が間に合わなくなるくらいなら、テキストを読んで最低限の知識を身に着けながら多くの過去問分析の穴をなくす方がいいと考えこのようにしました。

一元化教材について

これらの講座には労働法の論証集もついていますが、解説講義の中で先生が速修テキスト自体を一元化教材にした方がいいとおっしゃられていたことから、それに従いました。

私が速習テキスト自体を一元化教材にした方がいいと思ったのは、速修テキストには答案例が多く記載されている、重要判例が多く記載されている、速習テキストの注釈に重要な記載があることがあるからです。特に今年は速習テキストに答案が用意されていた論点が出題されていたことから、直前期に何度も速習テキストを見返していてよかったと思いました。

正直、最初の方は、情報量が多すぎると感じたことから論証集を一元化教材にするつもりで使っていました。しかし、過去問や演習書で演習をする中で、速習テキストに記載されている知識などを論証集に書き写しているうちに、これだったら速習テキストを使おうと思うようになりました。それだけ速習テキストには重要な情報が記載されており、結果的に情報量が多すぎると感じることもなかったので、速習テキストは労働法で高得点を取るために必要かつ十分な情報量であると思います。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

労働法速修テキスト講座

本当にこれ一冊で十分な情報が載っています。引用した文献も記載されていますが、テキストの完成度が高く、その記載に疑問を持つこともないので、ほとんど基本書を参照することなくスムーズに学習できました。

労働法は暗記量が多い科目とされることから、論点を知っているだけで点数が取れることがあると思います。そして、速習テキストを使えば、出題されうる論点のほとんどを網羅することができるので、少なくともほかの受験生に後れを取ることはありません。私も労働法で相対的に失敗することはないからほかの科目で仮に失敗しても労働法で穴埋めできると心の余裕を持つことができました。

速習テキストには論点に対する答案も記載されているところ、令和4年司法試験との関係では、第2問設問2で出題された短時間・有期雇用労働法8条について複数の答案が用意されていまいた。注釈にはこの論点の答案の書き方も記載されており、直前期にはそれを見ながら答案を読み込んでいたので、確実に得点源にすることができました。

反省点として、速修テキストを使ったインプットの後一気に演習を最後まで詰め切れればさらに点数が伸びたのではないかと考えています。また、演習の中でたびたびテキストに戻ってくるので講座を2周視聴する必要もなかったのではないかと考えています。解説とテキストは完璧なので、テキストをうまく使うことが大切だと感じました。

労働法過去問講座

基本7科目の過去問講座同様、やはり模範答案の完成度が高いです。

労働法も重要論点がたびたび出題される科目であることから、過去問対策をしているか否かで本当に差がつく科目です。そして、過去問講座の模範答案は超上位合格水準の答案であることから、同様の論点が再度出題された場合にはホームランに近い答案を書くことができるようになります。

令和4年司法試験との関係でいえば配転命令の有効性や雇止めは過去問でも出題されていたことから、事実を整理する作業として取り組むことができ、得点源になりました。

また、個人的には第1問と第2問がそれぞれ別個のものとして解説が用意されている点を気に入っていました。一つの科目を一気に仕上げるように、雇用関係法を一気に完成させたいときや労働組合法を一気に完成させたいときに効率的に学習できました。

令和4年司法試験第2問設問1は失敗してしまい60点に乗せることができなかったのですが、ほかの設問・論点でカバーすることができて最低限の点数を守り切ることができました。過去問講座の模範答案を参考にしてホームラン答案をかけるように準備しておいてよかったです。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

今年から予備試験でも選択科目が要求されるので必ずしもそうかはわかりませんが、選択科目は対策が間に合っていない人がいる分、対策すれば確実に得点源になります。

どの科目を選ぶとしても、安定した得点源になるよう準備しておくことが大切だと考えます。応援しています。