加藤ゼミナールについて

オールAで民事系5位(総合60位台)の超上位合格!

プロフィール

久冨 駿介 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 卒業
令和4年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 60位台
論文 70位台

公法系  700位台(A、 A)
民事系  5位(A 、A、 A)
刑事系  100位台(A,、A)
選択科目 100位台後半

 

講座を選択した経緯・理由

ロースクール1年目の終了を機に、司法試験の過去問の分析を進める必要があると感じたものの、市販の書籍を用いた独学での学習に不安をおぼえ、信頼のおける講師による予備校講座の利用を検討しました。

私は学部生の頃より他の予備校も利用していたことから、当該予備校を含めて、①教材・講座の内容が信頼できるものであること、②インプット教材との統一感があること、③コストパフォーマンスが良好であること、の3点を軸に各予備校講座の比較検討を行ったところ、加藤講師がすべての教材を1から作成されていること(①)、総まくりテキスト・論証集を活用することによる相乗効果が期待されること(②)、他の予備校と比べてコストパフォーマンスの面で優位であったこと(③)などから、総まくり講座・過去問講座の受講を決めました。

 

講座・教材の使い方

総論

概ね加藤講師の指示どおり、①総まくり講座の受講→②論証集へのまとめ→③(行政法から科目ごとに)全年度の過去問の検討・解説動画の受講・復習、という流れで学習を進めました。

もっとも、多少のアレンジを加えていた部分もあります。たとえば、上記①②ののち、過去問の検討に入る前に、インプットの時間を取ることが推奨されていましたが、時間の余裕がなかったため、すぐに③の過去問の検討に移ったことなどが挙げられます。その他の点については後述します。

総まくり講座・テキスト・論証集

物理的にコンパクトなサイズの教材が好みであったため、論証集を一元化教材にすることにしました。具体的には、総まくり講座を受講して書き込みをしたテキストを、さらに論証集に転写するという方法で、総まくり講座で得た知識を再確認しつつ、論証集への一元化を図る作業を行ないました。

また、自らの理解が至らない複雑な論点などは、これまでに使用していた予備校教材や基本書における記述を参考に、余白部分に手書きでメモしたり、Wordでまとめたメモ書きを印刷し、それを貼り付けたりして、適宜論証集を加工しながら利用しました。

暗記がさほど苦手ではなく、むしろ現場思考や当てはめに難を抱えるタイプの受験生だった私は、戦略的に、インプットは後回しにして、早い段階から過去問と対峙することで、現場思考問題との向き合い方や、当てはめのコツ・視座をなるべく早く体得しようという狙いを持って、学習計画を立てました。したがって、論証集を本格的にまわし始めたのは2月下旬ごろからであり、それと引き換えに、3月以降に過去問の答案作成をしたことは一度もありませんでした。いずれにせよ、自らの得意・不得意を適切に把握し、それに見合った学習計画を立てることが肝要であると感じました。

司法試験過去問講座

過去問の検討にあたっては、同じ論点の再出題に備える観点だけでなく、設問文の読み方や論述の仕方・出題の角度の把握など、より一般化可能な技術を養うことを目指して、出題趣旨や採点実感を細かく読み込むことに注力しました。

学習の順序は、概ね、加藤講師の指示どおり、行政法→憲法→刑訴法→刑法→民訴法→商法→民法の順番に、プレテストから令和3年まで遡る形で、過去問の全年度の検討を行なうという学習計画を立てました。

時間の都合上、過去問の全年度の答案作成をする余裕がなかったため、基本的には、加藤講師がAランクと指定された過去問のみ答案作成をし、残りの年度のものは答案構成にとどめる(Cランクについては全く検討しなかったものも存在します)という方針で過去問分析に臨みました。

もっとも、実際には、科目に応じて臨機応変に方針をアレンジして過去問分析に取り組みました。具体的には、科目特性が強いと感じた憲法・行政法・刑訴・民訴に関しては、ランクを問わず、網羅的に2周から3周の検討を行なった一方で、民法・商法に関しては、出題可能性の高い論点が多岐にわたると考えたことから、過去問の検討よりもインプットを重視すべきだと考え、A・Bランクの指定を受けていた年度の過去問を1度検討するにとどめました。また、刑法は、学説対立問題に対応するため、過去問分析よりも論点学習に重きを置きました。

答案構成のみを行なった場合も、答案作成したときに得られるのとなるべく同程度の効果を得ることができるように、教材中の模範答案や参考答案を読み込むことで、実際に自分が書くことのできる合格答案のイメージを具体化していきました。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

総まくりテキスト・論証集

加藤講師の作成されるテキスト・論証集は、論点の網羅性が高く、また、論文試験に不可欠な条文知識も盛り込まれていたので、アレンジしやすく、まとめ用の教材として最適であったと感じています。

また、出題可能性の高い論点や、頻出論点については、表層的な記述にとどまらず、より深い理解を得られる記述がなされていたため、判例解説や基本書などの書籍でのリサーチをする手間が大幅に省けたことも有用でした。

さらに、主要な基本書・論点集のレファレンスが明示されていることも心強かったです。テキストだけでは自らの理解が至らない場合に、簡単に原典に戻ることができ、すぐに確認することができた点が素晴らしかったです。

司法試験過去問講座

過去問のテキストでは、出題趣旨・採点実感が設問・論点ごとに整理されており、加藤講師による補足説明も設問・論点ごとに手厚く記述されていたため、効率よく過去問分析に取り組むことができた点が良かったです。

また、科目ごとの特性にうまく対応するための総論的な説明が大変役に立ちました。特に、民法の事例問題の分析の仕方のレクチャーが大変参考になり、民事系で好成績を取ることができた一つの要因になったと感じています。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験受験に向けた準備のあり方に正解はなく、上記の学習の方法も一つの例に過ぎません。巷ではどの方法が最も優れているかがたびたび議論されますが、受験生それぞれに合った方法があると思うので、ご自身にマッチする方法を追求していただくのが良いと思います。

もっとも、今回の受験経験から、どの受験生にも通じると思われる重要な点が2つあると感じました。それは、①自分の立てた学習計画を信じて、ブレずにやり切ること と、②自分の弱点を正しく認識し、そこから逃げずに真摯に向き合うこと です。立てた学習計画をうまく消化できないと、立案段階で得ようと考えていた効果が十分に得られなくなるのではないかと感じたことが①の理由です。②の理由は言うに及びません。

この体験記が少しでも皆さんのお役に立つものとなれば幸いです。