Y.A 様
私立大学 法学部 卒業
私立大学 法科大学院 (未修)修了
令和5年司法試験 合格
総合 1600位台
論文 1500位台
私は、元々、「周りが通っているから」ということを理由に、他の予備校を二つ使用しておりました。しかし、どちらもインプット重視であり、自らの勉強法に合わなかったため、長続きしませんでした(一周すらしておりません)。
LS三年前期終了時、普段から司法試験の情報収集としてX(旧Twitter)を用いていた私は、先輩から、「過去問には早めに着手した方が良い」とアドバイスを頂いていたこともあり、過去問をどのように活用すれば良いか悩んでおりました。そんな中、別の先輩から、「加藤ゼミナールの『過去問講座』がとても良かった」というお話を伺ったため、「基本7科目の司法試験過去問講座 2022」のサンプル講義(令和元年・憲/刑)を受講しました。
このサンプル講義を受けた時、問題文の読み方・事実の使い方等、とても充実したものであったため、そのまま受講した次第です。
当時、「基本7科目の司法試験過去問講座 2022」の受講者には「総まくり論証集」が付属していたことから、一元化教材として「総まくり論証集」を使うことを心に決めました。
上述の通り、一つの講座をやり切ったことがほぼ無かったこともあり、七科目×【プレ〜R4】(+選択科目)を一周できるかとても不安でした。そこで、「令和5年向けの司法試験過去問ランキング」に従って、優先順位を設けてから取り組みました。
講座を受講するに当たり、実際に答案を書くべきか答案構成に留めるべきか悩んだものの、筆記力を鍛えるのも兼ねて、毎回答案を書きました。そして、「①二時間で答案を書く→②講座を受講する→③論証集に一元化する」という流れを愚直に守りました。
「司法試験過去問講座」は、基本書は勿論のこと、出題の趣旨・採点実感に基づいて作成されており、「出題者が何を求めているか」・「どのように事実を当てはめれば良いか」を学ぶことができました。
司法試験に有益な情報が散逸し、検索する時間が勿体無いと感じたことから、講座の受講後、その講座で学んだことを「総まくり論証集」に反映しました。
(『総まくり論証集 2 行政法』39頁 より)
↑「司法試験過去問講座」で学んだことを論証集に一元化し、直ぐに当てはめの方法を見返せるように[模範答案]の一部を書き写しました。
(『総まくり論証集 2 行政法』50頁 より)
↑「総まくり論証集」には、論証以外にも、解説部分が豊富にあったので、普通のテキストとして、一元化を徹底しました。
(『総まくり論証集 7 論証集』38頁 より)
↑いわゆる「強制の処分」該当性・任意捜査の限界については、特に、[模範答案]の当てはめ部分をひたすら書き写しました。「領置」該当性も同様に、長めに書き写し、直ぐに見返せるようにしました。
特に、前述で触れた科目(行政法・刑事訴訟法)について言及しておきます。
行政法
まず、「司法試験過去問講座」の行政法では、当然のことながら過去問を取り扱うことから、処分性・原告適格・行政裁量の内容や当てはめの仕方について、重点的に触れることができます。そのため、例えば処分性においては、(二要件説を前提として、)コンパクトな「公権力性」の当てはめや「国民に対する直接・具体的な法的効果」の正しい理解を学ぶことができ、とても有意義なものでした。
また、特に行政法においては、加藤ゼミナールの「総まくり論証集」等に全面的な信頼を置いていたため、正解筋がよく分からなかった問題も、「周りの受験生もよく分からないだろうな」と思うことができ、焦ることなく書き切ることができました。
刑事訴訟法
次に、刑事訴訟法においては、「総まくり論証集を使った出題予想講義」で領置の出題可能性が高いと伺っていたこともあり、領置が出題されたH22の過去問に重きを置いておりました。そこで、上述のように、「総まくり論証集」に[模範答案]を長めに書き写し、繰り返し読み返すことで、当てはめの仕方を定着させました。
また、伝聞法則についても、「過去問講座」において丁寧に扱っていただけるので、書き方の作法・思考プロセス等を学ぶことができました。
正直な話をすると、合格は頂いたものの成績が芳しくなかったことから、この「合格体験記」を書こうか否かとても悩みました。
私は、先輩から助言を頂いていたにもかかわらず、論文の過去問対策を疎かにしていたこともあり、本格的に着手したのは5月に入ってから(2か月半前)です。当時は、焦っていたことから、「取り敢えず、一周はしなければ」とだけ考えて、ひたすら量をこなしていました(質は、加藤ゼミナールが支えてくれました)。もっと早めに着手していれば、短答や論証集を回すことに時間を割けたのではないかと思っています(結果論ではありますが)。
何が言いたかったかというと、(短答・論文を問わず、)「過去問の対策は早めにするべき」で、私のスケジュールを反面教師にしてほしいということです。怠惰な自分が悪いのは重々承知していますが、精神衛生上、非常に辛いものでした。
そして、そんな怠惰な私を救っていただいた加藤ゼミナールの「総まくり論証集」・「基本7科目の司法試験過去問講座 2022」には感謝してもしきれません。
最後にはなりますが、「令和6年司法試験」以降の受験生が、加藤ゼミナールを通じ、合格・良い成績が貰えるよう、細やかながら応援いたします。