S.A 様
令和6年司法試験 合格
総合 845点 1024位
論文 410点 990位
公法系 130点(A、A)
民事系 110点(Ⅽ、E、Ⅾ)
刑事系 120点(B、A)
選択科目 59点
私がロースクール入学時点で加藤ゼミナールの受講を決意した理由は、以下の3点にあります。
①他の予備校の論証集や事例問題集を利用していたが、あてはめが薄い、論証の数が少ない、論証自体の正確性が怪しいといった問題点があったため、テキストと講義の質・信頼性が高い講座であること。
②ロースクール入学までは他の予備校でも過去問講座受講歴がないうえに過去問演習すらしていなかったため、在学中受験まで約1年半という限られた時間で、質の高い過去問演習が行える講座であること。
③ロースクール学費捻出のため、最大でも総額20万円を超えない講座であること。
これら3条件を全て充足する予備校は、加藤ゼミナールの他にありませんでした。そこで、ロースクール入学当初の段階で、過去問講座及び総まくり講座を利用することにしました。この点、過去問講座に加えて総まくり講座も併せて受講した理由は、自力で過去問演習をした際に全く歯が立たず、基礎的な知識についても再度定着を図る必要性を感じたからです。
ロースクール入学後の4月頭ころから、過去問講座を中心として、わからなかった箇所や理解の薄い箇所を総まくりのテキストや講義を聴講するという流れで学習していました。
加藤先生の解説は非常に丁寧でわかりやすいのですが、私の頭では1、2周で思考過程や問題構造を理解することは難しく、とにかく全科目・前年度を何回も聴講することで潰していくことに重点を置いていました。これは、法律の勉強のポイントに関して、わからなくてもとにかく回す、覚えるまで聴くというのが効果的であることをロースクール入試の際に体得していたので、この手法で勉強を進めたことは今でも間違いがなかったと感じています。
少なくとも5・6周その工程を繰り返すと、嫌でも答案の流れや論点が定着してくる実感があり、その時点で過去問テキストや基礎応用テキスト等で得た知識を、論証集に1元化する勉強法へ移行しました。これは、加藤ゼミナールの合格体験記で、多くの方が一元化教材の作成を行っていた印象がありましたので、司法試験半年前ほどから重点的に行っていました。論証集にも過去問がそのまま引用されているなど、過去問講座で得た知識を科目毎の論証集で体系的に整理することができるのは、加藤ゼミナールの強みだと思います。
全科目通して、今年の出題範囲については、商法の現場思考問題を除いて、論証集に記載のない論点は出題されていなかったので、最低限論証集さえ理解・暗記しておけば間違いなく合格ラインに達するといえます。
以下例として、得点の高かった公法系について関連性を述べます。
《憲法》
加藤ゼミナールを利用していなければ今年の合格を掴むことはできなかったといえます。今年は意見書型の問題でしたが、加藤先生は過去問講座において、三者間型と意見書型の両者について答案を用意して下さっていたため、戸惑うことなく答案を書くことができました。また、加藤先生が審査基準設定、手段適合性・必要性審査の方法につき、総まくり講座において力を入れて解説されていたため、職業選択の自由、表現の自由に関する論証・当てはめも丁寧に行うことができました。
《行政法》
①処分性、②裁量、③違法性の承継といった論点中心の問題が出題され、いずれの論点も基礎応用完成テキストでAランク論点に位置付けた上で過去問や参考判例も踏まえた解説がなされていました。過去問講座や総まくり講座では、すべての論点において、単に判例の論証が解説されるだけでなく、加藤先生が下位規範及び当てはめの仕方を詳細に解説されていました。特に③に関しては、今年は判例の上位規範がそのまま問題文に掲載されていたこともあって、下位規範まで記憶しているか否かが勝敗を分けたと感じています。
《経済法》
他の選択科目と異なって、論点や論証が少ない分、当てはめが特に重視されるところ、経済法講座担当の加藤先生より、出題趣旨をふまえた詳細な当てはめの視点を伝授していただけたことで、相対的に上位の答案を書けたのではないかと感じています。また、私は経済法の学習は加藤ゼミナールの経済法講座のみを使用していたので、色々な参考書に手を出すことなく、本講座を信じて学習を続けたことが実を結んだのではないかと考えています。
私はとにかく過去問演習、1元化教材の完成に時間を割いていたので、加藤先生のマーク指示を利用しませんでした。しかし、加藤先生の論証集は無駄な色分けや下線などがなく、自分なりに論証集をアレンジできるという意味でも、使い勝手がかなり良いと思います。
特に論証集は完成度が高く、1元化教材を1から作る時間を削減できます。
加藤ゼミナールを利用する前は、別の予備校の論証集を使っていたのですが、良くも悪くも最低限の論証のみ記載されており網羅性が低い点、単元ごとの論証が記載されているものの条文のどの文言との関係で生じる論点なのかがわからない点、が主に難点でした。
一方、加藤ゼミナールの論証集では、どの科目も各論証が条文に引き付けて整理さている点、過去問答案構成例、下位規範当てはめの視点に至るまで端的にまとめられている点が秀逸だと思います。
司法試験は使う教材、勉強の方向性の2点を誤ると確実に合格できないと思います。逆に、その2点さえ遵守すれば、私のような平凡な人間でも1回で合格することができます。
加藤ゼミナールはその2点につき、他の予備校の追随を許さないほどに、教材・講義の質は勿論、価格の面でも受験生目線で追求されていますので、加藤先生を信じて、安心して勉強をしていただければと思います。