加藤ゼミナールについて

労働法重要問題100選講座でアウトプットだけでなくインプットも!

プロフィール

K 様
私立大学 卒業
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

選択科目 69 点

 

講座を選択した経緯・理由

選択科目の労働法について、当初は市販の論証集と過去問のみで対応していましたが、司法試 験を数か月後に控えたときに、演習不足であることを実感したため、予備校の講座の受講を考えました。その際、労働法といえば加藤ゼミナールの加藤先生というイメージがあったため、加藤ゼミナールの労働法の講座を選択したことには迷いはありませんでした。

加藤ゼミナールには、労働法講座は主に三つあります。労働法速修テキスト講座、労働法重要問題100選講座、労働法過去問講座です。私自身、労働法について全体的なインプットはある程度していましたし、今からインプット講義を受講するには時間的余裕はありませんでした。

また、 労働法の過去問には一通り目を通していたため、過去問をじっくりと演習するというよりは、大量の問題に触れて知識の穴をなくすことや、典型的な問題の処理手順の確認などをしたいと考え ていました。

そこで、100問という多数の問題と、それについての加藤先生の答案例がついており、論点を幅広く網羅している労働法重要問題100選講座に決めました。

 

講座・教材の使い方

前述したように、私は司法試験の数か月前から受講を始めたため、あまりゆっくりと進めることはできませんでした。

まず、問題文を読んで本問では何の論点が問題となって、その処理手順はどういうものかという点について思い浮かべます。その後、すぐに軽く解説を読んで講義を視聴し、講義中に加藤先生が強調した点や、補足した点を答案例に書き込んでおきます。

そして、講義の視聴後に、もう一度答案例を最初から読んで論点の展開の仕方や細かい表現の仕方などを 確認して、すぐに次の問題に移っていました。それを100問行った後は、最初に戻って同じように問題文を読んで頭の中で答案構成をして、答案例を読んで確認をしていました。二週目以降は講義は視聴せず、一週目に残しておいたメモを頼りとしています。

このように、私は労働法100選講座の答案例を何回も読んで、論点の処理手順を頭の中に刷り込ませるといった、アウトプットとしてだけでなくインプットの教材としても利用しました。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

令和 6 年司法試験の労働法の第 1 問では、管理監督者や退職金不支給といった典型論点が出題されました。こうした典型論点の場合は、規範を正確に書けるということは当然であって、 勝負は規範に対応した説得力のある当てはめでつきます。この点、労働法重要問題 100 講座に おける加藤先生の答案例では、まさに規範に対する精密な当てはめが意識されており、非常に質が高いと感じました。こうした綺麗な当てはめに触れることは、規範の正確な理解にもつながります。

また、答案例の当てはめのうち事実の評価の部分は、自分が別の事例問題で書く際 にも利用することができるため、説得力のある評価のフレーズをストックしておくことが良いと思います。実際に、本試験ではこうしたフレーズを使って事実を評価したおかげで、よい評価を得ることができました。

労働法の第 2 問では、例年のように不当労働行為の該当性が問わ れました。不当労働行為については、労働法重要問題 100 選講座で数十問にわたり何度も何度も扱われています。そのため、典型的な処理手順が正確に頭に刷り込まれ、本番でも全く迷う ことなく当てはめに集中することができました。

このように、労働法重要問題100選講座では、規範の正確な理解だけでなく当てはめの仕方を学ぶことができ、周りに差をつけることができました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

予備試験・司法試験は範囲が広く膨大な知識を習得する必要があります。そのため、教材に関 してあまり手を広げすぎない方が良いと思います。自分がこれと決めた入門講座又は入門本と演習書に加えて過去問をやりこめば十分に戦えます。法科大学院に在学している方もいらっしゃるかもしれませんが、法科大学院の授業で扱う高度な法律論は試験には不要であるため、それにのめり込まないように注意してください。

選択科目については、労働法がおすすめです。確かに、一般的に言われているように、労働法は他の選択科目に比べて覚えなくてはならない量が多いです。しかし、暗記量が多いことは悪いことではありません。むしろ、私は良い点だと思います。なぜなら、事前に用意しておけることが多いことにより、試験本番で現場思考することがほとんどなく、知ってれば書けるため、点数が安定しやすいうえに、当てはめに時間を使って高得点を狙えるからです。

そして、そのための知識は、加藤ゼミナールの労働法重要問題100選講座を繰り返す中で、取得し強化することができます。