松尾 龍 様
総合 840 点 1000 位台
論文 417 点 900 位台
公法系 114点(A、A)
民事系 153点(A、C、A)
刑事系 111点(A、A)
選択科目 39 点
法科大学院では、主に予備校教材や基本書を使って勉強していました。しかし、司法試験が近づくにつれ、アウトプットの精度やスピードに限界を感じるようになりました。特に、論述の構成力や答案で必要な要件を網羅する力に課題があると感じました。
そこで、試験対策に特化した教材と講義の必要性を痛感し、いくつかの予備校を検討しました。その際、先に合格していたロースクールの友人から加藤ゼミナールを勧められました。
加 藤ゼミナールを選んだ決め手は、サンプル講義を視聴した際に、法の趣旨や目的を論理的に解説する講義の質の高さに感銘を受けたことです。
また、総まくりテキストや論証集の内容が非常に整理されており、自分の学習スタイルに合っていると感じたことが大きな要因です。
さらに、出題傾向や最新の判例に対応した教材である点も、受講を決める一因となりました。
私は、論点の理解はあっても、それを答案に落とし込む力が不足していました。そのため、学習初期には基礎知識の再確認と応用力の養成に重点を置きました。また、学習の際は、判例百選と常に行き来しながら理解するよう心がけていました。
加藤ゼミナールの講座と教材を活用するにあたり、以下の手順で学習を進めました。
まずは総まくり講座を通じて、司法試験全体の論点を網羅しました。
講義の際には、総まくりテキストを参照しながら、重要な論点や趣旨はワードファイルにまとめ、理解を深めました。講義中に指摘された注意点や条文の適用範囲なども詳細に記録しました。
この段階で、自分が特に苦手とする分野を洗い出しました。
総まくり論証集は、学習の中心教材として位置づけました。
特に重要だと感じたのは、論証集が単なる暗記教材にとどまらず、条文や判例の趣旨を理解するためのガイドとして機能していた点 です。
私は、論証集に記載されている論点ごとに自分の言葉で要約し、それを日常的に確認しました。また、論証集にない具体例については、基本書や過去問を参考に独自のメモを加筆しました。
過去問は、全年分を 1 巡するのではなく、出題頻度の高い分野を重点的に取り組みました。特に、加藤先生がAランクに指定した年度の過去問を徹底的に分析しました。
模範答案と自分の答案を比較し、表現力や構成力の改善点を抽出しました。実際に答案をフルスケールで書くのではなく、 論点ごとに分割して答案の骨子を作成する形式で演習を重ねました。
試験直前期には、総まくり論証集を中心に全科目を通読し、暗記した内容を再確認しました。
この時期には新しい教材には手を出さず、既存の教材を繰り返すことで知識の定着を図りました。
今年度の憲法では、経済的自由権と表現の自由が交錯する問題が出題されました。この分野は苦手意識があったものの、総まくりテキストに掲載されていた処理手順をベースに、比較的安定した答案を作成することができました。
他の科目も、講義・テキストを通して本質的に学ぶことができました。
司法試験は、膨大な知識を正確かつ迅速にアウトプットする能力が求められる試験です。そのため、学習においては、単なる暗記にとどまらず、条文や判例の背景にある趣旨を深く理解することが重要です。
加藤ゼミナールの教材は、判例や条文に忠実でありながらも、学説とのバ ランスが取れた内容で構成されています。私はこの教材を使い、論点を体系的に整理すること ができました。
これから受験される皆さんも、教材を最大限に活用し、自分のペースで学習を 進めてください。合格を心から応援しています。