T 様
地方国立大学法学部 卒業
地方国立大学法科大学院(既修)
令和6年予備試験 合格
総合得点 250点台
総合順位 300番台
これまで私は、他校の予備校教材を中心に、予備試験の勉強をしていました。しかし、その多くは論証が古い学説ベースであるなど、煩雑な修正が必要なものばかりでした。
法学部の授業を受けたり、基本書・演習書を読んでも、それらを一からまとめ直すには膨大な時間がかかるため実際上不可能です。また予備校教材も十分に信頼できず、知識が点在したままで定着しない、そうした状況に次第にフラストレーションを感じるようになりました。
しかし、加藤ゼミナールの「総まくり論証集」の試し読みページを発見し、衝撃を受けました。
論証が判例ベースで構成されている上に、受験界の王道とされる基本書や演習書を重視していることが、一目でわかる内容でした。これまで感じていた予備校教材に対する不信感や煩雑さが、解消されるような感覚でした。
総まくり論証集は、論点となる部分だけでなく、条文知識も網羅された体系的な構成です。判例の年月日が余白に逐一記載されているため、基本書や百選での検索も容易ですし、ある論点がどの要件との関係で問題となるかも一目瞭然なレイアウトです。
したがって、私は、ローの授業や基本書との親和性が高いと感じ、大学の授業で知った知識を加筆する一元化教材として総まくり論証集を利用していました。
具体的には、論証の横に自分なりの当てはめのコツを書いたり、ローの授業で扱った判例や過去問の事案を付箋にコンパクトにまとめて貼ってミニ演習ができるようにするなど、論証集を読めば学習が完結するように工夫をしていました。
そして論文試験直前期1カ月は毎日少なくとも論証集1科目を1周すると決めて短時間でも網羅的な復習ができました。
また、総まくり論証集は、答案記述例、イメージ図、出題趣旨・採点実感からの引用なども充実しています。
具体例をあげると、憲法では判例の事案を三段階審査・目的手段審査で書いた場合の論述例があり、刑事訴訟法では伝聞法則の伝聞過程が図示されています。
このように論証集が一つの論文指南書として完成していて、行間を読まずにスムーズに読める点も魅力的でした。
基礎問題演習講座や司法試験過去問講座では、テキストに加藤先生の模範解答と充実した解説が付されています。
特に司法試験過去問テキストの解説部分は、問題提起→規範定立→あてはめという受験生の思考パターンに沿った流れで記述されていて、それぞれの段階で該当する採点実感や出題趣旨の記述を部分的に引用するという方式が取られています。
受験生にとって出題趣旨・採点実感は読まなくてはいけないものでありながら、長文で時間が取られる作業であるため、時短で試験委員の意図がわかる解説には非常に助けられました。
加藤ゼミナールのテキストは司法試験予備試験を目指すうえで最適です。これだけ判例・基本書ベース、かつ、論述メソッドが充実した集約されたテキストは他にありません。
これから予備試験の勉強を始める方、私のように他校の予備校教材に不安を抱えている方は、ぜひ加藤ゼミナールを試してほしいと思います。