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【予備試験・司法試験】働きながらでも合格できた理由とは?非法学部の社会人合格者が教える継続のコツと心構え

はじめに:社会人受験生が抱える共通の悩み

「働きながら司法試験や予備試験に挑戦したいけれど、勉強時間が確保できるだろうか」
「家族や会社との調整が大変で、学習を継続できる自信がない」
「非法学部出身でも本当に合格できるのだろうか」

これらは、私自身が学習をスタートしたときに抱いていた不安そのものです。社会人として仕事をこなしながら勉強するということは、想像以上に様々な調整が必要で、カロリーがかかります。

しかし私は、家族・会社・学習のバランスを徹底的に調整し、約1年で非法学部から予備試験に合格することができました。

今回は、その具体的なコツと心構えを実体験に基づいて共有します!

働きながら合格するために必要な基本戦略

社会人受験生にとって、最大のハードルは時間の制約です。勤務時間、家庭の時間、その他随時発生する拘束時間等。これらを考慮すると、その中で勉強時間をどう確保するかが最大の課題となります。

ここで重要なのは、「時間を作る」のではなく既存の時間を学習用に再設計する発想です。仕事や家庭の調整を含め、学習環境を整えることこそが、事前の準備としてとても重要といえます。

コツ① オンライン予備校の徹底活用

a.社会人にオンライン予備校が圧倒的に向いている理由
ロースクールでの学習や通学型の予備校は、夜間の利用等であっても固定的に時間を取られ、突発的に発生する業務上の都合や家庭の調整が難しくなります。

特に社会人が本業を続けながら挑戦する場合、これは大きなストレスになることが多いと思われます。

一方、オンライン予備校であれば、
• いつでもどこでも学習できる
• 試験に必要な知識とノウハウだけを的確に整理して提供してくれる
• 通学時間がゼロ
と、社会人受験生にとってこれ以上ない柔軟性があります。

b.テキスト一元化のメリット
オンライン予備校では、テキストや講義資料が一元化されている点も大きな魅力です。
社会人は、仕事の荷物や家庭の予定で持ち物が増えがちです。基本書や六法を何冊も持ち歩く余裕はありません。

スマホやタブレット1台、あるいは一冊の統合されたテキストだけで学習が完結する環境は、荷物の軽量化だけでなく、学習の迷いを減らす効果もあり、その効率は絶大です。

加藤ゼミナールでは、基本書不要となる最良の一元化教材を提供していますので、是非チェックしてみてください!

コツ② スキマ時間の最大活用法

a.学習時間は“削り出す”のではなく“習慣化”によって今ある時間を活用する(=スキマ時間の活用)
通勤、仕事の休憩中、寝る前…。社会人であれば必ず“スキマ時間”が存在します。

重要なのは、会社と調整して、業務の時間を1時間減らすというのも可能なのであればもちろん良いですが、まず初期の学習設計の段階では、今ある時間の中で、どこを習慣的に勉強できるかということを見極めるのが重要です。

すなわち、今の生活における時間帯や場所に応じた学習内容を設計し、習慣化することです。

たとえば、
• 通勤電車ではテキストの読み込みをするか、短答過去問アプリを解く
• 昼休みは論文過去問の問題文だけ読む
• 就寝前の1時間で予備試験の過去問を1問解く 等
このようにあらかじめ何をやるかという大枠を決めておくことで、迷わず即座に学習に入れます。

b.スキマにはスマホ
スキマ時間活用にスマホは不可欠です。
スマホなら、六法アプリで条文検索が一瞬ですし、判例検索も可能、オンライン予備校の講義もその場で視聴できます。

加藤ゼミナールでは、短答過去問と条文・判例がリンクしており、知識のインプットから確認までをスマホだけで完結できる最高峰のオンラインサービスを提供しています。
サービスの詳細はこちら: https://law-lib.jp/

通勤中に短答問題を解き、その場で条文に飛んで復習できるため、社会人に最適な学習サイクルを作れます。また、短答以外の学習をしている際のオンライン六法として活用すれば、ついでに関連する短答過去問にも接続することができ、学習の効率・効果が増大します。

家族・職場との調整がカギ

働きながら挑戦する場合、自分一人の努力だけでは限界があります。

家族に理解してもらうこと、職場の働き方を調整すること、ないしは職場に一定の協力を得ることも、継続的な学習には欠かせません。

a.家族との調整
学習時間を確保するために、あらかじめ勉強スケジュールを共有しておくことが大切です。この時間帯だけは勉強に集中したいという意思を事前に明確に伝えることで、家族からのサポートも得やすくなることが多いと思います。

b.職場との調整
残業の多い部署であれば、異動や在宅勤務の相談を検討するのも一つの方法です。 本気で働きながら予備試験合格を目指すのであれば、どういった就労環境であれば勉強を継続できるかをイメージして、調整できることは調整しておきましょう。

継続を支える心構え

a.ワーク・ライフ・スタディ・バランス
社会人は仕事と家庭だけでも調整が難儀なところに、勉強時間の調整が加わります。
学習を長期的に継続するには、上記の通り事前に職場や家族と調整して、「勉強時間を生活の一部」に組み込むことが不可欠です。

b.中長期戦を覚悟する
予備試験は1年の学習で合格を狙うことも可能ですが、複数年計画になることも珍しくありません。
最初に一回で合格できなくても続けるという覚悟を持つことで、短期的なスランプに左右されず、安定した学習を続けられます。

c.なぜ目指すかを明確にする
勉強に挫折しそうなときに立ち戻るある種の野望のようなゴールが必要です。
司法試験合格を目指す理由を紙やスマホのメモに書き出し、学習机やスマホの壁紙にしておくと、いつでも立ち戻ることができて、モチベーションを維持しやすくなります。

CoffeeBreak:育児と勉強の両立エピソード

私が予備試験に合格した後、司法試験の学習を続けていた時期に、ちょうど子供が生まれました。

育児という新たな責任が加わり、学習時間がさらに限られることになりましたが、家族との協力体制を強化することで乗り越えることができました。

この経験から、家族への感謝を忘れないことは重要だと思っています。いろいろな人のサポートがあるからこそ勉強に集中できるという意識も、最終的に合格への推進力になります。

まとめ:継続できる仕組みを作れば社会人でも必ず合格できる

働きながら司法試験・予備試験を目指すことは、間違いなく大きな挑戦です。

しかし、
• オンライン予備校を活用して学習を一元化する
• スキマ時間を習慣化して最大限に活用する
• 家族・職場と調整して学習環境を整える
• 中長期的な戦いを覚悟し、目標を明確に持つ

これらを実践すれば、非法学部出身の社会人でも十分に合格は可能です。

私自身、約1年間の学習で予備試験に合格できたのは、継続できる仕組みを徹底して作ったことが最大の要因でした。

関係各所を調整しようと最初の一歩を踏み出した時点で、すでに合格への道は開かれています。

今日からできる小さな行動を積み重ね、あなたの目標を現実にしていきましょう。

執筆者情報
実務家弁護士T
社会人受験生として学習期間1年で予備試験に合格し、翌年の司法試験には、総合31位・オールAで一発合格