
花田 大暉 様
慶應義塾大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院 (既習)在学
令和7年司法試験 合格
総合 887.62点 752位
論文 441.49点 737位
公法系 114.81点 (A、A)
民事系 174.17点 (A、A、B)
刑事系 91.35点 (C、C)
選択科目 61.14点
私は慶應ロースクール合格まで大手予備校での入門講座で勉強をしていました。
ロースクール入試時点で基本的な定義や論証の暗記は出来ていましたが、それは表面的な知識の暗記にすぎませんでした。
司法試験合格はロースクール入試とは異なり、各科目の深い理解が必要であり、当時限界を感じていた私はSNSで司法試験合格者の勉強法を調べていたところ、加藤ゼミナールの総まくり講座や基礎問講座に出会いました。
加藤ゼミナールは特に公法系の評判がよく、これらの科目が特に理解が出来ていないと感じていた私にぴったりだと考え受講することに決めました。
まず講座の使い方ですが、私は成績を伸ばす最良の方法は講義を繰り返し聞くのではなく、正確なテキストを徹底的に反復することだと考えています。
そこで、講義を受ける際は後でいかに復習しやすいかを念頭に置いて受講していました。
総まくり講座は他の予備校とは異なり予めマーク指示がなされ、テキストへのマーク指示が明確な状態で講義が行われるため、講義に集中することができ、1回の授業で深い理解をすることができるのでとても助かりました。
そして教材の使い方ですが、特に変わった勉強はせず、前述のとおり、とにかく反復することを心がけていました。
もちろん、むやみやたらに読むのではなく重要頻出論点とそうでない論点はメリハリをつけていました。
また、私はテキストに書き込むのは極力避けていました。
それは、総まくりテキストや論証集自体に合格に必要な情報は最初からすべて詰まっているからです。確かに、答練やロースクールの授業を受けると未知の論点等が出てくることがあり不安になります。
しかし、それは大半の受験生が解くことができない論点です。私はそのような論点で基本的な論点がごっちゃになることを恐れ、書き込むことを避けました(別途ルーズリーフ等でまとめるにとどめました。)。
加藤ゼミナールの教材の一番の強みは圧倒的に情報量が充実していることだと思います。
出題可能性が高い基本頻出論点はもちろん、受験的にはマイナー論点と呼ばれる論点まで幅広く記載されています。
そして、前者の頻出論点については、論文を書くために必要なあてはめのポイントである考慮要素が判例等を踏まえて記載されており、論点によって濃淡のついたメリハリのついたテキストになっています。
例えば、令和7年度司法試験公法系第2問で出題された病院開設中止勧告の処分性に関する判例が出題されましたが、加藤ゼミナールのテキストでは単なる判例の使い方にとどまらず、試験対策上の規範やあてはめのポイント、他の処分性との判例との異同が丁寧に説明されており、周りの受験生と差をつけることができ、A評価をとることができました。
司法試験で合否を決めるうえで最も重要なのは基本的な知識や判例への緻密な理解であると考えています。
加藤ゼミナールのテキストではこれらに特に重点が置かれており、非常に有用でした。
またそれに加えてマイナー論点も必要十分かつ最低限の記載があるため、周りと差をつけることもできます。
私は司法試験を受験した当時、応用的な論点を書けなかったり、実質的な途中答案が3科目ほどあったことから、手ごたえが全くなく、合格発表日まで不合格を確信していました。
しかし、ふたを開けてみると決して上位合格ではありませんが、論文式の成績のみで全体の合格点を超える点数で合格することができました。
この要因は基本的な問題で周りの受験生と比べて濃密かつ丁寧に論じることができたことが非常に大きいと思います。
繰り返しますが、司法試験において合否を分けるのは基本的事項への理解度です。
ロースクールの授業、特に慶應ロースクール等では非常に難解で複雑な問題が授業で取り扱われるため、難しい問題集や基本書に手を出したくなる気持ちはわかります。
しかし、あまり手を広げすぎず、あくまでこれらは補充的なものとして、基礎基本を徹底するように心がけましょう。
皆さんのご健闘をお祈り申し上げます。