Y.T 様
立命館大学法学部 卒業
名古屋大学法科大学院(既修)在学中
令和7年司法試験 合格
総合 919点 541位
論文 462点 501位
公法系 120点(A、C)
民事系 152点(A、D、A)
刑事系 143点(A、A)
選択科目 44点
私はもともと他の予備校で基礎講座・論文対策講座まで受講していました。
初めのうちはその教材・指導に満足していたのですが、ロースクール入試を終えた頃、それまで使用していたテキストの正確性や網羅性にかなり疑問を抱くようになり、このままでは司法試験に1発で合格することは難しいと考えました。
しかし、在学中受験までの学習期間や経済的余裕の程度を踏まえると、改めて基礎講座を受講するような余裕はありませんでした。
そこで、ひとまず一度目の受験までは加藤ゼミナールの総まくり論証集を使用することにしました。
もちろん他の予備校が出版している論証集も色々とありますが、その当時からS N S上・学部内での口コミでは加藤ゼミナールの評判がとても良く、私は迷わずに加藤ゼミナールを選びました。
総まくり論証集を試験直前に見直すための一元化教材のように利用していました。
基本的に、論証集の加工は重要部分のマーキングで行いますが、過去問を解いたり授業で教わったことを適宜加筆したりして、少しでも印象に残るように・思い出しやすくできるようにしました。
加藤ゼミナールの教材は他の予備校が出版している論証集・テキストと異なり、いわゆる「時代遅れの論証」や、極端に言えば「理解が容易ではない論証」がないため、とても勉強がしやすかったです。
仮に疑問に思う点があっても、引用元の教科書や判例が明示されているので、原典にあたることもできます。
このような配慮がなされている論証集は他になく、実践的かつ正確な優れた教材だと思います。
加えて、各科目かなりコンパクトに編集されており、網羅性がありつつも、周回することも難しくありません。
試験直前に見直すという目的との関係でも、非常に使い勝手が良かったと思います。
どの科目でも総まくり論証集に詳細な処理手順が載っていたおかげで、スムーズに解答することができ本当に助けられました。
その中でも、今年の司法試験で特に周りの受験生と差をつけられたのは憲法だと思います。
憲法では選挙権・選挙に関する表現の自由が出題され、ほとんどの受験生が面食らったのではないでしょうか。
私は憲法の新司法試験の過去問・予備試験の過去問は全て潰していましたが、選挙権を真正面から問う問題は完全に未出題であったことから、過去問を潰しただけでは解けない問題でした。
しかし、総まくり論証集では選挙権についてAランクの論証として記載されており、そのクオリティも在外法人選挙権訴訟を丁寧に、かつコンパクトにしたものでとても素晴らしいものでした。
そのため、私は本番でも慌てたり悩んだりすることなく、まるで見たことのある問題かのように回答することができました。
これに対し、他の予備校の教材ではBランクと指示されていたり、判旨の書写しのようなものが掲載されているのみで実践的な論証は用意されていなかったようです。
今年は在外法人選挙権訴訟を想起できたか否かで大きな差がついたと思われますし、総まくり論証集の網羅性には本当に救われました。
加えて、選挙に関する表現の自由では戸別訪問事件の伊藤補足意見(いわゆる選挙のルール論)について検討することが求められていたと思います。
これも、少し応用的な部分なのでそもそも聞いたこともなかったという受験生も少なくなかったかもしれません。
しかし、総まくり論証集ではこの論点もAランクとして丁寧に解説されており、私も現場で論述することができました。
私はおそらく憲法で75点以上という超高得点を取れましたが、これは本当に総まくり論証集のおかげだと考えています。
巷では「超短期合格」や「働きながら予備試験に合格」などの華やかな合格者が散見され、最近では「高校生で予備試験・司法試験に合格した」なんていう方もいらっしゃいます。
もちろん司法試験は相対評価の試験なので、周りの受験生のこともある程度気にした方が良い場合もありますが、上ばかり見ていると首が疲れてしまいますよ!
たった数分しか勉強できなかった日があっても、それは皆様の夢や目標に近づく確かな一歩です。
どれだけ時間がかかっても、何回目でも、合格することは本当に素晴らしいことです。
ぜひ、体調にはお気をつけて、それぞれのペースで頑張ってください!