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経済法過去問講座を徹底活用し高得点で合格した理由

プロフィール

安影 孝太 様
京都大学法科大学院(既修)在学
令和7年司法試験 合格

 

受講講座

  • 経済法司法試験過去問講座2023

 

成 績

総合 1038.75点 130位台
論文 522.71点 110位台
公法系  141.28点(A、A)
民事系  177.43点(A、A、A)
刑事系  136.64点(A、A)
選択科目 67.35点

 

講座を選択した経緯・理由

まず前提として、司法試験を受験する上で、過去問対策は必須です。

講座の購入を検討していた時点では、すでに経済法のインプットは一通り終えていました。

しかし、これは私が基本7科目を勉強した際にも感じたことですが、やはり事例問題を解かないと知識は定着しないですし、答案を書けるようにはなりませんでした。

そこで、事例問題として格好の素材である司法試験の過去問を解くことを考えました。市販の問題集を一度挟むことも考えましたが、選択科目の勉強時間は他の科目に比べて少ないです。

そのため、他の問題集を経由するのではなく、直接過去問対策を行おうと考えました。その後、足りない部分を他の教材で補完する等して、なるべく回り道をしないようにしました。

さらに、加藤ゼミナールの経済法過去問講座は、司法試験の過去問題文・出題趣旨・採点実感・解説・解答例の全てが一冊に含まれています。

この一冊を軸に勉強をしていこうと考え、経済法過去問講座を受講するに至りました。

 

講座・教材の使い方

①目次の利用

教材には、目次で年度・出題分野が記載されており、一目でどの分野がいつ出されたのかを知ることができます。そのため、自分の苦手な分野の過去問を集中的に取り組む上で非常に有用でした。

また、出題の傾向を分析することができました。

令和7年についていうと、周期的に事業者団体規制が出題される可能性があると私は予想していました。

 

②問題文の色付け

経済法の論文は、問題文の中にある全ての事実が重要であり、それらを漏れなく拾う必要があります。

さらに、事実は拾うだけでなく、評価しなければ点数はつきません。そのため、問題文に色分けをして下線を引き、どの事実をどう評価すべきなのかを可視化しました。

試験本番も同様に必要な事実をチェックし、色付けを素早く行い、答案作成する時間を十分に確保することができました。

 

③解説部分と出題趣旨・採点実感の利用

司法試験の過去問を解く上では、出題趣旨・採点実感は必須です。

出題趣旨・採点実感は分量は多いですが、解説講義の中で、それらの中でも重要な部分にフォーカスしてくれるので非常に効率的に勉強を進めることができました。

解説講義の中で講師が書く図もわかりやすく、実際の試験のときでも書けるように過去問演習のときからわかりやすい図を書く練習をしていました。

また、ひとつの年度の出題趣旨・採点実感は他年度にも横断的に利用できるので、付箋を貼っていつでも見返せるようにしました。

  

 

④解答例への書き込み

経済法過去問講座の強みの一つは、答案例がしっかり示されている点です。単なる解説や要素のメモ書き程度では実際どう書けば良いのかを知ることは難しいです。

実際文章の形として示されたものをしっかり読み込むことでさらなる定着を図ることができます。当然本番では文章を書くので、過去問を勉強する上で、文章ベースで学習することは非常に効率的かつ有効と考えます。

また、講義の中で、この部分は時間がないので省略しますといったように教えてくださるので、本番を想定して書かれた答案といえます。

さらに、経済法は事実を使い評価をすることを他の科目に比べて多く要求されます。

評価の仕方は人それぞれではありますが、やはり「高順位を取ったことのある人」の評価を真似することが点数アップの近道なので、答案例を熟読して、評価の仕方をなんとかして会得しようとしました。

 

講座・教材が令和7年司法試験にどのように役立ったか

⑴出題内容との関連性について

第1問は、事業者団体規制の分野から出題されました。事業者団体規制については勉強すべきことは限られている一方、過去問では4〜5回ほど出題されています。

そのため、過去問講座の中で出題された事業者団体規制の問題については全て押さえることができている状態でした。

試験本番でも、経済法過去問講座で勉強してきたことを落ち着いて答案で示すことができました。標準的な問題ほど、過去問演習の有無が大きな差になると思います。

第2問は不公正な取引方法(拘束条件付取引/取引妨害)が出題されました。近年の経済法は、問題文の量が増加し、内容も難しく一筋縄ではいかない問題が出題されています。

もっとも、類型ごとの基本的な処理方法は変わりません。過去問で問われたことを思い出し、原則に沿って処理を行い、基本的な答案の形を作成することはできました。

市場画定の際の要素の例、違法行為の正当化となりうる事情、ブランド内・ブランド間競争の事情等々、複雑な問題文であったものの、経済法過去問講座で練習した通りに問題文の事実を引っ張ることができました。

⑵教材の利用について

4でも述べたことではありますが、加藤ゼミナールの経済法過去問講座は、司法試験の過去問題文・出題趣旨・採点実感・解説・解答例の全てが一冊に含まれています。

まずはこの一冊を軸にすることで無駄なく勉強することができました。

過去問講座で全ての過去問を解いていると問題のレベルが上がっているのがわかります。百選や基本書レベルの知識まで要求する問題もいくつかあります。

しかし、経済法過去問講座で過去問のレベル、傾向を知ることができたのでよりレベルの高い問題へ対応するためにはどのような勉強を追加で行えば良いのかがわかりました。

その結果本試験でも好成績を取ることができたのではないかと思います。

また、教材には余白部分があるので、追加でメモ書きをすることができました。付箋を追加で貼る手間も少なくなり、非常にありがたかったです。

余白に追加の事情や自分の気づきをひたすらメモし、自分なりに教材を改造し、試験直前で見返せるようにしました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験の合格には多くの勉強時間が必要であり、継続的に学習時間を確保することが欠かせません。

そのため、モチベーションに左右されず、正しい学習を続けられる“環境づくり”が重要だと考えています。

とはいえ、一人だけで勉強を続けることは決して簡単ではありません。そこで私は、友人とゼミを組んで決まった時間に集まり、答案を作成するなどして、互いに刺激し合いながら学習を進めました。

また、教材についても、独学で市販教材を進めることに不安があったため、経済法過去問講座を購入しました。過去問を軸にすることで、常に自分の勉強の方向性を確認でき、無駄のない学習ができたと感じています。

一人で学習していると、司法試験合格とは異なる方向に走ってしまう可能性があります。

友人と学習のペースを確認し合いながら、経済法過去問講座で方向性を補正し、継続して取り組むこと、それが最も大切だと思います。

加藤ゼミナールの経済法過去問講座は、その環境づくりを支えてくれた大きな要素の一つであり、私が合格できた理由の一つだと自信をもって言えます。