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基礎問題演習講座から過去問への接続で掴んだ「合格答案」の書き方

プロフィール

I.S 様
国立大学 法学部 卒業
国立大学法科大学院 (既習) 在学
令和7年司法試験 合格

 

受講講座

  • 経済法過去問講座2024
  • 司法試験対策パック3
  • 総まくり論証集2024年版単品販売(刑事訴訟法)
  • 労働法攻略パック(Aプラン)

 

成 績

総合 890点台 670位台
論文 450点台 570位台
公法系  120点台(A、A)
民事系  170点台(A、B、A)
刑事系  90点台(D、B)
選択科目 59点台

 

講座を選択した経緯・理由

法科大学院に入学するまで論証集を使用したことがなく、司法試験に向けて網羅的に論点が書かれているテキストが欲しかったため、総まくり論証集を購入しました。

また、今まで使用していた基本問題集の網羅性と答案の質に不安があり、今までの司法試験及び予備試験において出題された論点が網羅され、典型論点の分野・論点の書き方を勉強したいと考え、基礎問題演習講座を購入しました。

そして、司法試験まで約1年になったことから、過去問に取り組む必要があると考え、過去問講座を購入しました。

 

講座・教材の使い方

まず、基礎問題演習講座を優先的に取り組みました。

司法試験では基本的な分野・論点をきちんとかけるかで合否が決まり、基礎問題演習講座レベルの答案を書ける受験生はわずかであるとの話を聞いたため、まずは基礎問題演習講座で典型論点を抽出し、きちんとした答案を書けるようにしました。

具体的には、問題提起、規範(理由付け、判断基準)、事実、評価をそれぞれマーキングすることで、答案の骨組みを目で見てわかるようにしました。

その後、論証集を読んで、基礎問題演習講座で出題された論点の部分を上記同様にマーキングし、答案を書く際に必要で、実際に理解記憶しなければならない部分を一目見てわかるようにしました。

そして、そのマーキング箇所を中心に毎日記憶する時間を取りました。

そして、基礎問題演習講座に載っていない未だ出題されていない分野や論点の部分を読み、出題された場合には、こういう風に書けばいいだろうということを考え、マーキングし、記憶しました。

基礎問題演習講座や過去問を繰り返し解いていくうちにだいたいの答案の流れや書き方やポイントのようなものが理解できるようになったことで、未だ出題されていない分野の記憶がスムーズに進んだと思います。

また、あてはめが苦手だったので、典型論点については事実と評価をあてはめのポイントとしてメモ書きしました。

過去問は基礎問題演習講座がある程度できるようになった段階で取り組みました。

基礎問題演習講座で今まで出題された典型論点の書き方を勉強したうえで過去問に取り組むことで、過去問の学習が進みやすくなりました。

事実が規範のどの部分にあてはまるかを振り分ける練習や当てはめにおける評価方法、問題文のヒントや誘導に従う練習、現場思考問題の書き方、どの程度答案が書ければいいかという相場観に集中して勉強することができました。

 

講座・教材が令和7年司法試験にどのように役立ったか

憲法は選挙権が出題されました。

基礎問題演習講座の講義において、選挙権は在外国民選挙権の規範を使用するようにと解説されており、その判断基準を使用して書いたところ、A評価をとることができました。

行政法は、病院開設中止勧告事件及び教職員国旗国歌訴訟事件が出題されました。

判例の射程を論じる問題の書き方を過去問で勉強しており、どういう事案や理由でこういうそういう判断基準になったのかということを押さえていたため、学んだ判例知識と答案の書き方を生かし、答案を作成した結果A評価となりました。

今まで出題されたことがない論点が出たときや現場思考問題がでたときには、規範を書いて問題文の事実を使ってあてはめるという普通の答案を書くことで他の人と差をつけることができるという解説を受け、未だ出題されていなくとも出題されうる論点については規範を書けるように準備しました。

また、現場思考問題では、まわりもできないだろうとまず落ち着いて、問題文のヒントと誘導に忠実に従い、問われているであろうことを問題提起で書き、典型論点の勉強で得た基礎知識から理由付けをし、問題文の事実を使える形で規範を定立し、できる限りすべての事実を使うようにあてはめることができ、多くの科目で安定した点数が取れました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

受験勉強をしている間は、一日中ずっと勉強している人や高学歴な人や頭のいい人でなければ受からないように思え、そこまで偏差値が高い学部・法科大学院に在籍しているわけでもなく、何時間も勉強する体力や集中力がない点を不安に思っていました。

しかし、短答や基礎問題演習講座を毎日何問解くとか、毎日論証集をどこからどこまで暗記すると決め、コンスタントに勉強することで、最低限こなさなければいけないことはしていると思え、精神的に安定して勉強することができました。

また、上記使用教材を通じて、誘導に従う練習をすること、基本的な知識や論証を理解記憶すること、基本的な答案を書く練習をすることで、失敗した問題や科目があってもある程度余裕をもって合格することができました。

したがって、自分のできる範囲でコツコツ勉強すればある程度確実に合格することができると思いますので、心身の健康に留意し、学習を継続していただければと思います。