2025年12月3日付けで、司法試験等のCBT方式の導入及び出願手続のオンライン化に関するQ&Aが更新されました。
今回追加された内容は、2025年11月28日付けで追加された内容に比べて、遥かに重要であり、特に、1点目(文字数制限)については、今後の出題傾向と答案練習にも関わってくるものです。
1️⃣CBT試験では、入力できる文字数に制限がある
司法試験では、基本7科目は「1問8頁、1頁23行、1行最大30文字」、選択科目は「1問4頁、1頁23行、1行最大30文字」、予備試験では、「1問4頁、1頁23行、1行最大30文字」というように、入力できる文字数に制限があることが決定されました。
入力できる文字数に制限がある中で受験生の適性をなるべく正確に検査するために、これまで以上に記憶よりも理解度や思考力を重視する試験傾向になったり、問題の形式まで変わる可能性もあります。
こうしたことを踏まえると、「文字数に制限があるから、論証の理由付けは不要」などと、安易に決めつけるべきではありません。特に、論証の理由付けを軽視して記憶すらしていない場合、理論重視の応用問題が出題された場合などに、既存論点の論証を土台として思考・論述することができず、手も足も出ずに詰むことになります。
他方で、日頃の答案練習では、上記の文字数制限に収まるように、メリハリのある、無駄のない凝縮された答案を書くための訓練をすることも必要になってきます。 なお、加藤ゼミナールの論文式CBTシステムは、今回の決定を受けて、予備試験における文字数等の制限を、「1問4頁、1頁22行、1行最大30文字」から「1問4頁、1頁23行、1行最大30文字」に変更いたします。

2️⃣答案入力箇所を取り違えた場合の評価と対処法
紙媒体の試験のときと同様、答案入力箇所を取り違え、そのまま試験が終了した場合には、取違えの申請は一切認められず、かつ、取違えのあった問題については零点となります。
ただし、試験時間中に取違えに気が付いた場合については、紙媒体の試験のときと異なり、コピー・貼付け機能を用いて(入力文字数制限に引っかかる場合は、メモ画面への転記を介して)、比較的短事件で答案を入れ替えることが可能です。

詳細はこちら👉 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00238.html