鈴木 駿佑 様
慶應義塾大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修)在学
令和7年司法試験 合格(在学中受験)
総合 997.02点 232位
論文 489.72点 268位
公法系 112.76点(B、A)
民事系 181.09点(A、A、A)
刑事系 133.95点(A、A)
選択科目 61.91点
私はもともと他の予備校で基礎講座を受講し、その教材を頼りにして慶應大の法曹コースを修了し早期卒業を果たしました。
しかしながら、学習が進むにつれて従来使ってきた教材の解説に物足りなさを感じることが多々ありました。
そこで、法科大学院入学直前の3月に中上級者向けに手厚い解説を用意し論証の網羅性が高いとインターネットで評判であった加藤ゼミナールの論証集を購入しました。
実際に論証集を使ってみると、今までは意識してこなかった考慮要素や論証の所在等について非常に丁寧な記載がされていたことからそれ以来加藤ゼミナールの論証集を愛用してきました。
さて、法科大学院入学後の9月頃、周りも徐々に自主ゼミを組んで過去問演習を始めるようになり私も焦りを感じました。
その際、市販の過去問解説と自主ゼミ内の議論で乗り切ろうとも考えたのですが、自分の知識以前の答案の書き方に不安を感じていたこと、論証集の使用で加藤ゼミナールに信頼を置いていたこと、加藤ゼミナールの解説が出題趣旨・採点実感に準拠した非常に丁寧なものであったことから、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座を選択することを決意しました。
まず、自主ゼミを組み金曜日に2~3通ほど過去問の起案を行いました(なお、この自主ゼミは基本的に起案ゼミであり復習は各自で行うことにしていました)。
そして、授業のない土曜日と日曜日に起案した過去問の講義を受講していました。
受講する際には、加藤先生が重要だとおっしゃった記述には必ずマーカーを引くこと、答案例で自分でも使えそうな良い表現の仕方には印をつけておくことを意識していました。
また、受講後は総まくり論証集に論点が出題された年度とその論点を書く際に気を付けるべきことを加藤先生の解説と出題趣旨・採点実感を踏まえて記入し、情報の一元化を図るようにしていました。
このような地道な作業を繰り返すことで、「直前期にこれだけ押さえれば大丈夫」と信頼できる総まくり論証が完成し、合格につなげることができたのだと思います。


※一枚目は、刑事訴訟法の過去問講座のテキストです。あてはめの仕方まで丁寧な解説があるので、その流れをメモしていました。
二枚目は、過去問講座の内容を反映した総まくり論証集です。
出題内容との関連性について
刑事系では、逮捕に適する最寄りの場所へ移動したうえでの無令状捜索差押えの可否の論点のうち、当初捜索を予定していなかった場所での捜索も可能かという発展的な問題意識が問われました。
この問題意識は過去問でも同様に問われており、講座で加藤先生がその問題意識に気づいて、あてはめで丁寧に論じるべきとおっしゃっていたので、落ち着いて回答することができました。
また、行政法では裁量権の逸脱・濫用型問題と条文の趣旨から文言を解釈してあてはめる型の問題がどちらも出題されました。
両者の論じ方やどちらで論じるべきかというテクニックの部分を過去問講座で何度も教わっていたために、いち早く答案構成をすることができ分量が多かった今年の行政法で完答することができました。
方法論について
加藤先生が講義を通じて度々おっしゃっていた「メリハリづけ」という考え方は大変役に立ちました。
具体的には、過去問や論証集で適切なランク付けがなされていることから、そのランク付けに従って割くべき時間をうまく調節するなど、効率的な学習計画を立てることができました。
また、試験本番においても「ここは皆しっかり書いてくる典型問題だから、書き負けないように手厚く論じよう」「ここは未知の問題だから、最低限趣旨から規範を立てて守りの答案を書こう」というように、メリハリを付けて論じることができたと考えています。
実際のところ、民法では応用的な問題で正解筋の回答をすることができませんでしたが、その分その他の基本的な問題を手厚く論じることでAランクを取得することができました。
これから司法試験・予備試験合格を目指す方々へ、学習を始めたての頃は終わりのないトンネルをずっと歩き続けているかのような辛い気持ちになることがあると思います。
しかし、振り返ってみるとそのように感じていた毎日の積み重ねが本番で自分を助けてくれたと感じています。
進歩しているかわからない毎日でも確実に合格へ向けて前進しているものですから、自信をもって勉強を継続してみてください。
最後に、司法試験合格を果たすために最も重要なことは「人との関わり合い」であると考えています。
司法試験合格のためには、自分に合った勉強法や合格答案の相場観を知ることが重要となります。
そのためには、沢山の人の話を聞いて取り入れてみたり、優秀な仲間と自主ゼミを組んでみたりすることが必要となります。
また、人と関わり合うことで自分だけが苦しいわけではなく、一緒にゴールを目指す仲間でありライバルがいることを再確認することができ、モチベーションの維持にもつながります。
このように「人との関わり合い」には様々なメリットがあります。
机に向かうことだけが勉強ではないということを時々思い出して、これから頑張ってください!