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総まくり論証集と過去問講座で積み上げた合格への道

プロフィール

S.M 様
慶應義塾大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院 既修 在学
令和7年司法試験 合格

 

受講講座

  • 倒産法過去問講座2024
  • 司法試験過去問講座2024
  • 倒産法論証集2024
  • 総まくり論証集2024

 

成 績

総合 1051.37点 103位
論文 517.92点 133位
公法系 149.05点(A、A)
民事系 177.81点(A、A、B)
刑事系 129.69点(A、A)
選択科目 61.36点

 

講座を選択した経緯・理由

私が初めて使った加藤ゼミナールの教材は、総まくり論証集です。

他の論証集よりも網羅性が高く内容が充実していると感じたこと、過去問での出題年度が横に記載されていること、論証以外の記載も多く答案を書く力がつきそうだと感じたことから選びました。

予備試験が終わり、春休みごろから過去問に取り組もうと考えて教材を探していました。

そのなかで、すでに総まくり論証集でその良さを感じていた加藤ゼミナールの過去問講座が目に留まりました。

全過去問に加藤ゼミナールによる答案例がある点に惹かれ、「司法試験過去問講座2024」を選びました。

自分で分析するのは大変だと感じていた出題趣旨と採点実感が、解説ページで読みやすく掲載されていたのも良いと感じた点のひとつです。

 

講座・教材の使い方

問題を解いた後に、まず答案例に目を通し、内容の方向性や文章量に大きな問題がなかったか確認しました。

そのあとは、解説に目を通し、出題趣旨を捉えられていたか、悪い例として指摘されているような記述になっていないかを確認しました。

また、答案例を読んで良いと感じた記述、発想は、今後自分も取り入れられるようメモを残したりマークしたりしました。

過去問の一元化教材にでき、使いやすかったです。

復習が必要だと感じた論点については、総まくり論証集に戻って確認しました。

総まくり論証集には、その論点が出題された全ての年度が書いてあるので、それをもとに他の年度の過去問に一通り目を通す、という使い方もしました。

同じ加藤ゼミナールから出ている教材で過去問演習と復習を進められ、使い勝手が良かったです。

 

講座・教材が令和7年司法試験にどのように役立ったか

司法試験に向けた学習の中で特に重要な過去問演習について、ストレスなく取り組めたという点が大きいです。

講座受講のきっかけとなった答案例についてですが、その内容について、参考にならないと思ったり、おかしいのではと感じて勉強の手が止まったりした記憶がありません。

受験生の再現答案が集められているのではなく、加藤ゼミナールという一貫した立場から正確性を担保されて作成された答案例があったことが心強かったです。

教材の中で加藤ゼミナールの採用している説が、新しい判例を踏まえたものであったり、試験傾向にあったものであったりしたため、取り組んでいてとても勉強になりました。

解説も、出題趣旨と採点実感をしっかりと踏まえたものであったため、教材全体に対して信頼感がありました。

結果として、これを信じて勉強すればいいと思え、限られた時間の中で多くの過去問に目を通し、出題趣旨と採点実感を読むことができました。

過去問演習が重要な行政法、刑訴法などでその成果を出せたのではないかと考えています。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験は、様々な人が様々な勉強方法やテクニックを発信していると思います。

結局そのような方法論に絶対の正解はなく、人それぞれ、合う勉強法と合わない勉強法があるということだと思います。

だからこそ、自分に合った勉強法を模索することは非常に重要です。

司法試験は通常年単位で多くの時間をかけて勉強するものなので、採用している方法と自分の相性が悪いと勉強自体が苦痛になりますし、成績も伸びず、悪循環に陥ってしまうからです。

私自身は、勉強を始めた当初2年間ほど、他の予備校で授業動画を消化していたのですが、この期間は今振り返ると効率が悪く、基礎を積み重ねられていませんでした。

私自身集中力が散漫になりがちで、授業による学習が向いていなかったためです。

授業を聞き終わっても頭に残っているものは少なく、しかし先に進まなければとひたすら授業動画を視聴して過ごしてしまいました。

転機となったのは、ロースクール入試でした。

ロースクール入試は、このまま動画を見ているのでは突破できないという感覚がありました。

その時に試しに市販の論証集を使ってみたところ、自分で教材を読んで内容を理解し暗記するという方法の方が、自分にとっては遥かに効率が良く、かつ集中力も持続しやすいということに気がつきました。

そして、世の中には多くの良い教材があり、最初に入った予備校の教材を合わないと思いながら無理に使い続ける必要はないということにも遅ればせながら気がつきました。

ロースクール入学後は、論証のわかりやすさはもちろん、論証以外の記述も充実していて理解を助ける仕組みが多いと感じた加藤ゼミナールの論証集を一元化教材とし、これを中心に学習を進めました。

振り返ると、この頃から一気に勉強の手応えを感じられるようになったように思います。

その過程で、ロースクールでは成績により学費免除の対象者に選ばれ、予備試験にも合格することができ、ロースクール入試前の状態からは考えられなかった成長をすることができました。

司法試験は長丁場なので、心が折れそうになることが何度もあると思います。

その時に自分の能力や努力が足りない、と雑に片付けて自分を責めたり諦めたりする前に、かけた時間に見合った成果がでているのか確認し、もしでていないなら、取り組み方やそれとの相性の方に問題があるのかもしれないと広い視野で考えてみてほしいと思います。