弁護士加藤 喬
加藤ゼミナール代表
前提として、勉強時間は多ければ多いほうがいいです。その分だけ合格の確実性も順位も高くなるからです。
そのうえで言うと、合格に必要とされる勉強時間は人ごとに異なります。
例えば、受験慣れしている人とそうでない人とでは、同じ講義・教材で勉強をしても、学習効果(学習の進み具合)に2倍以上の差が生じることはザラにあります。
また、能力が同じ人どうしでも、どの講義・教材で勉強をしたのかで、大きな差が付きます。
このように、合格に要する時間は、人ごとのスタートラインやその後の勉強の内容によって異なるものです。
したがって、少なくとも学習初期の段階においては、「1日〇時間、合計〇時間」勉強すれば合格できるということを判断することはできません。
また、仮に「1日〇時間、合計〇時間勉強すれば合格できる」という考えで勉強をしていると、勉強量をこなすこと自体が目的化してしまい、勉強の質や密度を疎かにしてしまいがちです。
司法試験も予備試験も試験傾向が強いので、特に論文式試験については、間違った方向性で勉強をしていると、どんなに勉強量をこなしても合格レベルに到達できません。
こうした理由から、漠然と「1日〇時間、合計〇時間勉強すれば合格できる」という計画を立てるのではなく、何年後の試験に合格するのかを決めたうえで、そこから逆算して可処分時間を勉強に割り当てることで、1日当たり、1か月当たりの勉強時間を決めるのが良いと思います。