加藤ゼミナールについて

【合格者の戦略】私が司法試験に逆転合格できた理由

合格者の試験対策(労働法上位合格 相田さん)

司法試験だけでなく、2022年度からは予備試験でも新たに選択科目が課せられるようになりました。選択科目は8科目もあり、何を選択すべきか迷う人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、2回目の受験で逆転上位合格した立場からその勉強方法について紹介します。

プロフィール

私は、ロースクールでは、労働法と倒産法を受講したうえで、労働法を受講しようと決めました。そして、1回目の受験では、労働法の成績が下位40%の成績であり、総合結果も不合格でした。その後、2回目の受験では、加藤ゼミナールの講座を受講し、勉強方法を改めることで、労働法の成績が上位約7%をとることができ、合格することができました。

1回目の受験対策

ロースクールでの講義を中心に、問題演習や過去問演習を行いました。その際には、試験直前に復習ができるようまとめノートがほしいと思い、ワードで自作のまとめノートを作成していきました。このまとめノートには、論点と規範に加え、ロースクールの講義内容や演習で気づいた点などを随時加筆していきました。そんな中、ロースクール最終学年の夏頃、予備校の講座も参照したいと思い、加藤ゼミナールの講座を申し込みました。しかし、まとめノートはすでに作成していたため、加藤ゼミナールの講座は、疑問に思う点のみ使用しませんでした。そのため、1回目の受験は、自作のまとめノートを中心に勉強していきました。

1回目の受験結果

労働法はそれなりに時間をかけて勉強していました。しかし、結果は、半分にも入れず、下位40%程度の成績でした。再現答案を作成していたので、敗因分析をいろいろな方にみてもらったところ、判例のインプットが不十分であるというアドバイスを複数の方からもらいました。そこで、2回目の受験に向けては、インプットを十分に行おうと決めました。

講座の有用性

これまで、まとめノートは自分の理解が乏しいところを重点的に行うという意義で使用していたので、自作のまとめノートを使っていました。しかし、自分が重要だと感じたところが必ずしも試験的には重要だとは限りません。また、自作のまとめノートは網羅性にも欠け、反復学習する対象としては不十分でした。このような反省を行っている際、改めて、1回目の受験勉強の際、あまり使用しなかった 加藤ゼミナールのテキストを見直してみると、判例の規範だけでなく、考慮要素や、あてはめのポイントまで試験に必要な情報が過不足なくコンパクトにまとまっていると感じました。 そこで、自作のまとめノートは封印して、加藤ゼミナールの講座で使用される速修テキストをやりこむことにしました。

判例学習のポイント

1回目の試験で、点数が伸びなかった原因は、判例学習の際に規範しかおさえていなかったことです。たしかに、判例の規範をおさえることは重要ですが、現行試験では、考慮要素や当てはめレベルまで知識としてインプットする必要があります。基本7科目では、規範をおさえ、あてはめは問題文の事情をすべて拾えば点数はそれなりにつきます。しかし、労働法では、フリーハンドであてはめを行っても高得点はつきません。実際、私が1回目に受験した令和2年度の司法試験では、裁判例をベースにした出題がなされました。現場では、規範は暗記していたので正確にかけましたが、あてはめのポイントまでは知らなかったため、問題文の事情をそれっぽくあてはめることしかできず、低い点数となってしまいました。このように、 1回目の試験では、考慮要素、あてはめレベルまで学習する重要性について身をもって体験した ので、2回目の試験に向けては、あてはめレベルまでインプットを行おうと思いました。

徹底的な反復学習

勉強法としては、基本書や判例集は使用せず、速修テキストをひたすら読み込みました。覚えなければならない点について、テキストでは青マーカーがされているため、赤シートを使って青マーカー部分は記憶できるまでノートに書きなぐるなどして覚えました。また、判例のあてはめ部分についても、プラスの評価事情はピンク、マイナスの評価事情はオレンジで色分けがなされているためマーカー部分を重点的に繰り返し読み込み、 論点名をみれば何もみないでもあてはめのポイントについて説明できるくらいレベル まで仕上げました。

以上、説明したとおり、徹底的な反復学習をすることで、令和3年度司法試験では、労働法で上位合格することができました。 上位合格した要因としては、①反復学習とするテキスト選びと②徹底的な反復学習 があげられます。不十分なテキストをいくら反復学習しても、不十分な知識が身につかず、もったいないです。 徹底的に反復学習するということと同様に、テキスト選びは重要 だと思います。その点、加藤ゼミナールの講座は、試験対策に必要な知識が掲載されており網羅性もあります。また、色分け指示がなされているため、反復学習しやすい工夫もされています。自信をもっておすすめできるテキストですので、このテキストを使って何度も反復学習すれば、労働法を得点源にできると思います。

執筆者情報
相田光輝さん
大阪大学法科大学院(既修者コース)卒業
令和3年司法試験合格者(2回目合格、労働法上位7%)
不合格から900番upでの2回目逆転合格