 
                    Contents
【予備試験】社会人一発合格者が教える!短答式試験一発合格のための3つのポイント
「働きながらの受験なので、まずは短答合格を目指そうと思うが、そもそも働きながら短答式試験に合格することは可能なのか…?」
「論文式の勉強で大変なのに、短答まで手が回らない…」
そんな悩みを抱えている社会人受験生や初学者の方へ。
結論から言うと、短答式試験は学習のやり方次第で最短1年で合格可能です。
この記事では、非法学部・フルタイム勤務の社会人受験生だった私が、学習期間1年で予備試験に一発合格した経験をもとに、短答式試験を突破するために重要だと感じた3つのポイントを説明いたします。
時間がないからこそ、正しい努力をしたいという方のために、短答試験への向き合い方をお伝えできればと思います。
短答式試験とは?全体像と合格率
予備試験の第一関門が「短答式試験」です。
マークシート形式の択一式で端的に知識を問う内容が中心です。
この試験に合格しなければ、論文式試験に進むことができず、翌年も短答からやり直しとなるため、受験生にとって最初の関門となります。
令和6年度(2024年)予備試験の短答合格率
12,569人中 → 合格2,747人 合格率:21.86%
令和7年度(2025年)予備試験の短答合格率
12,432人中→合格2,744人 合格率:22.07%
この数字を見て、短答の時点で20%しか受からないのか…と感じる方も多いかもしれません。
しかし、実際には記念受験の方や、ほとんど学習していない方も一定数いるため、しっかりとした対策をすれば初学者でも学習期間1年で十分に突破できる試験です。
関連記事:【初学者向け】予備試験の科目一覧と全体像を社会人合格者が解説
【ポイント①】過去問の繰り返しこそ最強
短答対策として私が徹底していたのは、過去問を徹底的に繰り返すことです。
予備試験の短答式で問われる法律知識は、憲法・民法・刑法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法・行政法の基本7科目。
これらの各科目で出題されている問題には、過去問で繰り返し出題されているものも少なくないため、出題傾向が非常に明確です。
以下が、私の学習法です。
- 過去問を解く(最初は解けなくて構わない)
- 解説を読んで、出題の原典となる条文・判例を確認する
- 1.2を何周も繰り返し、最終的には問題文を見たら反射的に答えられるレベルにまで持って行く
※なお、短答プロパーの対策としては、上記以外の学習は行いませんでした。
上記は、過去問を繰り返し解き、出題の原典となる条文・判例を読むという非常にシンプルな学習方法ですが、実際に私はこの方法で学習期間1年で予備試験の短答式を突破することが出来ました(勿論、ある程度は論文学習も短答対策に寄与していると思います)。
時間がない社会人受験生にとっては、基本書、判例集、六法などをじっくりと読み込むよりも、過去問を解きながら、必要に応じて知識を補完するという方法の方がはるかに効率的であると考えます。
【ポイント②】スマホで完結!Webサービスを使い倒す
上記の学習方法時に、私が重宝したのが、Webサービスやアプリの活用です。
具体的には、
- 解説付き短答過去問アプリ
- 条文検索アプリ(六法アプリ)
これらをスマホに入れて、移動中・休憩中などあらゆる隙間時間を活用しました。
なぜWebサービスがいいのか?
まず前提として、予備試験の本丸は論文試験ですから、短答対策として割く時間は最小限に抑えるべきです。
したがって、短答対策では、いかに効率的かつ効果的な学習を行うか(=限られた時間を有効に活用するか)が重要になります。
これを踏まえると、以下の点からWebサービスの活用には大きなメリットがあります。
- スマホだけで完結するので教材が不要となり、ちょっとしたスキマ時間に数問だけ解くことも可能。
- 検索性が高く、知りたい情報にすぐにアクセスできる。
- 問題と解説、関連条文・判例を参照するデバイスが一体化していて効率的に復習できる。
加藤ゼミナールは、完全無料の短答対策の常識を変える新しいWebサービス『短答条文・判例ライブラリー』をリリースいたしました。
過去問というぶつ切りの知識だけでなく、条文・判例という出題の原典となる法律知識を体系的に学習することもできるため、効率的に短答対策を完成させることができます。
短答条文・判例ライブラリーの詳細はこちら
【ポイント③】完璧を目指さない、戦略的な割り切り
短答式試験はマークシート形式で、選択肢の中から正解を選ぶ試験です。
つまり、すべての知識を完璧に覚えて、自分でゼロからアウトプットできる必要はありません。
重要なことは以下の3つです。
- 正しい知識を持っている問題では確実に正解肢を選択できるようにする。
- 知識を使って確実に正解肢を選択できない場合に備えて、消去法を使って正解肢を絞り込む技術と感覚を身に付ける。
- 問われている知識が分からない問題は直感で判断する(ある程度学習してきた人の直感にはそれなりの根拠がある、全問正解する必要はないとの理由から、一問に過度に時間をかけすぎないことが重要)
まずは完璧に知識を詰め込もうとして基本書・テキストの読込みを続けると、時間がかかってタイムオーバーになり得ます(もちろん、時間がある方にとっては、知識量が増えるため効果的な学習になると思います)。
短期一発合格を目指す方にとっての短答対策は、完璧は目指さず、足切りにならないようにと、割り切る戦略が重要といえます。
まとめ:短答式は最も効率的に突破できる関門
予備試験において、ちゃんと論文対策も進めていれば、これまで述べた過去問の反復のみという学習方法だけでも、短期間で短答式試験に合格することが十分可能であり、短答プロパーの勉強時間を必要最小限に絞ることができます。
しかし、そのためには正しい戦略が必要不可欠です。
短期一発合格のための3つのポイント
- 過去問の徹底反復
- スマホで完結するWebサービスを駆使し、隙間時間を最大限活用
- 完璧主義を捨て、現実的で効率的な戦略を立てる
社会人や初学者であっても、上記の方法を実行すれば、確実に短期での短答式突破は見えてきます。
予備試験合格への第一歩、最短距離で駆け抜けましょう!
実務家弁護士T
社会人受験生として学習期間1年で予備試験に合格し、翌年の司法試験には、総合31位・オールAで一発合格
 
           
           
            







 
    