加藤ゼミナールについて

受験1回目で総合209位の上位合格

プロフィール

可知 正考 様
関西大学法学部 卒業
関西大学法科大学院(既修) 卒業
令和4年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 990.11点 209位
論文 484.63点 225位

公法系  114.05点(B、A)
民事系  155.20点(A、A、C)
刑事系  144.53点(A、A)
選択科目 70.83点

 

講座を選択した経緯・理由

私は、基本7科目の過去問講座を選択する以前に労働法の過去問講座を受講しており、他の予備校を圧倒する過去問分析・解説の緻密さを実感していました。そのため、基本7科目の過去問講座を選択するにあたり、加藤先生以外の選択肢がありませんでした。

 

講座・教材の使い方

起案ないし答案構成→テキストの読み込みというサイクルを何度も繰り返しました。

テキストには、論点ごとに出題趣旨・採点実感の要点がまとめ上げられ、さらに、それを踏まえた判例・学説の解説・整理がされています。そのため、やるべき過去問対策を効率的に行うことができました。また、重要論点の知識の習得・確認という点でも有益でした。

また、テキストには、直近の年度のものについては、どの予備校でもある模範答案のみならず、4枚~6枚程度の現実的な中位答案が掲載されています。私は、事務処理能力や筆力が低く、答練などで枚数を書くことができなかったので、中位答案の写経をしたり、他の年度についても中位答案を参考に4枚~5枚半くらいで答案を書く練習を繰り返す勉強をしていました。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性について

以下では、特に印象に残ったものを科目ごとに述べることにします。

憲法では、平成21年度の過去問講座における、教授の学問研究の自由と大学の自治の対立関係に関する知識が応用できました。

行政法では、設問1(2)で最判591026日判決の正確な理解が問われたが、平成21年度の過去問講座において詳細に解説されていたため正確に判例を参考にして検討できました。

民法では、設問1(1)で問われた942項類推適用・110条の法意による処理については、平成28年度の過去問講座でしっかりと解説されており、時間を割くことなく終わらせることができました。

商法では、設問1で3392項の類推適用が問われたが、平成28年度の過去問講座において3392項について詳しく検討していたため、趣旨から丁寧に論じることができました。

民事訴訟法では、C評価と振るわなかったが、設問2で問われた明文なき主観的追加的併合に関する最判昭和62717日判決については、平成20年や30年度の過去問講座において繰り返し解説されていたので取り組みやすかったです。

刑法では、設問2で正当防衛・誤想過剰防衛について問われたが、平成18年、23年、27年度等の過去問講座でこれらの基本的な理解や書き方を習得できていたので、焦ることなく対応できました。

刑事訴訟法では、設問1でおとり捜査の適法性が問われたが、平成22年度の過去問講座によってあてはめのイメージを具体的に持てていたので充実したあてはめを行うことができました。

方法論について

私のように4枚~5枚半程度の答案しか書けない人が合格答案を書くためにはメリハリの付け方を習得することが極めて重要になってきます。この点、比較的受験生であった時期が私たちと近く受験生の相場感を知る加藤先生ならではの中位答案が最高の教材でした。全科目を通じて講義内で度々言及されるメリハリの付け方や中位答案を参考に4枚~5枚半くらいで答案を書く練習によってメリハリの利いた答案の書き方を習得でき、本番でも少ない枚数であってもそれなりの順位で合格することができました。

教材について

本当に過去問対策はこれのみで十分という過去問対策のすべてが詰まった教材だと思います。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験においては、何より過去問対策が重要だと思います。私は、ロー3年次の8月まで授業で触れたものを除き、ほとんど過去問に触れていない状態でした。しかし、加藤先生の過去問講座に出会えたおかげで、比較的短い期間ながらも充実した過去問対策を行えました。

とはいえ、もっと早く取り掛かっていればより精度の高い過去問対策を行えたので、みなさんには早い内から過去問対策に取り掛かることを強くおすすめします。

また、司法試験はメンタル管理が重要です。私は、憲法でやらかしてそれを中日まで引きずってしまい、普段の得点源である民事系の成績が落ち込んでしまいました。できなかった私が言うのもあれですが、司法試験では誰しもがミスをしますので、ミスを引きずらずに次の1科目1科目に集中して必ず最後まで受けきりましょう。

最後まで読んで下さりありがとうございました。みなさんが司法試験に合格することを心より願っております。