かんかんみかん(@kan2orange) 様
国立大学 非法学部 卒業
国立大学 法科大学院(未修)卒業
令和4年司法試験 合格(1回目受験)
論文順位 1,200位台
憲法B 行政法B
民法B 商法C 民訴C
刑法B 刑訴B
経済法 51.77点
ロースクールに純粋未修で入学したので、勉強法や試験対策法につき情報を探していたところ、加藤先生のSNSやブログを見つけました。それらのサイトにあった加藤先生独自の戦略・ノウハウ(勉強法・スケジュール・答案作成上の戦略など)につき共感し、加藤ゼミナールに興味を持ちました。
その後、既に加藤先生の講座を取っていた知人に総まくり講座・過去問講座を見せてもらう機会があり、そこで以下の理由から講座を受講することにしました。
(1)過去問講座では全年度の新司法試験過去問を扱っており、過去問中心の試験対策に最適だった
私は純粋未修でしたので、1回目合格するためには司法試験対策にフォーカスし、取捨選択をすることが大切だと考えました(例えば、下4法の短答対策をするのを諦め、予備試験は受験しませんでした)。そして、加藤先生の過去問講座は全年度の過去問につき解説レジュメ・答案例・1時間程度の解説動画と豊富なコンテンツがあったので、過去問中心の試験対策に最適だと思いました。
(2)総まくり・過去問講座・論証集がリンクしているので、自分でまとめ教材を作る必要が一切なかった
加藤先生の総まくり講座は、徹底的な司法試験過去問の分析により、(i)過去問で問われている分野を中心にメリハリをきかせて、(ii)答案でのアウトプットを意識し、思考プロセスを言語化した解説が豊富なので(例:刑法の危険の現実化の三類型分類と、それぞれのあてはめ方など)、法学未修者の私が基礎的な理解を固め、また司法試験に特化した勉強をするのに最適の教材でした。加藤ゼミナール受講開始後は他の教材にはほぼ手をつけず、上記の教材を信頼し、これらを自分の中に定着させるべく繰り返し取り組みました。
また、過去問講座の解説レジュメには総まくり・論証集の対応ページが記載されているので、過去問起案の復習する際に関連分野の復習を一緒にするのに便利でした。
(3)論証集が一元化・まとめ教材として最適であった
加藤ゼミナールの論証集は、他予備校様の論証集のように「論証」だけが載った教材ではなく、各科目・分野ごとの短いまとめ(分野の概要・条文/規範の要件/効果/趣旨・あてはめ考慮要素・上記の思考プロセスなど…)が載った、コンパクトなまとめ教材です。最重要分野については論証に加えて、司法試験過去問を単純化した設問例と解答例も載っているので、「論文の書き方にリンクした知識」を定着させるのに最適の教材でした。
加藤先生のblogにある勉強スケジュールを参考に、(i)年内(8月〜12月)は総まくり・過去問講座(1回目)を使って各科目3週間集中した勉強をして実力を引き上げる期間、(ii)年明け〜5月は全科目の過去問演習を通して実力をキープする期間としました。
ロースクール3年生夏まではロースクールの単位を取るのに精一杯で、各科目バラバラの知識を詰め込んでは忘れるような状況でしたので、各科目を集中的に学び体系的な知識を得る期間を年内に持ったことは非常に有意義でした。
全科目・全年度、4回以上は解きました(※最後に触れるようにフル起案の回数が少ないのは反省点です)。加藤先生が作成した答案は、当然ながら総まくり講座で学ぶ各科目の答案の型に基づくものであり、また原則的に三段論法が守られた、非常に手堅い答案です。それでいて端的でメリハリの効いた記述で、未修者の私でも再現性があるものでした。おかげさまで自分の中に理想の答案像を持つことができました。
私は加藤ゼミナールの「論証集」をまとめノートとして利用したので、ここに自分用のメモを残して情報を一元化していきました。
「論証集」の論証は、試験でそのまま書き写して使えるほど端的にまとめられたものなので、私は「論証集」の論証はそのままの形で暗記していきました。そのために論証集のキーワードを青マーカーで塗りつぶし、赤シートで隠れるようにして暗記教材としても使いました。
上記のような勉強法だと単なる丸暗記になってしまいそうですが、総まくり講座には長めのバージョンの論証(学習用の理解のための記述が残っているもの)が載っているので、「論証集」の短い論証の意味がわからない時は、総まくり講座に戻って確認することを繰り返しました。
総まくり講座・論証集は司法試験過去問分析をもと作られているので、司法試験で繰り返し出題される分野の対策には特に有益です。
令和4年度試験でも、行政法の原告適格・建築確認と取消訴訟の訴えの利益の関係・裁量論、商法の取締役の任務懈怠責任と経営判断の原則、民訴法の訴えの主観的追加的併合など、過去問で繰り返し出題されている分野からの出題が少なくありませんでしたので、そのような分野では他の受験生に書き負けないことができました。
本試験ではなく恐縮ですが、数回受けた全国模試は司法試験過去問に沿ったスタンダードな問題が出されていたので、加藤ゼミナールで基礎固めをした成果が発揮され、いずれも上位1/3の層に入ることができました。特にTKC模試の憲法は1500人中1桁順位(上位0.5%)でした。模試の成績が合格推定圏内であったことで、リラックスして本試験を受けることができたことも感謝しています。
総まくり・過去問講座内で紹介される、講座科目分野ごとの方法論(書き方、読み方、考え方)は非常に役立ちました。
上記の通り、加藤先生が方法論を言語化して整理して伝えてくださる点は、私が考える加藤ゼミナールの最大の長所であり、私が加藤ゼミナールを選んだ理由でもあります。
最初に書いた通り私は純粋未修としてロースクールに入学しましたが、3年生の夏(8月)から加藤ゼミナールの総まくり講座・過去問講座を使用した学習に集中することで実力を伸ばし、1回目の司法試験合格を果たしました。他の予備校様の基礎講座・過去問講座も比較しましたが、私は講義と教材の質で加藤ゼミナールを選びました。司法試験受験生の皆様に加藤ゼミナールを推薦したいです。
最後に1点私の受験生活の反省・失敗を挙げると、あまり答案を書かなかった(答案構成のみで済ませてしまっていた)ことです。加藤先生が仰っているように、頭の中にある知識がある状態と、それを文書として表現できることは別次元の問題であり、だからこそ答案を書くことは非常に重要です。私はこの問題に向き合うのが遅かったために、結局本試験では想定以上に周りに書き負けてしまい、模試に比べて成績がだいぶ落ちてしまいました。
私の拙い体験ですが、皆様のお役に立てば幸いです。