加藤ゼミナールについて

総まくり講座がベストマッチ!受験一回目合格

プロフィール

上村 聡 様
早稲田大学法学部 卒業
慶應義塾大学法科大学院(既修) 卒業
令和4年司法試験 合格(1回目)

 

受講講座

  • 基本7科目の総まくり講座
  • 基本7科目の司法試験過去問講座

 

成 績

総合 888.56点 632位
論文 426.60点 692位

公法系  109.60点(A、B)
民事系  141.48点(A、D、B)
刑事系  126.12点(A、A)
国際私法 49.39点

 

講座を選択した経緯・理由

私は、大学在学中から他の予備校に通い司法試験・予備試験対策の勉強をしてきました。しかし、2020年の予備試験論文式試験を受験した際に、「全く歯が立たない。このままでは2年後の司法試験はまずいかもしれない。」と痛感しました。自らがインプット型の人間であり、重要論点や典型問題に処理手順を用意して、考慮要素まで覚えることを苦にしない人間であったので、試験時に痛感した思いを前提に、そういった事項がまとまっている講座はないか調べました。そうすると、加藤先生が執筆なさっているブログを発見し、各問題・論点の処理手順を丁寧に解説なさっていることがすぐにわかりました。この人の講座を取れば自分も本試験に対応できる思考方法を身に着けられるのではと感じました。それは、先生の総まくり講座のサンプル動画を拝見した結果、確信に変わり、総まくり講座の内容が私にはベストマッチだったため、そのまま過去問攻略講座の利用も決意しました。

 

講座・教材の使い方

総まくり講座では、以下の写真例のように先生のマーク指示に従って、テキストにマークをしたのちに講義を受講し、その後、先生が授業でおっしゃっていた点や問題解説、過去問解説で重要だとされた答案での表現方法や処理手順を総まくり論証集に一元化していきました。

また、各論点の論証も適宜、自らが使いやすい形に加工しました。

最終的には、一元化した総まくり論証集を読めば、重要論点や典型問題の処理手順を把握し、実際に使いこなせることを目標にして加工を行い、実際に達成できたと思います。

過去問攻略講座では、加藤先生のランク付け表に従い、A、Bランクはフルで書き、Cランクは答案構成程度にとどめて解説を聴きました。その後は、先生の再度の出題可能性といったフレーズやここの表現方法や書き出しは覚えてください。短く、要件を網羅する書き方はこういった感じです。といった指示があったところを中心に各過去問を短く要点だけを書いた答案構成書を作り、問題を読んだら口頭でその答案構成を再現できるかを高速で回していました。手書きをするほど時間は取られず、本試験の問題を多く回せるので、対応力が上がっていったのを実感します。

 

講座・教材が令和4年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性について

  • 刑事訴訟法では、おとり捜査、放火の方法に関する訴因変更の要否、検察官の釈明内容と異なる事実認定が出題されました。加藤先生が、いずれの論点も総まくりテキストでAランク論点に位置付けた上で司法試験、予備試験過去問や参考判例を使った答案例や論述例まで紹介されていたため、処理手順や考慮要素を含めてしっかりと理解できていたポイントでした。ここでは、おそらく成績表を見ていてもかなりいい答案が書けたのではないかと思うので、先生のおかげで他の受験生に書き負けることなく得点できました。
  • 憲法では、学問の自由が問題となったのですが、総まくり講座、過去問攻略講座で、大学の自治と学問の自由が対立する場合の考え方や研究者のベースライン論、東大ポポロ事件についても丁寧に扱ってくださっており、しっかりと書き切ることができました。過去問と問題は違えども、共通する思考方法、具体的な問題の解き方というよりもより上位の抽象的な思考方法を過去問攻略講座、総まくり講座を通して身に着けることができました(先生も、当該問題だけではなく、他の問題にも転用できる抽象的な思考方法を身に着けるように口を酸っぱくしておっしゃっていました)。

処理手順について

  • 司法試験の問題を解くにあたっては、処理手順を各科目とも確立させておくことで点数に大きな差が生まれるのではないかと思います。私が処理手順と呼んでいるものは、問題の所在や書くべき規範、当てはめのポイント、当てはめではどの考慮要素に重点を置くべきか、答案上の表現方法等を含んでいます。公法系や刑事系では、答案の型単位、論点単位で何をどう書いたかで答案の出来具合が異なってきます。また、あまり注目されませんが、民事系科目でも民訴の重要論点や商法の答案の書き方は処理手順化することで処理がしやすくなるのは加藤先生の過去問攻略講座の模範解答を読んでいても分かります。憲法の違憲審査基準、行政法の処分性、原告適格、裁量、刑法の因果関係や共犯、各各論の犯罪、民訴の多数当事者訴訟、重複訴訟、既判力、刑訴の各論点などここで書き切れないほぼすべての重要論点、科目の型に加藤先生は処理手順を用意してくださっているので、後はそれを自らの血肉とするだけです。

教材について

  • 加藤先生が、講義の中でおっしゃっているように先生が出題趣旨、採点実感を分析されて基本的には司法試験委員会の見解に沿った形(評価される形)で教材の記載や答案例は書かれています。そのため、安心して教材の記述を自分のものとすることに時間を割けました。また、委員会の見解が明示されていない分野についても判例や通説、有力な学説に依拠して複数の考え方が示されていることもあり、不安なくインプットを行うことができました。
  • 過去問に付属する答案例や総まくりテキスト記載の答案例は全て加藤先生が書かれたもので、非常に勉強になる答案例になっています。この答案例を完全解として、自分が書ける現実的な答案のレベルを模索し、どこまでを答案例に近づけ、どこまでは論じないのか頭の中で指針を作るのに有用でした。おかげさまで、自らの答案の表現力を含めてぐっと引きあがったのだと思います。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

現行の司法試験・予備試験は努力量がものをいう試験だと思います。正しい努力の仕方×努力量を積み重ねれば合格ラインに乗ると考えられます。まずは、加藤先生がブログ等で発信していらっしゃるように自分がインプット型、アウトプット型なのか見極めることが重要です。次は、それを踏まえた上で、総まくり論証集、過去問を使って理解、処理手順、知識のインプットとアウトプットを繰り返していきます。最後は、こういった繰り返しの結果を一元化した総まくり論証集を使って仕上げのインプットをしていくイメージです。

正確な知識や論点の理解、それを答案上で採点者に伝わるように練られた処理手順を総まくり講座と過去問攻略講座によって習得することができたのが1回目で合格することができた最大の要因だと思っています。

処理手順を使いこなせるように知識や考慮要素を一つずつ覚えていく作業はしんどいものです。しかし、しんどい作業を繰り返したことが試験本番で落ち着いて問題を解いていく自信を与えてくれます。試験本番には魔物が住んでいるといいます。いつもなら、スラスラと出てくる規範が出てこなくなったり、処理手順が頭から飛んでしまったりしてしまいます。しかし、そんなときでも落ち着いて問題文に対処して、答案を書きあげることができたのはこういったしんどい作業を繰り返したからです。

加藤先生の講座、テキストなどの教材には、その前提となるべきものが全て集約されています。皆さんもどうか、加藤ゼミナールの講座を信用なさって励まれてください。一番合格を近づけることができると思います。

最後になりますが、ここまでお読みくださりありがとうございました。皆様の合格を心よりお祈り申し上げます。ぜひ、加藤ゼミナールを活かして合格を勝ち取ってください。