後藤 光 様
駒澤大学法学部(在学3年)
学部成績 GPA3.3
慶應義塾大学法科大学院既修者コース一般 合格
中央大学法科大学院既修者コース一般 合格(学費全額免除)
大学生になった際、何か大きな挑戦をしたいと思い司法試験の受験を決めました。
大学入学から予備試験合格を目指して1年間勉強をしていましたが、予備試験の短答式試験に落ちてしまい、実力のつく講座を探していたところ、加藤ゼミナールを見つけ、無料体験講義を受講したときにはそのクオリティの高さに驚きました。
加藤ゼミナールのテキストは、世の中に数多ある基本書の良いところのみを圧縮したようなもので、ここまで講師の熱意がテキストだけから伝わってくるものは見たことも聞いたこともなかったので、一目惚れのような形で受講を決意しました。
まず、総まくり講座を憲法→民法→刑法→商法→民訴法→刑訴法の順で進めるなかで、それぞれの科目の受講が終わった段階で基礎問題演習講座(以下「基礎問」といいます)を2周しました(憲法の総まくり講座が終わったら憲法の基礎問をやり、それが終わったら民法の総まくり講座…という流れ)。
総まくり講座は、丁寧にやったとしても受け終わったら忘れるだろうと思ったことと、私自身が演習を通じてインプットをしていくタイプであったことから、1.5〜1.75倍速で受講し、加藤先生が講義中に強調した部分をメモするという流れで進めました。
この方法をとったことで、演習に費やす時間が格段に増えたと感じています。
基礎問1周目は、「総まくりでこんなことやったな」と思い出しながら1問につき10分くらいを目安として問題と向き合い、3問終わったら講義を1つ受けるというペースで進めました。私はかなりの飽き性なので、このように常に刺激を入れながらでないと継続できないと思い、このような方法を選びました。
2周目は、1周目を踏まえて論述の流れを考え、それが概ね正解筋であれば○、半分くらい正解筋であれば△、わからなければ×をつけました(2周目以降はこのランク付けを参考にしながら注力量を調整しました)。
この2周に加えて総まくり論証集(以下「論証集」といいます)も2周したことで、AランクとBランクの論証はこの時点でほとんど全て暗記できていました。
ここで、憲法が終わって民法に進んだ際には憲法の復習をしないという選択をしました。これは、民法に集中したいという気持ちもありましたが、あえて忘却期間を作ることで憲法のうち“単なる暗記”であるものと“理解の伴った暗記”であるものを分けるという狙いがありました。後者の暗記であれば期間が空いても変わらず覚えているのに対し、前者の暗記であれば期間が空くと簡単に忘れてしまいます。そして、試験で重要なのは後者なので、ここで分ける作業をしたことで自分の課題が見えてくると思っていました。実際に民法に1ヶ月ほど集中してから憲法に戻ってみると3割くらいは忘れていたので、そこを重点的にやろうというように学習スケジュールを立てるうえでとてもよい判断材料になりました。他の科目についてもこのように忘却期間を作りながら進めました。
このようなやり方で順調に進めていましたが、私は絶望的にマルチタスクができないため、早期卒業のために学校の英語の授業や定期試験の勉強はそれとして集中しなければならず、12月から1月はほとんど定期試験以外の勉強ができませんでした。その結果、3月終了時点で刑訴法がようやく終わるという進度であったため、この時点で予備試験の合格は捨ててロースクール入試に専念しようと考え、私立のロースクール入試で使わない行政法は受講しませんでした(ロースクール入試後に受講しました)。
刑訴法の基礎問が3月末に終わったので、4月と5月は実力を伸ばす期間として位置付け、とにかく基礎問と論証集を回しまくりました。具体的には、1日で論証集と基礎問を1周し、余裕があれば理解の薄い分野をもう一周するという流れで進めました。
それぞれの教材の役割としては、論証集は知識の穴を塞ぐもの、基礎問は論証集で学んだ論点の使い方や、当てはめでどのような事実を拾えばよいのかを学ぶものと位置付けでしたが、概ねこの理解で間違いなかったと思います。
論証集を回す際には、①テキストの最初にある論点一覧表を見て論証をいえるか試す②論証集の各ページを読みながら、論点が出てきたらそれを暗誦できるか試すという2つの方法を用いていましたが、どちらの方法をとるかはそのときの気分で決めていました。①は脳の疲労が大きかったので、どちらかというと②を多めにやっていました。
私は特別暗記力が優れているわけではないのですが、普段の生活の中でふと論点名を思い浮かべ、その度にその論証を頭の中で唱えるということを試していたら、いつの間にか生活が復習になっていたので、暗記には困りませんでした。
生活の中での復習方法はもう一つあり、普段の買い物で例えば合計709円だった場合、「民法709条は不法行為に基づく損害賠償請求権に関するもので、要件はこれとこれで、論点はこれとこれがあったな」というように買い物の帰り道に想起することを繰り返しました。これにより条文知識を身に付けるとともに、条文と論点を一体化して理解する癖をつけ、いわゆる論点主義といわれるダメな勉強法を避けていました。
また、刑訴法と民訴法については論証と定義のみをWordでまとめ、暗記対象のみが集まった表のようなものを作っていました。特に刑訴法では、当てはめの際の考慮要素もまとめて覚えてしまうのが楽だったのでこの表で一気に覚えました。これは試験直前に電車でパッと見返すことができたので、民訴と刑訴については安心して安全に試験を乗り越えることができました。
全科目共通することですが、論証集には、司法試験に上位で合格された加藤先生がいちから基本書等を参照して作成されたコンパクトな論証が豊富に記載されていたので、無駄のない答案を書くのに役立ちました。
また、基礎問では、その問題のみを説明するだけでなく「この問題の事実を変えてこのように出題されたらこのように答えれば良い」というような説明がなされており、単純な論文講座とは全く異なり、問題を点ではなく線でとらえたような解説が印象的でした。実際に、刑訴法の基礎問26問目の解説講義の中での「この問題の事実を変えてこのように出題されたら」という想定通りの問題が慶應ローの2019年度の問題で出題されていたので、この視点で学習を進められたことはとても有益でした。
以下、それぞれのロー入試の本番で出題された論点のうち、特に論証集や基礎問が役立った印象が強かったものについて記載します。
中央ローの憲法では財産権に関する問題が出題され、財産権については他の権利と型が異なるのでロースクール入試の段階では差がつきやすい分野なのですが、論証集ではこれをAランクに位置付けたうえで当てはめの方向性が詳細に記載されていたので、答案を書きながら心の中でガッツポーズをしてしまうほどしっかり書けました。
民訴の設問1では確認の利益が問われ、これも基礎問17問目で考慮要素まで示されており、問題文と答案例を暗記していたので、それを事実の違いを踏まえながら機械的に書くだけで答案が完成しました。
商法では利益供与に関する問題が出題され、この分野は論証集でも基礎問でもしっかりと記載がされており、処理手順と併せて施行規則の条文まで記載されていたので、そういった細かい部分でも差をつけられたのではないかと思います。
慶應ローの刑法では、誤想過剰防衛が問われたのですが、これも誤想防衛に関する基礎問15問目の問題文と答案例を暗記していたので、過剰防衛であることなどの事実の違いに注意しながら書きました。
刑訴法では訴因変更の要否と可否が問われたのですが、基礎問では当該論点について7問も扱われており、当てはめの際の注意点まで解説されていたので、充実した当てはめをすることができました。
慶應も中央も、過去問を解いていて知らないことが出た覚えはないので、総まくり講座と基礎問、そして論証集をしっかりやれば十分合格レベルに到達することができることがわかりました。
私は法学部に在籍しているので、大学の試験も法律科目ばかりです。そのなかで、加藤ゼミナールの教材は様々な学者の先生方が執筆した基本書を参考に作られているため、学部の定期試験においてもその正確性がうまく作用し、好成績を収めることができています。私は法曹コースが存在しない大学に通っていたため早期卒業の立場でしたが、法曹コースの方も好成績を維持しなければならないとよく耳にします。そこで、加藤ゼミナールの教材を使えば、ロースクールの入試のみならず、そこに向かうまでの学部定期試験においても好成績を収めることができ、ひいてはロースクールの合格に大きく近づくことができると思います。
特に、国公立のロースクールでは入試の際に、学部成績などの書類点の占める割合が大きいそうなので、学部成績が良いに越したことはないです。
私は学部3年生であり、かつ法曹コースが存在しない大学だったので、一般入試を受けるしかありませんでした。入試会場でも当然周囲は4年生ばかりであったので、試験前は自身が3年生であることを言い訳にして逃げたくなるときもありました。というかもう、半分くらい逃げていました。
入試に至るまでの日々も、寝ると明日が来て入試本番に一歩ずつ近づいてしまうという恐怖感から、毎日明日が嫌いになるという謎の状態に陥っていました。
しかし、加藤ゼミナールの教材や講義の質が本物だということだけは揺るがず信じていたので、それを信頼して最後まで諦めず受け切ろうと決意し、試験中も加藤ゼミナールで学んだこと“だけ”を総動員して挑みました。
試験本番では、言葉が悪いですが「周りの人は全員自分よりも格下だから自分は余裕で受かる」と自分に言い聞かせて、根拠のない自信を持って挑みました。
実際の慶應ローの入試では憲法や商法の手応えが悪く、試験直後は落ちたかもしれないと思いましたが、まずは最後まで諦めることなくやり切った自分を褒めてあげることができました。というのも、これで落ちるようなら仕方ないと諦めがつくくらいに、加藤ゼミナールの教材や講義の質に大満足だったのが大きいと思います。
結果としては第1志望であった慶應義塾大学のロースクールに合格できましたが、加藤ゼミナールのウェブサイトで公開されている再現答案を見ていただければわかるように、知識や答案の作法にはまだ多くの穴があります。これでも合格できたのは、加藤ゼミナールで学んだ考慮要素などをしっかりと答案に反映して点数を稼げたからだと思います。逆にいえば、知識の穴を塞いで答案の作法に更に磨きをかければ、司法試験で上位合格することも可能かもしれないということです。私はこの先も加藤ゼミナールの教材がボロボロになるまで使い、2025年の司法試験では1位で合格します。今のところ現実味など微塵もないですが、これから司法試験受験までの期間、慶應ローで多くのことを吸収し、徐々に現実味を持たせていけばよいと思っています。口だけ番長にならぬよう、言葉に責任を持って叶えます。
この体験記を読んで頂いた方のなかには、ロー入試受験生に限らず加藤ゼミナールの受講を迷っている受験生の方と、既に加藤ゼミナールの講座を受講しているがモチベーション維持のために読んでいるという方がいらっしゃると思います。まずは前者の方に向けて、僭越ながらコメントさせていただきます。
様々な予備校を比較するなかで、費用面や講座のクオリティ面でどれが正解なのかわからない方はたくさんいらっしゃると思います。高ければ高いほど良い講座とは限らないし、その逆も同じです。しかし、私はインプットや演習の場面で加藤ゼミナールの教材のみを使用して慶應ローに合格できました。ぜひ加藤ゼミナールの教材を使用してそれぞれの目標達成に向けて一緒に頑張りましょう。想像の何倍も実力が伸びるのをぜひ実感していただきたいです。
次に、既に加藤ゼミナールを受講している方に向けて、これもまた僭越ながらコメントさせていただきます。これは私自身が何度も考えたことですが、少しでもうまくいかないと、本当に加藤ゼミナールを選んで良かったのかと悩むことが受験期間中何度もあるかと思います。しかし、この文章のクオリティからなんとなく推測できると思いますが、明らかに基礎学力などの能力が低い私でも、加藤ゼミナールの教材を使って慶應のロースクールに合格することができました。
これは、加藤ゼミナールの講義や教材の日本語だけは忠実に再現できるくらい真似ていたからです。つまり、加藤ゼミナールをすでに利用している皆様も、教材などを使いこなせば必ずロー入試・予備試験・司法試験に合格できるということです。ぜひ加藤ゼミナールを信じて合格を掴み取ってください。私もみなさんに負けないよう、全力で司法試験まで駆け抜けます。同じ年度に司法試験を受ける方は、上位を加藤ゼミナール受講生で独占しましょう。
私自身、家族や友人などの支えがなければ試験を受け切ることすらできませんでした。皆様も、支えてくれる周囲の人を愛しながら最後まで頑張りましょう。私も最後までやり切ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
★後藤光様のロースクール合格の勉強法★
後藤光さんに、慶應&中央ローのダブル合格を果たした勉強法についてお話して頂きました!
★後藤光様の法科大学院入試合格者インタビュー★
★後藤光様の慶應・中央の再現答案を公開中!★
大学3年次に早期卒業制度を利用して2023年度の法科大学院入試に合格された後藤光様の再現答案を公開しております。
後藤光様は、2022年から加藤ゼミナールの講座を利用して法律の学習を開始し、在籍中の駒澤大学における早期卒業制度を利用し、大学3年次に、2023年度の慶應義塾大学法科大学院の既修者にコースに合格するとともに、同年度の中央大学法科大学院の既修者コースに学費全額免除で合格されました。
総まくり講座の内容を忠実に沿った再現答案は、総まくり論証集の答案への落とし込み方や今後の学習方針等においても大変参考になるものであると考えております。