M.I 様
名古屋大学法学部卒業
京都大学法科大学院（既修）在学
令和５年司法試験 合格
総合 1107.10点 37位
論文 560.05点 22位
公法系 137.93点（A、A）
民事系 206.16点（A、A、A）
刑事系 140.32点（A、A）
選択科目 75.62点
各予備校の過去問講座の中で一番安価であったから。また、参考答案について直近の年度については完全答案以外に中位答案も記載してあるとの説明があり、より再現性のある答案について学ぶことができると考えたから。SNS等を参照した結果、答案が判例を意識しており、あてはめも上手に書いてあるとの評価がなされていたことも理由である。
司法試験を本番と同じように2時間で解く。出題趣旨・採点実感を読む。テキスト記載の解説を読んで、採点実感のほかに必要な知識・解き方等を学ぶ。この際に、付属されていた論証集もよみ、関連論点についての理解も深める。模範答案を読み、理解した論点をどのように記載するのか、またあてはめをどのようにおこなうのかを学ぶ。あてはめでは事実の引用と評価の使い分けに意識しつつ、特に使いやすい評価の表現があった場合には、メモ帳に記載して答案で使えるようにする。また、自分の答案に不足している箇所を対比し、それが時間内に書けるものなのかを検討する。書けない場合には、いかにより短文で書くことができるかを考える。答案に疑義が生じた場合には自主ゼミでその答案内容を検討し、間違っている場合にはどのような記載がより正しいのかを検討する。
出題内容との関連性について
憲法では三者間問題について適切な分量・判例への言及がなされており極めて実践的な勉強ができた。行政法は答案構成メモが付いているため、答案構成段階でこれに近づくメモを作成することができれば、時間切れを回避しやすくなるという意味で役立った。民法は改正前の問題についても改正後で対応しており、過去問の勉強を十分に行うことができた。商法は善管注意義務等のあてはめの難しい問題について、あてはめの方法等が解説されており、事実の使い方を良く学べた。また、条文引用の仕方がスマートであり、短時間で多数の条文を引用する方法も学べた。民事訴訟法は独立当事者参加の非両立の意味など、学説を十分に理解した答案であり、学説への深い理解が必要な司法試験への親和性が高かった。刑法は特に学説問題への答案の出来が良く、両方の説からの帰結を学ぶことができよかった。刑事訴訟法は論点毎ではなく要件毎に検討されており、法的答案として他の予備校よりすぐれていた。
令和5年後司法試験との関連性について
憲法や行政法などの判例に直接言及するタイプの問題では、過去問テキストの答案の書き方をまねて答案を作成することができたため、安心して解くことができた。民法は損害賠償や解除といった基礎的ではあるが、要件検討で差が付くタイプの問題が出たが、これもテキストの答案が要件をくまなく検討しているものであったので、他の受験生に書き負けたということがなかったように思う。商法も令和2年判例を素材にした問題であったが、このような最新判例にまで付属論証集ではきちんと言及があり助かった。刑事訴訟法では、領置が出題された過去問の答案の出来が非常によく、採点実感に沿ったものであったため、書き負けが生じなかった。総じて模範答案が出題趣旨・採点実感に沿ったものであり、また答案それ自体が再現可能性の高いものであったため、勉強しやすく、当日も無理なく学んだことを書けたと思う。
そのほか
加藤講師自らが作成したものであり、基本的に記載内容が信用できた。特にテキストや論証集において学説を参照したり、踏み込んだ見解を述べる際には脚注が基本的についており、これによって記載内容を信用でき、また疑義が生じる場合には自らリサーチすることができ勉強効率が各段に上昇した。
答案の文章も短文で要点よく記載してあり、まねしたいと思わせる文章ばかりであった。特に民事系や刑事訴訟法といった、要件検討が必要だが一言言及すればよいような文言（例えば株主総会決議取消の訴えの訴訟要件や逮捕の要件）の規範とあてはめを混合させた文章が秀逸であり、実際に答案を書く際には同じように書けるように勉強した。これは要件をくまなく検討するという癖がつき高得点につながる上、短文で済むことでメイン論点に時間をかけることもできるようになり合格に直結したといえる。
加藤ゼミナールのテキストは極めて完成度が高く、規範の説得性、あてはめの充実度ともに合格に必要十分なエッセンスが詰まっています。すべての過去問を十分に理解・解答できるようになれば合格は確実かと思いますので、ぜひ信じて勉強してください。
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