加藤ゼミナールについて

網羅性のある教材で1回目400位台合格!

プロフィール

稲田 和晃 様
中央大学法学部 早期卒業
一橋大学法科大学院(既修) 在学
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 400番台前半
論文 400番台前半

公法系 A、A
民事系 A、A、A
刑事系 A、C
選択科目 49点

 

講座を選択した経緯・理由

加藤ゼミナールを選択した一番の要因は値段にあります。加藤講師は法曹教育の平等な機会を理念として掲げている通り、他の大手予備校と比べ講座の価格が安価であります。

過去問演習の重要性について先輩や今まで指導してくださった先生方から口を酸っぱくして言われていたと言うのもあってより安価に過去問の講座を入手できないかと探していました。市販の参考書にも司法試験の過去問を題材にした教材はあるものの、模範解答が記載されておらず、再現答案を集めたに過ぎないものや完全な答案での形で解説しているわけではなかったりなど欠点がありました。そのため、予備校の講座で過去問演習講座を探し始めました。Twitter(現X)で情報収集をしているときに加藤ゼミナールの名前を聞きました。そこが加藤ゼミナールとの出会いになります。早速HPを拝見すると司法試験に上位合格した加藤講師が書き下ろした模範答案が記載されており、価格も他の大手予備校と比べ非常に安価だったこと、平成18年度から最新年度のみならずプレテストまで扱っている分量の多さから加藤ゼミナールの受講を決めました。総まくり講座については過去問講座との学習効率の相乗性の観点及びTwitterで「公法系の総まくり講座は判例がしっかり載っていて網羅性が高い」との情報を得たことから受講することにしました。

 

講座・教材の使い方

総まくり講座についてはマーク箇所やマークの色が多すぎると混乱してしまうのであえて加藤講師のマーク指示には従わず、黒と赤の2色で判例のキーワードなど最重要項目のみにマークするようにしていました。また、過去問講座の解答例については規範は緑、当てはめは黄色。理由付けはピンクで色分けをして、答案の型が決まっている公法系などについては答案の型の習得を徹底しました。

過去問演習が結局重要であると思っているため、総まくり講座を一通り聞いた後、すぐに過去問演習に着手しました。総まくり講座については1回しか聞いていません。過去問を法務省のホームページからダウンロードした後、時間を計って起案し、解説を読んで復習するというサイクルでやっていました。起案は手書きの時もあればパソコンで起案することもありました。パソコンで起案する場合は20分短縮して問題演習をしていました。解説を読んでもピンとこなかったところや暗記するべき事項を暗記できていないかった場合は総まくりテキストや総まくり論証集に立ち返り、論点を落としてしまった場合はその原因を解説で読んだり、解説動画を観たりして追求していました。当てはめで重要な事実を落としてしまった場合や答案例の当てはめがいいなと思ったら、当てはめ例をストックするメモを作っていたのでそこにメモしていました。

憲法、行政法、会社法、刑事訴訟法は全年度取り組み、それ以外は8年度分取り組みました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

憲法や行政法、刑事訴訟法は過去問から似たような出題がされるため過去問講座によって演習を積めていたこともあり、本番でも十分対応することができました。憲法の生存権や平等権は過去出題されており、また刑事訴訟法の領置についても同様に過去出題されていたため焦ることなく対応することができました。また、分量もプレテスト、平成18年から最新年度まであり行政法の処分性、原告適格、会社法の取締役の善管注意義務違反の当てはめなどの訓練をしっかり行うことができました。

また、解答例は受験界通説に則っており、ロースクールでも必ず紹介される判例や学説を採用しているためロースクール生の自分でも抵抗感なく参考にすることができました。また、民事系の総まくり論証集ではかなり網羅性があり、これを覚えていけば民事系に関しては暗記量で他の受験生に後れを取ることはないだろうという安心感もありました。刑事訴訟法の過去問解説では伝聞証拠などの証拠構造や推認過程などへの言及もあり、伝聞証拠などが苦手な受験生にとっては非常にありがたいものでありました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

加藤ゼミナールは値段の観点や受験界通説的な観点から、ロースクール生にとっても親和性の高い予備校なのではないかと思います。また、解答例についても解説を踏まえたうえで本当に上位合格が可能であろう答案例になっているため十分参考にできると思います。ロースクール生の中には予備校に懐疑的な方もいますが、加藤ゼミナールは司法試験に合格する上で非常に有益なので一度騙されたと思って受講してみると道が開けてくるかもしれません。