加藤ゼミナールについて

司法試験を徹底分析した講座で1回目400位台合格!

プロフィール

荒井 誉史 様
早稲田大学政治経済学部政治学科 卒業
一橋大学法科大学院(既修)在学
令和4年予備試験 合格
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 965.98点(444位)

論文 470.84点(476位)

公法系  120.74(B、A)
民事系  172.61点(A、A、B)
刑事系  130.35点(A、A)
選択科目 47.13点

 

講座を選択した経緯・理由

加藤ゼミナールの講座を受講した理由は、司法試験に特化した対策を行いたかったからです。

司法試験の勉強を始めたのは、2020年末です。その時は、他校で基礎講座、論文講座を受講した後、旧司法試験の過去問を中心とした問題集を解いていました。その結果、基本的な事例問題には対処できるようになり、一橋大学法科大学院の既修コースにも合格できました。

法科大学院への入学が決まった前後で、司法試験の過去問を解きました。その時は、問題量の多さ、設問の複雑さから、太刀打ちすることができませんでした。そのため、司法試験の過去問は、基本的な事例問題を処理できるだけでは太刀打ちできず、過去問の研究が必須であると思い至りました。

そのため、複数の予備校の司法試験過去問講座の受講を検討しました。その中で加藤ゼミナールの総まくり講座及び司法試験過去問講座を選んだのは、教材・講義のクオリティの高さです。特に憲法の総まくり講座(サンプル)では、違憲審査基準の定立の仕方、問題文の読み方について丁寧に解説がされていました。自分は憲法がとても苦手でした。当てはめが薄い、という指摘を受けることが多かったのですが、どのようにそれを改善すればよいかがわかりませんでした。その点、加藤先生の講義では、違憲審査基準の定立から当てはめに至るまで、違憲審査基準の意味自体を説明してから、問題文の事情の使い方も具体例を交えながら解説をされていらっしゃいました。この講義はまさに目から鱗でした。講義を受けて思わず感動してしまいました。こうした経験から、加藤ゼミナールの講座の受講を決めました。

 

講座・教材の使い方

私は令和4年度の予備試験も受験予定でした。そのため、3月に受講を決めてからは、苦手だった憲法、行政法の総まくり講座をまず受講しました。それ以外の科目については、それぞれ、おおよそ1か月単位で、総まくり講座⇒過去問講座を科目ごとに受講しました。

司法試験過去問講座は、科目によって起案をするかどうかを分けていました。主に公法系、刑事系科目は、法律構成だけでなく当はめ、文章力でも差が出るので、Aランク、Bランクの問題はなるべく起案するように心がけていました。他方、民事系科目は法律構成で差がついてしまう部分も多いため、Aランクの問題のみ起案し、Bランク以降の問題は答案構成にとどめました。また、Cランクの問題については、短答のない下4法については、網羅性を高める観点から、起案や答案構成はせずただ講義を聴き、過去問の理解を深めました。他方、上3法については、Cランク問題は憲法の平等権以外(H25年度、H27年度)は受講せず、その分の時間を短答対策に充てていました。

また、総まくり論証集を一元化教材として利用していました(行政法、刑訴法は総まくりテキストを一元化教材として利用していました)。具体的には、総まくり講座でのマーク指示の他、過去問講座での気づきや自分が間違えた点、その他法科大学院での講義を受けて受験で役に立つと思った点を総まくり論証集の余白にメモしていました。司法試験1か月前には、必ず1日1科目の一元化教材を確認し、これまでの勉強の復習をいたしました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

役に立った点は、以下の2点です。

1点目は、過去問と同じ論点が出てきたときに、過去問講座を踏まえた論述ができたことです。たとえば、行政法の執行停止、刑訴法の領置、憲法の生存権などは、それぞれ過去問で出題されていた論点です。いずれの問題も、過去問講座で丁寧に書き方まで解説されていたので、過去問講座を踏まえた論述をするだけで、上位水準の答案が書けたのだと思います。特に行政法の執行停止は、第三者の損害の書き方を過去問講座を通じて理解し、それによって上位の答案が書けたと考えています。また、上記はいずれも平成20年代前半以前の過去問で、古いことを理由に過去問自体を解いていない受験生もいたと思います。そうした中で、加藤ゼミナールでは当該論点が出題された過去問をAランクとしていました。そのため、そもそも過去問を解いた、というだけでも差がついたのではないかと思います。

2点目は、問題文や事案を分析する力を身につけられたことです。民法の設問2(2)では、損害をどのように捉えるかを丁寧に論じるよう心掛けました。この点も、民法及び商法の過去問講義で先生がご指摘されていた点だったので、本番でもこの点に注意して論じることができました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

現在の司法試験は、方法論を間違えなければ、努力で突破できる試験であると考えています。この点、加藤ゼミナールの講座は司法試験を徹底的に分析して作られているので、方法論を間違えることはないと思います。

とはいっても、司法試験は大変な試験です。私自身、仕事との両立が難しいと感じ、途中からは仕事を辞めて勉強に専念しました。合格率が高いとはいえ、受験資格を得ることがそもそも簡単でないです。そのため、途中で別の道に進まれる方も少なくないと思います。私自身、勉強していたときは自分が本当に合格できるのか不安に苛まれ、諦めたくなるときも正直ありました。皆さんが不安を抱かれるのは、とても良くわかります。

しかし、司法試験の得点力(特に論文式)は、直線的に伸びるわけではなく、停滞が続いた後、急に実力が上がります。個々人のご事情があるとは思いますが、諦めずに頑張っていただきたいと思います。やればできる、必ずできる、を胸に、最後まで頑張ってください。皆さんの合格を心より祈念いたします。