川北 悠太 様
早稲田大学法学部 卒業
大阪大学法科大学院 既修 在学
令和5年司法試験 合格
総合 820~830点台 1300番台
論文 400~410点台 1200番台
公法系 100~110点台(A、B)
民事系 160~170点台(C、A、A)
刑事系 90~100点台(D、B)
選択科目 39.26点
司法試験の過去問について、何ら参考となるものが手元になく、過去問解説講座を探していました。司法試験において評価される答案や合格に必要となる分量、記載事項のバランスなどが知りたかったため、特に解答例について参考となるものを求めていました。
さまざまな予備校から過去問講座が出ている中で加藤ゼミナールの講座を選択した理由は、周囲からの評判がよかったこともありますが、やはり一部の年度について分量を抑えた中位答案が記載されていた点です。私は在学中受験での合格を目指していたため、完璧な答案を目指す時間がなく、上記の通り合格に必要となる現実的な分量の答案を求めていたため、これが用意されている加藤ゼミナールの講座は最適なものと考えました。
また、テキストをすべて講師本人が作成しているため、答案例のように書けば合格できるということについて信用できると感じたこと、受講前にサンプル講座を見ることができ、そこでの説明がわかりやすかったことも選択の理由となりました。
Aランク、Bランクの過去問については実際に答案を作成し、Cランクのものについては答案構成のみ行った後、解説動画を見てわからなかったことの確認や処理手順など知識の取得をしていました。
動画での説明のうち、テキストに記載がないが重要でありメモが必要だと思ったところについては余白に書き留めておいたほか、答案例には条文番号、問題提起、規範、あてはめ、結論と項目ごとに色分けを行って構成をわかりやすくしていました。
また、答案作成をした問題については、作成したものと答案例を見比べ、自己の答案で不十分であった点について確認を行っていました。
まずは、処理手順や思考フローについてしっかりとした説明があったということが挙げられます。司法試験の本番では当然ながら初見の問題を解くことになるので、応用がきく処理手順について説明があったことは非常に有益でした。例を挙げると、民法における契約内容の確定作業について順序立てて説明があり、さまざまな問題に応用できると感じました。
次に、答案例が非常に参考になったということが挙げられます。先述したように令和元年以降の答案については中上位答案が記載されており合格に必要な相場感が把握できるほか、通常の模範答案についてもわかりやすくまとまっており、書き方の参考になりました。
加えて、答案の間に余白のあるレイアウトのおかげで書き込みが容易である点も助かりました。
最後に、信頼のおける教材であることを確信できたということが挙げられます。解説にあたって参考にした文献についてしっかりと記載があるほか、基本7科目のすべてについて加藤先生による作成および解説がなされているため、内容に一貫性がありました。
司法試験に向けての勉強についてですが、まず短答対策はひたすら過去問を周回し、間違えた問題についてはその理由をしっかりと把握することが大切です。周回数は特に決めていませんでしたが、同じ問題を2回連続で正解できるまで続けていたので、科目数の少ない司法試験では5・6周が目安ではと思っています。特に民法は細かい点を多く聞かれるので、集中的に勉強する必要があります。
論文は同じ教材をマスターするまでひたすら周回し、時間を計っての答案作成を伴う過去問演習を行うことが大切です。適切な勉強方法で、迷うことなく、堅実に実力をつけましょう。
司法試験本番についてですが、自分のやってきたことを信じて最後まで書くことが重要だと考えています。練習は本番のように、本番は練習のようにとよく言いますがその通りで、本番では普段やってきたことをそのまま答案に反映させ、その場での思いつきや閃きに惑わされないことが大切ではないかなと思います。そのためには、わからない問題や現場思考問題が出たときの処理手順を確立しておくことが必要であり、その説明は加藤ゼミナールの講座でしっかりとなされていたかと思います。
加えて、どのようなコンディションであっても平常心で取り組めば意外とうまくいく、ということもお伝えしたいと思います。私は一日目の前日、慣れないホテルで全く眠れず、ほとんど徹夜状態で一日目を迎えました。ですが、今のコンディションでできるところまでやると割り切っていざ問題に取り掛かると、普段の演習通りの力を発揮できたので、眠れなかった、体調が悪い等の理由で弱気にならないことも大事です。
合格すれば人生の新しいステージが開けるかと思いますので、自分を信じて堅実に頑張ってください。応援しています。