三村 南央斗 様
同志社大学法学部 卒業
神戸大学法科大学院(既修) 卒業
令和5年司法試験 合格
選択科目 59.76点
労働法については初学者で量も多く自分でまとめるのは難しいと思っていたのでどこか予備校を利用しようと考えていました。労働法を1位で合格したという加藤先生の実績とその当時速修テキストと重要問題のパックがセールしていて料金がリーズナブルだったこともあり自分で支払える金額だったのが決めてで講座を購入させていただきました。
基本的には演習がメインで重要問題を解いてわからないところを速修テキストで学習するという流れでした。重要問題は論点の量も充分で網羅性もありましたがどの問題がどの論点かという論点表がなかったので自分自身で全ての問題番号ごとにどの論点の問題か記載した目次を作っていました。ロースクールの期末試験では該当範囲の問題を何周も繰り返し解いて問題集に乗っていない論点を速修テキストで確認していました。具体的に演習は問題を見て頭の中で数分どの論点かというのを考えてすぐに解説と答案例を見ていました。答案例では事実の評価の仕方と論証をしっかりと覚えるように意識していました。直前期は毎日10問(復習5問進めるの5問)答案構成して1週間以内に1周回すペースで解いていました。
出題内容との関連性について
・速修テキストと重要問題の網羅性が高いので労働法の第一問目の休職命令からの退職の問題と第二問目の使用者性と不利益変更の問題両方ともの出題の内容の問題が重要問題で解いたところが出題されました。事実は限界事例のような問題で重要問題と変わっており当てはめレベルで迷うことはありましたが問題文を読み終えると問題の所在はすぐにわかるレベルだったので答案の流れをスムーズに構成することができました。
方法論について
・労働法については答案作成の点ですごく役に立ちました。重要問題をたくさん解いていたこともあり、答案の流れと事実ごとのあてはめの仕方までしっかり覚えるようにしていたので学校のテストや模試で労働法は常にいい成績を収めることができました。
教材について
・テキスト、論証集は受験生がよく使用している菅野先生や水町先生の基本書等複数の署名な書籍を引用して作成されており網羅性が強みだと思います。また労働法は判例も重要なのですが重要判例をはじめ最新の判例まで掲載されており、それらの事実関係と判旨が要点にまとめられているためすごく理解しやすかったです。このテキストだけで司法試験の合格レベルの知識を得ることは充分だったので他のテキストに手を出すことはありませんでした。
・重要問題も問題数が100問あり、労働法の演習書としては他の教材を圧倒する量(市販の水町先生の演習書は30題程度)でこの問題数からくる網羅性がやはり強みだと思います。問題の内容は司法試験の過去問や重要判例も題材にしたものでどれも質の高いものでした。実際に判例のこの事案はどのように答案で処理するのかということを学べた点、司法試験の過去問に関しては参考答案があまり出回っていないので加藤先生の答案を見られたのが非常に有益でした。特に答案構成の流れ(例 懲戒権の根拠→該当性→合理的理由と相当性)と事実ごとのあてはめでの評価の方法に注力して勉強していました。そのため期末試験や模試含めて問題を見た時に全く知らない論点と出会うことはありませんでした。
合格のための戦略を練ることが大事だと思います。労働法は選択科目で基本7法に比べると受験生の中で重要性は低いと思われがちです。しかし他の科目と同様に100点満点の科目であり、他の受験生が手薄になりがちなため加藤ゼミナールを使用して勉強することで相対的に良い評価を得ることができます。民法や刑法で高い点数をとる労力より少ない量で高い点数をとることができると僕は考えました。そのため僕は選択科目に力を入れることがコストパフォーマンスが高いと考え得意科目の労働法をさらに伸ばすという普通の受験生とは違う戦略を取りました。逆に苦手な憲法の科目は極限まで勉強時間を減らして判例と最低限の論証の確認にとどめていました。それが功を奏したのか労働法の成績がよかったため司法試験に合格することができました。受験生の皆さんも自分自身の弱い科目得意な科目それぞれあると思いますが、僕のように苦手科目は最低限で得意科目をしっかり点数とる方法で合格した受験生も存在しているのでそれぞれの個別の事情に応じて自分の最適な戦略を立てて受験に挑んでください。その中でも加藤ゼミナールは労働法を得意科目にしたい受験生にとっては非常に役立つと思います。