加藤ゼミナールについて

1回目受験で、労働法72.12点、10位の超上位合格!

プロフィール

平井 志弥 様
京都大学法学部 卒業
京都大学法科大学院(既修) 卒業
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 950.40点 532位
論文 471.09点 471位

公法系  120.03点(C、A)
民事系  173.04点(D、A、A)
刑事系  105.88点(A、B)
選択科目 72.12点(10位)

 

講座を選択した経緯・理由

ロースクール3年次の夏頃までは市販の演習書やロースクールの講義を中心に学習していましたが、より司法試験対策に特化した勉強をする必要性を感じ予備校の利用を検討し始めました。そんな中、友人から加藤ゼミナールの労働法がとても分かりやすいと勧められたことが受講のきっかけです。

友人に見せてもらった重要問題100選講座のテキストは論点の網羅性が高く、考慮要素ごとのあてはめが丁寧にされている模範答案が全問にわたって用意されていたことから、論文対策に最適だと思い、10月頃から講座の視聴を開始しました。

基礎的な知識はあったことと、司法試験まで1年を切っていたことから、速修テキスト講座は受講せず、重要問題100選講座と過去問講座だけを選択しました。

 

講座・教材の使い方

労働法重要問題100選講座

司法試験で評価される答案の書き方を習得することが目的だったので、予習よりも復習に時間をかけること、そしてなるべく早く講義を視聴し終えることを意識して取り組みました。具体的には、問題文を読んで状況を把握した後ごく簡単な答案構成をし、すぐに講義を視聴していました。

講義中には、先生が重要だとおっしゃっていたことや、考え方、過去の出題歴等をメモしていました。講義では、なぜそのような答案構成にしているのかといった模範答案の背後にある考え方の部分や、時間や紙面の都合から省略しても構わない部分等も説明してくださるので、模範答案を自分のものにしやすかったです。

また、模範答案中の文言の中で腑に落ちないものがあった場合には、自分が納得できるように補足や具体例を書き加えていました。

復習の際には、理解が不十分だと感じた部分の確認や、論証集への書込みを並行して進めていましたが、手間がかかったので、もっと早い時期に速修テキスト講座を利用しておけばより効率的だったと思います。

2か月程で講義の視聴と、論証集や模範答案へのメモ書きを一応終え、その後はひたすら答案構成・答案作成を繰り返して、規範やあてはめのポイント、答案の流れ等の知識の定着に努めました。本試験で同様の問題が出た場合に模範解答を再現できることを目指しました。

労働法司法試験過去問講座

労働法は現場思考よりも事前の暗記が重要な科目であること、重要度の高い過去問は100選講座でカバーされていることから、100選講座をメインの演習教材とし、過去問については、紙面配分や時間配分に慣れるためにAランクの過去問を数年分解きました。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性

第1問では、傷病休職満了時に原職復帰できない労働者の退職取扱いの可否、第2問では、不当労働行為(団交拒絶)、「使用者」該当性、労働協約による労働条件の不利益変更、等が出題されました。

これら主要論点については100選講座で学習済みだったので、規範定立や答案構成に悩むことはなく、あてはめを充実させることに時間と紙面を使うことができました。あてはめの方向性についても100選講座や論証集で学習済みだったので、必要な事実をうまくピックアップすることができました。

この部分で他の受験生に大きく差をつけられたのだと思います。

第2問設問2の『具体的に発生した賃金請求権を労働協約によって処分・変更することの可否』という論点に関する判例(平尾事件)は100選講座と論証集ではカバーできていなかったものの、賃金請求権に関する問題は多数収録されていたことから、問題の所在を指摘しつつ、自分なりの規範定立とあてはめを行って対応することはできました。

教材について

100選講座のテキストは非常に完成度が高かったです。

規範はコンパクトで必要十分なものだから覚えやすいし、各考慮要素に対する当てはめの仕方も分かりやすいです。また、模範答案では論点に至るまでの部分も丁寧に書かれているので、答案の冒頭で迷わなくなりました。主要論点はほぼ網羅していますし、それぞれについて自分でも現実的に再現可能なレベルの模範答案が用意されているので、『これ1冊やっておけば確実に合格点を取れる』という確信をもって取り組むことができました。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

私が受験生活の中で一番失敗したと思っているのは、予備校を利用し始めるのが遅かったことです。司法試験は限られた試験時間の中で合格水準の答案を書きあげなければなりませんが、学部やロースクールの授業では答案作成のノウハウを十分には教えてもらえませんし、ノウハウを知らなければ、十分な法律知識や思考力がある人でも合格することは難しいです。また、早いうちから答案の書き方を習得しておけば成績も上げやすくなり、就活にも有利になります。

私はロー3年次の夏頃から加藤ゼミナールの基礎問講座と労働法100選講座を受講し始めましたが、講義を通じて今までの知識を答案上にうまく反映することができるようになって飛躍的に成績が伸び、「もっと早くに受講していればよかった」と強く感じました。

もしも予備校を使うか迷っている方がいれば、できるだけ早く受講を始めた方が良いです。

そして、加藤ゼミナールのテキストや講義はとても質が高いので、「これをがんばれば必ず合格できる!」と信じて取り組むことができると思います。この信頼感はとても大きな心の支えになります。

受験勉強はきついことも多いですが、努力は必ず報われます。がんばってください!