加藤ゼミナールについて

予備試験では労働法A判定、司法試験でも労働法64.09点!

プロフィール

I.T 様
東京大学法学部 卒業
東京大学法科大学院(既修)在学
令和4年予備試験 合格
令和5年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 1118.18点 29位
論文 556.67点 26位

公法系  159.18点(A、A)
民事系  196.22点(A、A、A)
刑事系  137.16点(A、A)
選択科目 64.09点

 

講座を選択した経緯・理由

労働法重要問題100選講座2022を利用した。労働法について短文の事例問題を繰り返すことで事例問題に対する勘を身に着けたいと考えたからである。また、他の予備校では選択科目に対して100問も短文事例問題を用意するという手厚い講座を用意しておらず、他予備校を主軸として利用していた自分としても加藤ゼミナールを頼らざるを得ない状況があった。

 

講座・教材の使い方

講座・教材の使い方は以下の通りである。

時期としては令和4年の予備試験論文式試験に向けて、同年2月頃に購入した。同年の予備試験から選択科目が追加されることになったため、ここに周囲よりも入念な準備をすることで圧倒的な差をつけるチャンスがあると考えたからである。

方法論としては、加藤先生の解説動画は全く見ることなく、短文事例問題を頭の中で答案構成し、すぐに解答例と照らし合わせるという作業をまず一周行った。労働法の基礎知識があれば解説動画を見ずとも要点を抑えることはできると感じた。その後はもう一度同じ作業を繰り返し、2回連続で解答の筋道を自力で建てることができた問題については〇を、そうでない問題には△を、特に出来が悪い問題には×を印としてつけ、自分の理解度を可視化した。そして、予備試験論文式試験の本番に向けて、△、×印がついた問題を入念に復習するとともに、司法試験過去問で良く問われていた問題意識を共有する問題についても答案構成を反復した。

この方法のおかげで、令和4年予備試験論文試験で労働法Aを獲得して合格することができたし、司法試験においても60点台中盤という良い点数を獲得することができたと思う。

 

講座・教材が令和5年司法試験にどのように役立ったか

令和5年の司法試験労働法では、従前の傾向通り、受験生であればだれもが学修する有名判例・裁判例がベースになって問題が作成されていたものと考えられる。もちろん、応用の部分では最新の判例の知識や既存の判例の判断枠組みの修正を迫られることになるが、試験に合格するという観点から考えると、まずもって皆が想起する裁判例・規範を自分も想起できることが大切であったように思われる。私は本試験において皆が想起できるような知識、具体的には片山組事件の規範、朝日放送事件の規範、INAXメンテナンス事件の規範を正確に記述することができた。これは紛れもなく労働法重要問題100選講座2022を用いて、想起という作業を反復した成果であると考える。

また、労働法重要問題100選講座2022において用いられていた方法論は、抽象的なレベルにおいてほかの科目にも正の外部効果を発揮していた。具体的には、同講座の集団的労使関係の問題について、その解答が徹底的に条文の要件を分節し、論点を条文の文言との関係で整理するという姿勢を見せていた。このような思考の仕方は、たとえば刑法において条文の文言から必ず出発し、論点を条文の文言に紐づけて整理することで検討漏れがないようにするという戦略につながったように感じている。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

予備試験・司法試験に合格するための道のりは決して緩やかなものではありませんでした。令和3年の夏ごろに予備試験受験を決意し、令和4年7月の予備試験論文式試験に挑むまでのおよそ1年間は、正直に申し上げると今でもあまり思い出したくないくらい苦しい期間でした。毎日暗闇の中をさまよっているような感覚があったように思われます。

予備試験・司法試験に無事合格した今、私は法曹となる資格だけでなく、2年という期間を本気で頑張ることができる人間であるという確固たる自信や、何かに挑戦する他者のことを心の底からリスペクできる人間性を得ることができたように感じています。

予備試験・司法試験への挑戦は、もちろん法曹資格という人生の可能性を無限に拡大するチケットを得ることが最も大きな目的ではありますが、人間として大きく成長するチャンスでもあるように思われます。とにかく本気で挑むことが肝要であると思います。一方でがむしゃらに知識を会得し、他方で強かに戦略を練り、ぜひ合格をつかみ取ってください。