A.T 様
東京大学法科大学院(既修)在学
令和5年司法試験 合格
総合 957.23点 400番台
論文 473.84点 400番台
公法系 134.74点(A 、A)
民事系 153.76点 (A 、C 、C)
刑事系 123.22点(A、A)
選択科目 62.11点
私は大学2年生の秋から、他の予備校の講座を受講して各科目の基礎的事項につき学ぶとともに、論文の書き方について学びました。その後大学3年時の予備試験では短答式試験に不合格となり、大学4年時・法科大学院2年生時の予備試験では短答式試験に合格しましたが論文式試験には不合格となり、論文の書き方や勉強方法について悩んでいました。法科大学院2年時の予備試験の論文式試験の合格発表時点では翌年の司法試験受験まで1年を切っていましたが、特に憲法はどのように勉強すれば論文を書けるようになるのかが全くわからず危機感を抱いていました。その時に、加藤ゼミナールの憲法の講座がわかりやすいとの話を聞き、加藤ゼミナールのサイトで公開されていたサンプル講義を受講したところ、非常にわかりやすい解説がされていたことから、加藤ゼミナールの総まくり講座・基礎問題演習講座を受講することに決めました。
私は司法試験の半年ほど前の1月頃に加藤ゼミナールを受講し始め、司法試験までの時間が少なかったので、大学院の春休みの期間に1ヶ月程度で集中して受講しました。総まくり講座については特に苦手だった憲法と行政法のみ受講し、基礎問題演習講座は全科目受講しました。
総まくり講座、基礎問題演習講座はいずれも特に参考になると考えた部分をマークや付箋を貼り、司法試験直前期まで何度も見直して復習しました。基礎問題演習講座では、各論点ごとに短文の事例問題が載っていたため、論点を十分に理解したり、参考となる当てはめや評価の仕方を論点ごとに学ぶことができました。
論証集については、大学2年時から他の予備校の講座を受講した際からずっとその予備校の論証集を利用して論証を覚えていましたが、元々論証集に載っていた論証の他にも覚えるべき重要な論証が多くあったことから、一つの論証集に一元化をすることができず悩んでいました。他方で、総まくり論証集は網羅性が非常に高く総まくり論証集に載っている論証で十分だったので、他の予備校の論証集から総まくり論証集に論証集を変えることにしました。総まくり論証集には論証以外にも論文を書くために必要な知識がまとめられているので、論文試験の対策として、司法試験直前期は毎日少なくとも1~2科目の総まくり論証集を1日で1周復習することを繰り返していました。
加藤ゼミナールの総まくり講座・基礎問題演習講座を受講する前は、特に憲法の論文の書き方がわからなかったのですが、これらを受講したことで、憲法の論文を書くための勉強の方針を立てることができました。特に、問題となる条文ごとにどのような順序で論述すればいいのかということや、答案を書く上で問題文の事情をどのように使用すればいいのか等を学ぶことができました。令和5年の司法試験では、生存権という比較的出題頻度の低い権利が出題されましたが、総まくり講座・基礎問題演習講座で生存権の処理手順について十分勉強していたため、本番でも焦ることなく問題を解くことができました。そして、1年前の法科大学院2年時の予備試験の論文式試験では憲法の評価はFでしたが、司法試験ではA評価を得ることができ、公法系科目では130番台という成績を得ることができました。
刑事訴訟法で出題された領置の処理手順や、商法で出題された瑕疵の連鎖の論点は加藤ゼミナールの基礎問題演習講座の受講や総まくり論証集を読む中で初めて知りました。総まくり論証集は網羅性が非常に高いので、今までカバーしきれていなかった論点を多数学ぶことができましたし、実際に上記のように総まくり論証集で学んだことにより本番で書くことができた論点も複数ありました。
加藤ゼミナールの総まくり講座・基礎問題演習講座では、論点の網羅性が高い上、それぞれの論点を理解したり、当てはめ・評価を学ぶこともできるため、これらを受講すれば司法試験の合格に十分だと思いました。私のように他の予備校の講座を受講したけれども論文の成績が上がらず悩んでいる、というような方に対しても受講をおすすめします。