D・S 様
令和5年予備試験 合格
・総まくり論証集(憲法)
・司法試験過去問講座(憲法)
総合得点 260点台
総合順位 200番台
憲法 B
行政法 D
民法 A
商法 D
民事訴訟法 B
刑法 A
刑事訴訟法 B
選択科目 C
法律実務基礎科目 C
私は、論文式試験において憲法がとても苦手でした。従来の人権パターンで解ける問題であればC程度は本番でもとることが出来ましたが、R4予備試験のような問題が出題されると手も足も出ず、F評価でした。
そこで、私は憲法のテコ入れをすべく良い講座がないか調べたところ、先に予備試験に合格した先輩から、加藤ゼミナールの講座は全般的に高品質であり、とりわけ憲法がとても実践的だと聞き、憲法の総まくり論証集を購入しました。内容を読むと、三段階審査は当然として、様々な出題に備えた論証が準備されていました。論証といっても小手先のものではなく、判例のロジックに則った他の予備校教材では見たことないような丁寧な論証でした。
一目見て学習効果の高い教材だと判断した私は、既に検討していた予備試験過去問講座ではなく、司法試験過去問講座の憲法を購入しました。あえて予備試験過去問講座ではなく司法試験過去問講座を選択した理由は、トリッキーな問題が過去に多く出題されている司法試験の過去問に順応した方が、最近の予備試験の憲法に対応できると考えたからです。
私は憲法が特に苦手で、三段階審査と従来の人権処理パターンの違いすらよく分からない有様でした。そこで、まず総まくり論証集の序盤にある基本的な答案の書き方を3回熟読し、予備試験過去問を答案構成しました。答案構成時に人権各論の書き方が良く分からない場合、総まくり論証集に戻り、答案構成で得た知見を書き込みました。この際に特に注意したのは、予備試験で聞かれた論点以外の関連事項にも全て目を通すことです。漫然と関連項目に目を通すのではなく、事案を変えられたらどう書くかを意識していました。
そして、予備試験の過去問で何度か上記の学習をした後は、加藤ゼミナールの司法試験過去問講座のテキストを素材に答案構成を行いました。このテキストの素晴らしいところは、あてはめが充実しているところです。そこで、他の事案でも使えそうなあてはめ表現は、総まくり論証集に一元化しました。
予備択一の時期に入ると、頭から総まくり論証集を通読しました。この論証集は、判例や各種意見のロジックを分かり易く書いているので、択一にも非常に有益でした。
憲法の論文は加藤ゼミナールで学習をしました。受講前は、問題文を自己流で読んでいて、問題文を使い切ることが出来ませんでした。また、如何に人権処理パターンに落としこむかという発想で答案を書いていました。
この点、加藤ゼミナールでは、問題文の読み方を出題趣旨・採点実感に言及しつつ教えていただけました。また、関連する判例との比較の視点から問題文を分析する手法も教えていただけました。問題文の読み方を再現可能性が高い形で教えていただいたおかげで、受講後から問題文の読み方が改善され、問題文の全ての事情を使い切ることが出来るようになりました。
また、答案についても、従来の人権処理パターンだけでなく、三段階審査や比較衡量等の具体的な使い方を教えていただけたので、答案の質が大きく変わったと実感できました。かつての私がやっていた様な事案に関係なく一つの処理手順に固執することがなくなり、答案に柔軟性が出ました。
上述した問題文の読み方と答案の改善により、苦手意識のあった憲法に対する抵抗感がなくなりました。自信をもって臨んだ今年の予備論文の憲法では、誰も見たことのないような問題が出たものの、何とかBをとることができ、合格する上で武器となりました。加藤ゼミナールを受講する前の自分であれば、手も足も出ず低評価だったかと思うと、劇的な変化でした。一番足を引っ張っていた科目でBをとれ、200番台での合格をする上での大きな推進力となりました。本当に加藤ゼミナールを選んでよかったと思っています。
加藤ゼミナールの講座の具体的な使い方としては、まず該当する司法試験の答案構成をし、次に加藤先生の司法試験過去問講座を視聴することをお勧めします。講義の中で、自分が気づかなかった点や苦手なところを論証集に書き込み、自分なりに論証集をカスタマイズすることをお勧めします。法律論だけなく、処理手順、あてはめでの評価の仕方等をメモしておくと、直前期に論証集を回すことで、高速で過去問のエッセンスを見直すことが出来ます。
予備試験後に、残りの科目の司法試験過去問講座を購入して学習を進めています。これらも間違いなく合格に寄与する教材です。司法試験も加藤ゼミナールの教材で合格します!!
予備試験をこれから受験される皆さんも、加藤ゼミナールの教材を信じて学習を続けて下さい。予備試験は勿論、司法試験にも通用する教材です!!