加藤ゼミナールについて

試験特性を踏まえた”現場感覚”のテキストで予備試験経由1回目合格!

プロフィール

T.H 様
東京大学法学部卒業
令和5年予備試験 合格
令和6年司法試験 合格

 

受講講座

 

成 績

総合 920点台 約500位
論文 448点   580位

公法系  88点(B、D)
民事系  175点(A、A、A)
刑事系  133点(A、A)
選択科目 49点

 

講座を選択した経緯・理由

令和5年予備試験の論文試験と東大ローの入試が終わった後、まとめノートを整理し直すために元になる論証集を探していたところ、総まくり論証集を見つけました。論証集や予備試験の解答速報の内容が丁寧かつ正確で良いと感じていたため、サンプルを拝見した上で特に必要性を感じていた上三法の復習と過去問解説のために総まくりと過去問講座の受講を決めました。

総まくり講座は上三法で足りるかなとも思いましたが、予備試験合格者向けのキャンペーンが実施されていたこともあり、最終的には下四法も購入しました。

 

講座・教材の使い方

元々、今までの予備試験対策や学部での勉強をまとめなおしつつ、上三法の復習や司法試験の過去問演習を通じて学んだ内容なども加えていきたいと考えていました。

そのため、総まくり論証集を一元化教材にして以下の手順で勉強を進めました。

(1)(上三法のみ)総まくり講座を受講し、論証集にマークやメモをする
(2)Aランクの過去問を解く+これまでのまとめノートなどと照らして論証集に追加・修正
(3)Aランクの過去問(2回目)+Bランクの過去問(1回目)

(1)総まくり講座の受講

講座では、今までの知識を総復習しつつ、司法試験の形式や傾向に合わせてインプットしていくことを意識して受講していました。教材自体がその点を意識して作られており、とても役立ちました。あらかじめマーク動画があるので、講義内容に集中できたのも良かったです。

(2)Aランクの過去問+論証集の追加・修正

加藤先生がブログの方で過去問を重要度別にランクづけしてくださっているので、そちらを参照しながら、Aランクのものを古い順に解いていきました。Aランク中最新のものだけ起案し、他は答案構成より詳し目のもの(構成+拾う事情+評価)を作成していました。解説が出題趣旨・採点実感を踏まえて丁寧に作られており、重宝しました。

そして、解説や答案例で得た知識や答案の書き方のポイントを論証集に追加していきました。

また、復習も兼ねてこれまでの学習内容を過去問演習も踏まえつつ論証集に反映し、自分用にカスタマイズしていきました。

(3)Aランクの過去問(2回目)+Bランクの過去問(1回目)

Bランクの過去問(行政法・刑訴法はCランクまで)も令和分は起案、その他は答案構成+αをした上で、過去問講座で復習しました。Aランクの過去問も答案構成+αで2回目に取り組みました。

 

講座・教材が令和6年司法試験にどのように役立ったか

出題内容との関連性について

憲法

職業選択の自由・営利的表現の自由については、総まくり・過去問解説双方で判例を踏まえた書き方まで解説されていました。

《行政法》

過去問を踏まえて処分性や違法性の承継の検討手順を詳しく解説していました。

最初に過去問を解いた段階では全然時間が足りず、処理が間に合わなかったのですが、解説や答案例を踏まえて時間内に処理しきることができるようになっていたことで、どちらも途中答案を避けることができました。

本番ではどちらも枠組みの理解や問題文の事情をいかに当てはめで評価するかといった点で非常に苦戦し、実際にもあまり成績は良くありませんでした。しかし、ズルズルと引きずられすぎず最低限重要判例を踏まえた記述ができたという点では、加藤ゼミナールの教材は役に立ったと感じています。

《刑訴法》

ビデオ撮影の処理手順や事情の拾い方が過去問で詳しく説明されていたため、構成などで迷うことなく当てはめの検討に時間を割くことができました。他の科目についても、基本的には総まくり論証集にまとめられている論点が多く、検討手順や書き方まで押さえられていたため、現場思考問題や応用論点に時間を割くことができたと感じています。

方法論について

過去問講座では、問題に対する考え方はもちろんのこと、各科目における問題文の読み方、時間の使い方、そして答案の書き方に至るまで詳しく解説がなされていました。「試験対策」という意味では時間内でどのように答案を仕上げるかが重要である以上、これらの内容についても現場での感覚を踏まえて示されていたのがとてもありがたかったです。

教材について

テキスト・論証集は最新判例や学会の動向も踏まえた記述がなされており、それらを出題趣旨や採点実感を踏まえて綿密に整理してまとめているため、司法試験に向けた体系的理解にとても役立ちました。

また、教材にかなりの分量があることも事実ですが、ランクづけやマーク指示が存在する上に、演習を通して自分で整理していくことにもなります。むしろ網羅性の高い教材を使っているという安心感のもと、メリハリをつけて使用するという方法が自分の性格ととても合っていたように感じます。

 

これから司法試験・予備試験を受験する方々へ

司法試験は難しい試験だと思います。しかし他の合格者の方もおっしゃっているように、完璧を目指す必要はなく、相対的に見て書くべきことを書いて点数を稼げている答案を書ければ合格する試験です。私は、教材を広げすぎずインプットの精度を高めること、演習を通じて試験時間をどのように使うか、どのように問題を読み、どのように答案を書き上げるかなどといった「問題の解き方」を習得することが合格を目指す上で重要だと実感しました。

加藤ゼミナールの教材を効果的に使って、合格を勝ち取ってください。応援しています。